5月30日公開の映画『劇場版 それでも俺は、妻としたい』の完成披露舞台あいさつが14日、都内で行われ、風間俊介、MEGUMI、足立紳監督が出席した。
連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK)の脚本などを手掛けた足立紳監督が、自身をモデルに売れない脚本家の夫とそのダメ夫を罵倒する妻の夫婦"性"活エンターテイメント小説『それでも俺は、妻としたい』を原作に、風間俊介とMEGUMIのダブル主演で実写映像化したドラマ『それでも俺は、妻としたい』(テレビ大阪)。3月で最終回を迎えた同ドラマは、テレビ大阪制作史上最高のTVer総再生数1,500万を突破するなど人気を博した。そして、未公開シーンを含む足立監督によるディレクターズカット版『劇場版 それでも俺は、妻としたい』が、5月30日に公開初日を迎える。
ダメ夫の豪太役を演じた風間は「この大きなスクリーンで豪太の情けない顔とチカのバチギレを皆さんに観ていただけるということで、素晴らしい音響でチカの罵声っていうのがどうなのかなというのはすごい楽しみなところです」と映画化を喜んだ。
そんな風間と夫婦役を演じた妻・チカ役のMEGUMI。ドラマ版の第3話あたりからSNSで「風間くんをいじめないで」というダイレクトメッセージが届いたといい、「私はそういうつもりじゃなかったんです」と否定しつつ、「でもだんだん『あれは風間が悪い』というコメントが出てきて…」と明かした。
すると風間が「ちょっと語弊があります。あれは豪太が悪いんです」と言い換えると、MEGUMIは「お互いの言い分をひとりで呟いていますと言ってくださる方が多かったので、総じて世の中の家族の皆さんお疲れ様です! という気持ちになりました。ご自身と重ねながら観て楽しんでいただけたらうれしいです」とアピールした。
足立監督の実話を元にした本作。撮影中に足立監督とのディスカッションはあまりしなかったという風間は「監督の一挙手一投足を見ながら、目で学び目で盗み、監督を見て豪太ってこうだなと思いながら作品を作りました」と生きた教材を目にしながらの役作りだったという。これに足立監督は「僕の想像の上を行くダメな感じというか、見たことのないダメな感じになっていて、そこが何度観てもおかしかったです」と絶賛し、MEGUMIも「(チカがキレた後の)風間くんの響いていない顔が仏様みたいな顔で、余計に腹が立ってきたというか、受け身が素晴らしかったですね」とダメ夫ぶりを褒め称えていた。
イベントが行われた4月14日はパートナーデー。それにちなみ、「感謝したい人は?」という質問に風間は「MEGUMIさん」と即答して「2人での撮影が多くて、たくさん喋るんですけど、結構タイトなスケジュールの中で、セリフがどんどん追いかけてきて2人で鼓舞しあい、2人で撮影すれば乗り切れるっていう確信のもとでやっていました。本当にMEGUMIさんじゃなかったら乗り越えられなかったと思っています。本当に心から素敵なパートナーで感謝しています。有難うございました」と感謝の言葉。
MEGUMIも「この作品は監督が撮りたいっていう強い意思があったので、ものすごい量のセリフが追いかけてきました。私たちは色んなことをやりたいタイプの芸能人。撮影中お互い忙しくしてましたが、当時の自分を1番理解してくれたのは風間くん。『MEGUMIさんが頑張っている。これを乗り越えた後には今思っている不安なことが全部良いことに変わる』って言ってくれたんです。そんな魔法な言葉をくださったので、何とか乗り越えることができました。本当に感謝しています。ありがとうございました」と風間に感謝しきりだった。映画『劇場版 それでも俺は、妻としたい』は、5月30日より全国公開。