1975年の『秘密戦隊ゴレンジャー』から現在放送中の『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』まで、全49作品を世に送り出してきた特撮テレビドラマ「スーパー戦隊」シリーズ。レッドやブルーのスーツを身にまとった複数のヒーローが力を合わせて戦う物語は、およそ50年にわたって多くの人に愛されています。

その物語に欠かせない要素の1つが、物語中盤以降や2クール目に登場する新たなヒーロー"追加戦士"の存在。ストーリーに新たな風を吹かす役割を担っていることから、主人公たちとはまた違った個性や出自、戦う理由などを持ったキャラクターが多く、時に大きなインパクトを残します。

そこで今回は「スーパー戦隊」シリーズで最も好きな追加戦士を、マイナビニュース会員501人に聞きました。結果をランキング形式でご紹介します。

  • ※画像はイメージです

「スーパー戦隊」シリーズの好きな追加戦士ランキング

「スーパー戦隊」シリーズの好きな追加戦士をマイナビニュース会員501名に聞きました。

  • 1位:ニンジャマン『忍者戦隊カクレンジャー』(9.2%)
  • 2位:シュリケンジャー『忍風戦隊ハリケンジャー』(6.1%)
  • 3位:ドラゴンレンジャー/ブライ『恐竜戦隊ジュウレンジャー』、トッキュウ6号/虹野明『烈車戦隊トッキュウジャー』(5.5%)
  • 5位:ゴーカイシルバー/伊狩鎧『海賊戦隊ゴーカイジャー』(5.2%)
  • 6位:シンケンゴールド/梅盛源太『侍戦隊シンケンジャー』(4%)
  • 7位:キングレンジャー/リキ『超力戦隊オーレンジャー』、タイムファイヤー/滝沢直人『未来戦隊タイムレンジャー』(3.1%)
  • 9位:キバレンジャー/吼新星・コウ『五星戦隊ダイレンジャー』、カブトライジャー/霞一甲『忍風戦隊ハリケンジャー』、ボウケンシルバー/高丘映士『轟轟戦隊ボウケンジャー』、ゴーオンシルバー/須塔美羽『炎神戦隊ゴーオンジャー』、キョウリュウゴールド/空蝉丸『獣電戦隊キョウリュウジャー』(2.8%)

また、1位から7位までをアンケートのコメントと合わせてご紹介します。

1位:ニンジャマン『忍者戦隊カクレンジャー』(9.2%)

第1位に選ばれたのは、第18作『忍者戦隊カクレンジャー』に登場する「ニンジャマン」でした。1994年に全53話で放送された同作は、忍者の末裔である若者たちが妖怪軍団と激しい戦いを繰り広げる物語で、戦隊シリーズ初の"忍者"をモチーフとした作風は今でも高い人気を誇っています。

そして、第36話から登場した追加戦士「ニンジャマン」は、1000年間も壺に封印されていた「三神将」の弟子。純真で気の優しい人物ですが、「青二才」と言われると怒りを爆発させて真の姿である「サムライマン」に変身します。戦隊シリーズ初となる"人間体を持たない"追加戦士で、変身後の声を声優の矢尾一樹が担当しました。

アンケートでは、忍者をモチーフにした姿が好評で「かっこいい」というコメントが多数寄せられました。「小さい頃にどハマりした」「子供の頃に見ていて一番覚えている」などの声も多く、インパクトに残るキャラクターだったようです。

ユーザーコメント

  • 子供の頃に見ていてカッコ良かったから(20代男性/長崎県/その他)
  • 忍者をモチーフにしたキャラクターでかっこよかった。(40代男性/埼玉県/官公庁)
  • 忍者がすきだから、雰囲気が好き(40代男性/秋田県/鉱業・金属製品・鉄鋼)
  • 小さい頃にどハマりしたから。(30代男性/東京都/リース・レンタル)

2位:シュリケンジャー『忍風戦隊ハリケンジャー』(6.1%)

2位には、2002年に全51話で放送された第26作『忍風戦隊ハリケンジャー』より「シュリケンジャー」が選ばれています。同作は、戦国時代から続く忍者の流派・疾風流の養成学校「忍風館」の落ちこぼれ3人組の成長と、謎の敵「宇宙忍群ジャカンジャ」との戦いを描いた物語で、『忍者戦隊カクレンジャー』に続く"忍者"をモチーフとした作品です。

第21話から登場した「シュリケンジャー」は、疾風流と迅雷流の奥義を極めた宇宙統一忍者流の戦士。英語交じりのコミカルな口調で喋る人物で、変装が特技で誰も素顔を知らないことから「千の顔を持つ男」という異名を持っています。変身後の声は声優の松野太紀が担当。また、変身前の変装した姿はいずれも、戦隊シリーズに出演歴のある俳優が演じています。

アンケートでは、常に正体が分からないというミステリアスさや、頼もしい兄貴で漢気がある点などが評価されました。「シュリケンジャー」という名前がおもしろいという声も寄せられています。

