漆芸作家の築地久弥・陶芸作家の保立剛が、二人展を東京・銀座で5月に開催する。両氏は漆芸と陶芸、異なるジャンルではあるものの、日本の工芸の長い歴史の中で重要な役割を担ってきた。

  • (左)築地久弥 作品/(右)保立剛 作品

自然界の形象に畏敬の念を抱き作品づくりに反映している築地、轆轤の成形に拘り加色装飾技法での制作を続ける保立。二人に共通する“美しいもの、本物を未来へ残す”ための思いを込めた展覧会となる。

二人が所属する日本工芸会は漆芸をはじめ、陶芸、染色、金工など全部で7部会あり、部会ごとに活動をしている。他ジャンルとの交流は年1回行われる日本伝統工芸展のみとなっていて、今回のように漆芸作家、陶芸作家が一緒に展示をすることは皆無と言っても過言ではない。

制作方法、素材も異なる二人だが、共通するのは、後世に本物を残していきたいという強い想い。暮らしに新たな可能性を見出す深い魅力が詰まっている二人の作品は必見だ。

開催日時:2025年5月3日(土)~23日(金)

開催場所:銀座 蔦屋書店(インフォメーションカウンター前)

所在地 :〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F