タイガー魔法瓶は2025年4月16日、熱中症と水筒に関する意識調査の結果を発表した。同調査は2025年3月28日~3月31日、全国の20代~60代までの男女627人に実施した。

  • 熱中症の危険を感じた経験と今春の暑さの実感

夏日が観測されるのが年々早くなっていると感じる人は8割以上(81.8%)。また全体の約7割(67.2%)が、熱中症の危険を感じたことがあると回答した。

今年の春、昨年より暑いと感じる人は約6割(59.0%)に上っている。

  • “暑さの自覚”と“行動”のギャップ

近年、4月時点で暑いと感じる人は7割超となった一方、4月から熱中症対策を始めるのは、5%に満たない結果に。

実際に熱中症対策を始めるのは、6月や7月からと回答した人が全体の半数以上(54.1%)を占めており、熱中症対策をし始める時期は、昨年とほとんど変わらない結果となった。

  • 熱中症アラートの認知・理解は依然低水準

「熱中症警戒アラート」および「熱中症特別警戒アラート」を知っているか、という質問に対して、現行の「熱中症警戒アラート」を意味まで知っている人は52.2%、昨年より新たに開始した「熱中症特別警戒アラート」においては40.7%と、半数以上が意味を知らない、もしくは知らないということがわかった。

本来、“暑さへの気付き”を促し熱中症への警戒を呼びかけるものとして活用されるべきアラートの認知率としては未だにやや低く、昨年と比較しても理解度はほとんど変わっていないことが判明した。

  • 熱中症の危険を感じたのは“仕事中”が最多

熱中症の危険性を感じたことがある人に、熱中症の危険を感じた「タイミング」について調査した結果、“外”で「仕事」(38.7%)「おでかけ」(27.8%) 「運動」(27.6%)をしている時に続き、「“室内”で仕事をしている時」(26.6%)という回答が上位となった。

本調査を通して、熱中症の危険を感じたことのある人の約半数(45.4%)は「仕事中」に危険を感じていることが明らかとなった。仕事中は、室内外問わず熱中症に一層注意する必要がありそうだ。

  • 熱中症当時の状況

熱中症の危険性を感じたことがある人に当時の状況について伺ったところ、「水分補給はしていたが、十分ではなかった」「水分を摂りにくい環境にいた」「水分補給をすることを忘れていた」が上位に。

  • 水筒を使うシーン

普段、水筒を使用している人はおよそ6割越。また水筒を使うシーンは、「通勤時や会社にいる時」と回答した人が最も多く見られた。加えて、およそ3人に1人(30.3%)は「自宅」で使用していることが明らかに。外出先のみならず、室内や日常でもマイボトルの使用が一般的になっている傾向が見られた。

  • 水筒の容量が足りないと感じたことはあるか

使用している水筒の容量が足りないと思ったことはある人はなんと66.9%。中でも30代女性は8割以上(84.2%)が足りないと感じていることがわかった。大容量ボトルの需要が高まっている様子がうかがえる。

  • 1日の水分補給量

専門家によると、4月の熱中症対策に適切な水分補給量は「1L~1.5L程度」が目安。こまめな水分補給の頻度は「1時間に1回以上」が目安だと言う。これを踏まえると、十分な水分補給ができている人は4割程度(43.6%)にとどまり、 7割以上(73.9%)は水分補給の頻度が足りないことが明らかになった。