ユーザーコメント

  • 変身前が変装していて常に正体が分からないミステリアスさ(20代男性/東京都/通信関連)
  • いざというとき頼もしい兄貴といった感じで漢気があるから。(40代男性/神奈川県/その他)
  • 友達の子どもに激推しされていたので印象的(40代女性/滋賀県/その他)
  • 名前がおもしろい 名前が好き(40代男性/兵庫県/その他)

3位:ドラゴンレンジャー/ブライ『恐竜戦隊ジュウレンジャー』(5.5%)

3位には、1992年に全50話で放送された第16作『恐竜戦隊ジュウレンジャー』より「ドラゴンレンジャー/ブライ」がランクイン。同作は"恐竜"をモチーフに、RPG要素やファンタジー性を取り入れた作風で、長い眠りについていた古代の英雄たちと、封印されていた魔女バンドーラたちの戦いを描きました。

第17話より登場した「ドラゴンレンジャー」は、リーダーであるゲキの実の兄で、ヤマト族のプリンスを名乗るブライが変身する追加戦士。変身前の姿は、戦隊シリーズ第9作『電撃戦隊チェンジマン』で「チェンジペガサス/大空勇馬」を担当した元俳優・和泉史郎が演じています。戦隊シリーズ初のレギュラー化した6人目の戦士で、その人気ぶりが「6人目の戦士の登場」の定番化に繋がりました。

アンケートでは、かっこいい見た目やクールな性格はもちろん、レッドの実の兄という特殊なキャラクター設定などにも評価が寄せられ、人気の高さを感じました。また、襲撃的な最期を迎えたことから、印象に残っていた人もいたようです。

ユーザーコメント

  • レッドの実の兄という設定が印象的だから。(40代男性/石川県/その他)
  • 衝撃な最期が印象に残った(40代男性/兵庫県/その他)
  • 見た目が好みだったから。(40代男性/大阪府/教育)

3位:トッキュウ6号/虹野明『烈車戦隊トッキュウジャー』(5.5%)

同じく3位には、2014年に全47話で放送された第38作『烈車戦隊トッキュウジャー』より「トッキュウ6号/虹野明」がランクインしました。同作は、地底から現れた「シャドーライン」の上を走る悪の軌道車両「クライナー」の猛威に、「レインボーライン」の上を走る正義の軌道車両「烈車」とイマジネーションの力を持つ5人の戦士が立ち向かう物語。"列車"や"鉄道"をモチーフとしており、スーツやマスク、キーアイテムなど、随所にその特徴が取り入れられています。

第17話より登場した「トッキュウ6号」は、最新式のスーツを身に着けた一匹狼タイプの追加戦士。元はザラムという雨を降らすシャドー怪人でしたが、雨上がりに見た虹の美しさに感動して「シャドーライン」から離脱し「レインボーライン」の保線作業員となりました。変身前の姿は、俳優の長濱慎が担当しています。

アンケートでは、元シャドー怪人という特殊なキャラクター設定について指摘する声が多く、戦士としての生い立ちが非常に好評のようでした。「善玉怪人なのが良い」というコメントも寄せられています。

ユーザーコメント

  • 実は怪人であるところが味わい深いから(40代男性/千葉県/医療・福祉・介護サービス)
  • 善玉怪人なのがよいです(30代男性/東京都/その他)
  • オレンジが似合う同じ誕生日の人でファンになった(40代男性/長野県/食品)

5位:ゴーカイシルバー/伊狩鎧『海賊戦隊ゴーカイジャー』(5.2%)

続いて5位には、戦隊シリーズ第35作品記念として制作された『海賊戦隊ゴーカイジャー』より「ゴーカイシルバー/伊狩鎧」が選ばれました。2011年に全51話が放送された同作は、戦隊シリーズ初の"海賊"をモチーフにした作品。歴代のスーパー戦隊たちが守り続けてきた地球を舞台にしており、ゴーカイジャーたちは過去34作品の歴代スーパー戦隊の姿に変身することができる。また、各シリーズのオリジナルキャストが登場するエピソードも数多く用意されました。

第17話より登場した「ゴーカイシルバー」は、"誰よりもスーパー戦隊を愛する男"を自称する伊狩鎧が変身した姿。突然「海賊戦隊に入れてほしい」と言って現れた押しかけ海賊見習いで、ゴーカイジャーでは唯一の地球人でした。いつもハイテンションで明るいお調子者ですが、誰かを守りたいという強い正義感を持った人物です。

アンケートでは「ゴーカイシルバー」の独特な見た目や槍型の武器「ゴーカイスピア」のデザインが好評で、「好き」「かっこいい」という声が多数見られました。また「イベントで実際見ることができて興味がわいた」というコメントも寄せられています。

ユーザーコメント

  • 能力の高さと独特のデザインが好き(40代男性/鹿児島県/その他)
  • ゴーカイシルバーだけ武器がスピア(槍)で他と違い、カッコいいから。(40代男性/愛知県/医療・福祉・介護サービス)
  • 以前から観ていてイベントでも実際見ることができて興味がわいたから(40代女性/滋賀県/その他)

6位:シンケンゴールド/梅盛源太『侍戦隊シンケンジャー』(4%)

