京王電鉄は22日、新型通勤車両2000系(2026年初めに営業運転開始予定)の「大型フリースペース(仮称)」について、認知度向上を図り、多くの利用者に親しみを持ってもらうことを目的に、愛称投票を5月7日から6月10日まで実施すると発表した。
新型通勤車両2000系は2027年3月までに計40両(10両固定編成×4編成)を導入する計画とされ、うち1編成が2026年初めに営業運転を開始する予定。感性AI(京王グループ)が提供する「人の感性を分析できるAIサービス」も用い、幅広い世代の利用者や多様な社員の声から得られたニーズを分析した上で、最もコンセプトにマッチする外観デザインと内装を採用するという。環境性能も高め、消費電力のさらなる削減と車両の軽量化も図る。
「もっと、安全に、そして安心して、これからもずっと、のっていただける車両を。全ての世代に、やさしく、そして、ワクワクしてもらえる車両を」をコンセプトに掲げており、子育て世代からシニア世代まで安全・快適に鉄道を利用できることをめざし、5号車に京王電鉄初となる「大型フリースペース(仮称)」設置する。座席を廃止することで車いす・ベビーカー利用者らが利用しやすいエリアとし、こどもたちが夢中になれるような大型窓も設ける。
愛称投票は、「ひだまりスペース」「ぬくもりライド」「ひまわりライド」という3つの候補から1つ選び、ウェブサイトの投票フォームから投票(1人1回限り)する形式で行われる。
各候補について、「ひだまりスペース」は「大型窓を採用してたくさんの光が集まる『ひだまり』となるほか、ご利用されるお客さまが心休まるような『ひだまり』となることをイメージ」、「ぬくもりライド」は「大型窓を採用し、『ぬくもり』のある空間を意識したほか、ご利用されるお客さまにとって心地よい場所となるようにイメージ」、「ひまわりライド」は「大型窓を採用したことで、ひまわりのように一日中日の光が当たるような空間にしたほか、ご利用されるお客さまが心地よくなれるような場所をイメージ」したと説明している。
投票期間は5月7日10時から6月10日17時まで。最も投票数の多かった候補が愛称に決定し、2000系の営業運転開始直前に発表予定とのこと。