ごく普通の少女が伝説の戦士「プリキュア」に変身し、悪の組織と戦う姿を描いた東映アニメーション制作のテレビアニメ『プリキュア』シリーズ。2004年の『ふたりはプリキュア』を皮切りに、2025年の「キミとアイドルプリキュア♪」まで全22作が放送され、作品の垣根を超えてキャラクターたちが集結する劇場版なども人気を博しています。
このシリーズの特徴の1つが、戦う少女たちをサポートする頼もしいパートナー妖精の存在。可愛らしい見た目からは想像できないくらい個性的で、ひと癖ある性格をしているキャラクターが多く、時に主人公たち以上の存在感で視聴者を楽しませてくれます。
そこで今回は『プリキュア』シリーズで好きな妖精を、マイナビニュース会員500人に聞きました。結果をランキング形式でご紹介します。
『プリキュア』シリーズの好きな妖精ランキング
『プリキュア』シリーズの「好きな妖精」をマイナビニュース会員500名に聞きました。
- 1位:ミップル(CV:矢島晶子)『ふたりはプリキュア・ふたりはプリキュアMaxHeart』(5.6%)
- 2位:メップル(CV:関智一)『ふたりはプリキュア・ふたりはプリキュアMaxHeart』(4.5%)
- 3位:ポルン(CV:池澤春菜)『ふたりはプリキュア・ふたりはプリキュアMaxHeart』(4.2%)
- 4位:はーちゃん(CV:早見沙織)『魔法つかいプリキュア!』(3.8%)
- 5位:ココ(CV:草尾毅)『Yes!プリキュア5・Yes!プリキュア5GoGo!』(2.8%)
- 5位:コロン(CV:石田彰)『ハートキャッチプリキュア!』(2.8%)
1位:ミップル(CV:うえちあき(矢島晶子))『ふたりはプリキュア・ふたりはプリキュアMaxHeart』(5.6%)
第1位に選ばれたのは、2004年に放送された第1作『ふたりはプリキュア』、そして2005年に放送された第2作『ふたりはプリキュアMaxHeart』に登場する妖精「ミップル(CV:矢島晶子)」でした。
シリーズの原点である『ふたりはプリキュア』は、ベローネ学院女子中等部に通う性格も趣味も正反対な2人の主人公・美墨なぎさと雪城ほのかが、それぞれ「キュアブラック」と「キュアホワイト」に変身して悪の勢力「ドツクゾーン」に立ち向かう物語です。続編として制作された『ふたりはプリキュアMaxHeart』では、新たに3人目の戦士「シャイニールミナス」として覚醒した不思議な少女・九条ひかりが登場し、力を合わせて邪悪な闇の力と戦いました。
両作品に登場するミップルは、異次元にある「光の園」からきた"希望の姫君"で、雪城ほのかに「キュアホワイト」へ変身する力を与えたパートナー。ほのかの家の蔵で眠っていましたが、恋人の妖精である「メップル」が地球にやってきたことをきっかけに目覚めました。しっかり者で穏やかで優しい性格をしていますが、怒ると怖い一面もある妖精です。『クレヨンしんちゃん』野原しんのすけ(初代)役、『犬夜叉』琥珀役などで知られるうえちあき(旧芸名・矢島晶子)が演じました。
アンケートでは、「可愛くて好き」「見ていると元気が貰える」などのコメントから、ミップルというキャラクターの好感度の高さが感じられました。また「子どもに付き合って見ていて印象に残った」という声も多数寄せられています。
ユーザーコメント
- とても好感が持てて良い。(50代男性/神奈川県/生命保険・損害保険)
- 見ていると元気をもらえるから。(50代男性/東京都/物流・倉庫)
- 好きなキャラクターだったので(50代男性/静岡県/医療・福祉・介護サービス)
- 姪が好きで付き合わされてみていたから。(50代男性/新潟県/政府系・系統金融機関)
2位:メップル(CV:関智一)『ふたりはプリキュア・ふたりはプリキュアMaxHeart』(4.5%)
2位には『プリキュア』シリーズの1番目の妖精で、『ふたりはプリキュア』、『ふたりはプリキュアMaxHeart』に登場する「メップル(CV:関智一)」がラインクインしました。
