日本テレビホールディングスは8日、「中期経営計画2025-2027」を発表。「日テレ、開国! Gear up, go global」をスローガンに、グローバルコンテンツ企業への変革を推進する取り組みを明らかにした。
具体的には、ドラマの世界配信や国際共同製作のほか、海外でのバラエティフォーマット販売を拡充。また、細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』の全米公開など、コンテンツのグローバル展開を進め、2027年度の海外売上高300億円を目指す。子会社・スタジオジブリ作品の海外展開も、引き続き推進する。
また、IP(知的財産)創出にこだわったコンテンツビジネスの展開を図るため、新たな組織として「ミュージック&アーティストセンター」を設置。音楽事業とアーティストIP事業を推進する部署で、アーティストオーディションからコンテンツ制作、興行ビジネスまで一気通貫したビジネスを展開する。
既存の「スタジオセンター」は、映画・アニメ・ドラマの製作部門を統合し、企画開発の幅を拡げ、よりグローバルを意識した製作決定フローを確立。コンテンツビジネスで得た収益を制作費に還元し、 より良い制作体制を構築できるスキームを開発するとしている。
同社では、グループの中核事業を、現状の地上波広告ビジネスから、2033年度にはコンテンツビジネスへ移行させる方針。同年度の売上構成比を、コンテンツビジネス42.9%(24年度28.8%)、地上波広告事業31.3%(同48.1%)とする目標を掲げている。