6位には、2009年に全49話で放送された第33作『侍戦隊シンケンジャー』より「シンケンゴールド/梅盛源太」がランクインしました。同作は、不思議な文字の力"モヂカラ"を使って、この世を恐怖に陥れる「外道衆」に立ち向かう5人の若者を描いた物語。戦隊シリーズ初の"侍"をモチーフにしており、刀や筆、漢字など、和の要素がふんだんに盛り込まれています。

第17話より登場した追加戦士「シンケンゴールド」は、主人公・志葉丈瑠の幼なじみで、屋台寿司屋「ゴールド寿司」を営む寿司職人・梅盛源太が変身した姿。自ら開発した「光」の電子モヂカラを用いて戦っており、明るいお調子者ですが、モヂカラの研究開発にかけては天才的な腕を持っています。変身前の姿は、元俳優の相馬圭祐が演じました。

アンケートでは、「子どもが見ていたので印象的深い」「子どもと一緒にヒーローショーを見に行った」など親御さんからの声が多く寄せられたのが特徴的でした。また、侍や和の要素を取り入れた作風も好評のようです。

ユーザーコメント

  • 一番好きなキャラクターだからです。(40代男性/東京都/通信関連)
  • 迫力があり魅力的なシーンが多いから(30代男性/大阪府/海運・鉄道・空輸・陸運)
  • 子どもと一緒にヒーローショーを見に行った思い出(40代男性/新潟県/ガラス・化学・石油)

7位:キングレンジャー/リキ『超力戦隊オーレンジャー』(3.1%)

7位にランクインしたのは、戦隊シリーズ20周年作品として制作された第19作『超力戦隊オーレンジャー』より「キングレンジャー/リキ」でした。1995年に全48話が放送された同作は、"古代文明"をモチーフに、地球の支配を目論む「マシン帝国バラノイア」とそれに対抗するために組織されたU.A.(国際空軍)直属の防衛組織であるオーレンジャーの戦いを描いています。

第26話より登場する「キングレンジャー」は、6億年の眠りについていた超古代の勇者・リキが超力変身した姿。超古代人が開発した特殊金属繊維・カイザーメタルでできたブラックのスーツを身に着けており、見た目は少年ですが大人びた性格をしています。変身前の姿は、元俳優の山口将司が演じました。

アンケートでは、超古代の伝説の勇者としての「強さ」をあげる声が多数みられたほか、「キングという名前が印象的だった」というコメントも寄せられています。

ユーザーコメント

  • キングという名前が印象的だったから(40代男性/東京都/通信関連)
  • キングは強い。かっこいいですね(20代男性/栃木県/官公庁)
  • キャラがマッチしていて物語にのめり込む(30代男性/愛知県/輸送用機器(自動車含む))

7位:タイムファイヤー/滝沢直人『未来戦隊タイムレンジャー』(3.1%)

同じく7位には、2000年に全51話が放送された第24作『未来戦隊タイムレンジャー』より「タイムファイヤー/滝沢直人」がランクイン。同作は、時間移動によって歴史を乱す犯罪者を取り締まる30世紀の時間保護局の隊員たちと、20世紀へ逃走したマフィア・ドルネロ一味の戦いを描いた物語です。20世紀最後の戦隊シリーズということで"時間"をモチーフに制作されました。

第27話より登場する「タイムファイヤー」は、浅見竜也の空手のライバルである滝沢直人がブイコマンダーで変身した姿。戦隊シリーズ初の初期メンバーとカラーが重複した追加戦士で、"2人目のレッド"として暗めの赤を取り入れたスーツを着用しています。変身前の姿を演じた俳優の笠原紳司は、この役をきっかけにブレイクしました。

アンケートでは、ライバルとして活躍した「タイムファイヤー」の最期に関するコメントが多数見られました。また「もう1人のレッド」という設定に衝撃を受けたという声も寄せられています。

ユーザーコメント

  • クールでかっこよかったが最期もなかなか良かったから(30代男性/兵庫県/化粧品・医薬品)
  • タイムレンジャーの中でレッドがもう1人出てきた事に衝撃をうけた。しかも普段は立身出世を目指して悪どい事も平気でするが、最後の最後で小さな女の子を守って亡くなったのはグッときました。根は優しい方だったんだなって。(40代男性/熊本県/サービス(その他))
  • カラーリングが全身赤なので、格好いいと思ったから。(40代男性/兵庫県/精密機器)

まとめ:個性あふれる"追加戦士"の物語にも注目!

アンケートの結果、最も愛されている追加戦士は『忍者戦隊カクレンジャー』に登場する「ニンジャマン」でした。"人間体を持たない"という珍しい戦隊ヒーローで、忍者をモチーフにした姿が子ども心をくすぐったことがアンケートからもうかがえます。また、2位以降にランクインした追加戦士も、レッドのライバルや実の兄、元怪人など個性あふれるキャラクター揃いで、その多様性に驚かされました。

現在放送中の50周年記念作品『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』にも、そろそろ追加戦士が登場するはず。今回はどんな新ヒーローが追加され、どんな活躍をするのか、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

調査時期:2025年4月11日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計501人
調査方法:インターネットログイン式アンケート