メップルは異次元にある「光の園」の"選ばれし勇者"で、美墨なぎさに「キュアブラック」へ変身する力を与えたパートナー。1位に選ばれた「ミップル」とは相思相愛の仲で、全てを生み出す力を秘めた「プリズムストーン」を守る使命を帯びて地球にやってきました。わがままな性格をしていますが恋人のミップルにはめっぽう弱く、すぐにイチャイチャしたがります。『ドラえもん』骨川スネ夫役、『鬼滅の刃』不死川実弥役などで知られる関智一が演じました。
アンケートでは選んだ理由として、メップルのやんちゃでお調子者なところなどが挙げられていました。また、物語が進行する中で、内面が成長したキャラクターの1人だったことから「最初は嫌いだったが、最後はいてくれて本当に良かったと思えるようになった」という声も寄せられています。
ユーザーコメント
- やんちゃでかわいいからです。(50代女性/埼玉県/ソフトウェア・情報処理)
- キャラクターと声優の声が凄く合っていた。(50代男性/愛知県/輸送用機器(自動車含む))
- 中盤までは全然役に立たないただのお調子者で嫌いだったが終盤になるとどんどん成長し頼もしくなっていき最後はお前がいてくれて本当に良かったと思えるようになったから(30代男性/千葉県/鉱業・金属製品・鉄鋼)
- 大好きでかなり思い入れがあるので(40代男性/北海道/サービス(その他))
3位:ポルン(CV:池澤春菜)『ふたりはプリキュア・ふたりはプリキュアMaxHeart』(4.2%)
3位には、同じく『ふたりはプリキュア』、『ふたりはプリキュアMaxHeart』に登場する妖精「ポルン(CV:池澤春菜)」が選ばれました。
ポルンは異次元にある「光の園」の"未来へ導く光の王子"で、3人目の戦士である少女・九条ひかりに「シャイニールミナス」へ変身する力を与えたパートナーです。『ふたりはプリキュア』のジャアクキング戦後に登場した『プリキュア』シリーズ初の追加妖精で、『ふたりはプリキュアMaxHeart』でも続投しました。まだ幼いため「メップル」を超えるわがままっぷりですが、未来を断片的に読むことができる予知能力を持っています。『とっとこハム太郎』ロコちゃん/春名ヒロ子役、『ケロロ軍曹』西澤桃華役などで知られる池澤春菜が演じました。
アンケートでは「強烈な個性があって魅力的」「見た目が断トツで可愛い」といった声が寄せられており、見た目も性格も愛されているキャラクターだということが分かります。
ユーザーコメント
- 池澤春奈の大ファンだからこの妖精が好き。(50代男性/福岡県/その他)
- ワガママを極めているような強烈な個性があって魅力的。(40代女性/青森県/サービス(その他))
- 見た目が断トツかわいらしかったので。(50代男性/大阪府/その他)
4位:はーちゃん(CV:早見沙織)『魔法つかいプリキュア!』(3.8%)
4位には、2016年に放送された第13作『魔法つかいプリキュア!』より『はーちゃん(CV:早見沙織)』がランクイン。同作は、中学2年生になる朝日奈みらいと魔法つかいの少女・十六夜リコが、伝説の魔法つかい「キュアミラクル」と「キュアマジカル」に変身し、たくさんの奇跡を起こす物語です。2025年1月より、番組終了から10年近くの月日を経て、続編にあたる『魔法つかいプリキュア!!〜MIRAI DAYS〜』が放送されました。
4話から登場したはーちゃんは、みらいとリコが魔法学校の図書館にある迷宮書庫「知識の森」で見つけた伝説の本「リンクルスマホン」から出てきた妖精の赤ちゃんです。成長する妖精で、バブバブ期、ヨチヨチ期、トコトコ期を経て、みらいやリコとほぼ同じ姿であるキラキラ期まで成長。後に人間としての姿を得て、3人目のプリキュア「キュアフェリーチェ(花海ことは)」として活躍しました。『SPY×FAMILY』ヨル・フォージャー役、『賭ケグルイ』蛇喰夢子役などで知られる早見沙織が演じています。
アンケートでは、「声が可愛い」「きれいな声をしている」「好きな声優が演じている」など、はーちゃんの「声」に関するコメントが特に多く見られました。そのほか「仕草が可愛かった」「おちゃめな感じがたまらない」などの声が寄せられています。
ユーザーコメント
- 好きな声優が演じているから(50代男性/東京都/広告・出版・印刷)
- 仕草が可愛くて好きだったので(40代男性/石川県/住宅・建材・エクステリア)
