フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、一流のパン職人になることを夢見て上京してきた2人の若者を追った『上京物語2025~二十歳のふたり 駆け出した夢~後編』を、13日に放送する。

  • 福山さん

世界大会でも優勝したパン職人・井上克哉さん(56)がオーナーシェフを務める、東京の下町にある行列の絶えないパン店「ラ・タヴォラ・ディ・オーヴェルニュ」。2024年春、2人の新人がこの店の門をたたいた。

入社して6カ月が過ぎても、朝が早い仕事に慣れないのが愛媛から上京してきた福山さん(21)の悩みのタネはお金がないこと。初めての一人暮らしとストレス発散のために散財してしまうのだ。東京で初めて迎えた年越し。帰郷する金もなく、一人東京で、地元の友人たちとSNSでつながり、寂しさを紛らせながら新年を迎えた。

もう1人、愛知から上京した原さん(21)は、新人ながら高い壁に挑もうとしていた。全国から若手パン職人が集うコンクール。これまで作ったことのなかったクロワッサン部門で、見事、予選を突破し全国大会への出場を決めた。もちろん、参加者の中では飛び抜けて最年少だ。

本選に向けて、業務時間外に連日連夜、練習の日々。1年目で、人気店の名を背負うプレッシャーに身も心もすり減ってしまう。

そんな原さんに刺激を受け、福山さんにも少しずつ変化が。苦手だったフランスパン作りの練習を始めたのだ。同期の姿を励みにし、切磋琢磨していく2人を、黒木華のナレーションで見つめていく。

  • 原さん

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