- はーちゃんも内外面も成長し、みらい、リコを助ける為、プリキュアになり、ラパーパに覚醒し、すべての命を見守る壮大な存在になるキャラだから。(50代男性/神奈川県/鉱業・金属製品・鉄鋼)
5位:ココ(CV:草尾毅)『Yes!プリキュア5・Yes!プリキュア5GoGo!』(2.8%)
5位には、2007年放送の第4作『Yes!プリキュア5』と、その続編である2008年放送の第5作『Yes!プリキュア5GoGo!』に登場した『ココ(CV:草尾毅)』が登場。同作は、サンクルミエール学園に通う夢原のぞみが、図書館で不思議な本「ドリームコレット」を見つけたことをきっかけに、4人の仲間と共に邪悪な組織「ナイトメア」に立ち向かう物語です。バディものではなく5人チームの作品として企画され、『プリキュア』シリーズ初となるチームアクションが描かれました。
ココは妖精の国「パルミエ王国」からやってきた次期王位継承者候補の王子。『プリキュア』シリーズでは初めて妖精から人間に変身できるキャラクターで、普段は「小々田コージ」と名乗り教師としてサンクルミエール学園に勤めています。戦闘能力はありませんが、親友の「ナッツ」と共にプリキュアたちを支え導きました。『SLAM DUNK』桜木花道役、『ドラゴンボール』トランクス役などで知られる草尾毅が演じています。
アンケートでは、『プリキュア』シリーズでは初の人間に変身できる妖精だったことから「斬新だった」という声が寄せられました。ちょっと抜けているところや仲間思いなところも人気の秘訣なようです。
ユーザーコメント
- 王子がカッコいいかわいいから(40代男性/東京都/人材派遣・人材紹介)
- 斬新な感じだったからです(30代男性/兵庫県/インターネット関連)
- ちょっぴりヌケてるところもあるが仲間思いなところ(40代男性/滋賀県/広告・出版・印刷)
5位:コロン(CV:石田彰)『ハートキャッチプリキュア!』(2.8%)
同じく5位には、2010年に放送された第7作『ハートキャッチプリキュア!』に登場した『コロン(CV:石田彰)』がランクイン。同作は、希望ヶ花市へ引っ越してきた内気な少女・花咲つぼみと、彼女を振り回すマイペースなクラスメイト・来海えりかが、それぞれ「キュアブロッサム」と「キュアマリン」に変身し、"こころの大樹"を守るため敵に立ち向かいます。
第33〜34話に登場した「コロン」は、「キュアブロッサム」たちの先代である「キュアムーンライト」こと月影ゆりのパートナーだった妖精です。本編の開始前の戦いで敵の攻撃から「キュアムーンライト」をかばって消滅してしまい、彼女の"こころの花"が枯れる原因となりました。ゲストキャラでしたが『新世紀エヴァンゲリオン』渚カヲル役、『機動戦士ガンダムSEED』アスラン・ザラ役などで知られる石田彰が演じ、大きな話題となりました。
アンケートでは「声優が好きだから」「声の感じがとてもよかったから」など声に関連するコメントが多く、声優を務めた石田彰の人気を感じる結果となりました。
ユーザーコメント
- 好きな声優が石田彰なので(40代男性/東京都/電力・ガス・エネルギー)
- 声の感じがとてもよかったから(30代男性/兵庫県/化粧品・医薬品)
まとめ:小さくも逞しい妖精たちの活躍に注目!
アンケートの結果、『プリキュア』シリーズの好きな妖精1位は、『ふたりはプリキュア』、『ふたりはプリキュアMaxHeart』に登場する「ミップル」となりました。両作品に同じく登場する「メップル」が2位、「ポルン」が3位にランクインしており、記憶に残る妖精が多い作品だったことが分かります。また、「はーちゃん」や「コロン」には"声"について言及するコメントが多く寄せられ、声優を務めた早見沙織や石田彰の人気っぷりも垣間見えました。
いわゆる"お助けキャラ"でありながら、そこには留まらない強烈な個性と活躍をみせる妖精たち。ぜひ彼ら、彼女らにも注目して『プリキュア』シリーズを楽しんでみてはいかがでしょうか。
調査時期:2025年4月10日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計500人
調査方法:インターネットログイン式アンケート