カンテレ・フジテレビ系ドラマ『秘密~THE TOP SECRET~』(毎週月曜22:00~)にW主演する板垣李光人と中島裕翔がこのほど、クランクアップを迎えた。最終話は、きょう7日に放送される。

  • 中島裕翔(左)と板垣李光人

2人がそろってクランクアップしたのは3月、千葉・成田空港でのシーン。撮影当日は強風で体感気温はマイナス4度。雪が舞う寒さの中、2人は最後まで緊張感あふれる演技を披露した。

そして約3か月間の撮影がクランクアップした瞬間、板垣・中島はそろってバンザイ。スタッフと共に喜びを分かち合い、花束を抱えながら満面の笑みを見せた。

そんなW主演の2人が撮影を振り返ると共に、最終話の見どころを語った。

――クランクアップした感想を教えてください。

中島:素晴らしい原作で清水先生に感謝したいと思いますし、それを実写化するため脚本にしていただいた(佐藤)嗣麻子さんにも感謝しています。キャストもスタッフも本当にみんなチームワークがよくてこのチームでやれて、駆け抜けて本当によかったと思っています。今はほっとしています。

板垣:スタッフ・キャストもですが、運命的というか巡り合わせというか…誰かが少し欠けてもこの作品は成立しなかったと思いますし、パズルのピースが全部はまったなと。実写化の作品としてとても素晴らしいドラマになったと思っています。

――W主演としてバディを演じた感想を教えてください。

中島:李光人じゃなかったらできなかったです。本当に感謝しかないです。李光人が薪さんとしてしっかり心情を持って毎シーン臨んでいて、その姿に感銘を受けました。セリフだから言っている、ではなくてとても感情の乗った、音がしっかりしたセリフをぶつけてくれて、青木として接してくれた、認識してくれたのは助かりました。そういう薪さんにたくさん助けられました。

板垣:薪を演じるには鈴木の存在が大事ですが、中島さんがそれを想像できるような鈴木を演じてくださいました。また、青木についてはまっすぐさを視線から感じましたし、姿勢や動き方一つとっても(鈴木と)違うので本当に一人二役、全く違う人物でした。鈴木と青木の接し方の違いも意識せず、自然とできたのでありがたかったです。中島さんご自身も本当に素敵な人柄だからこそ、薪を演じられたと思うので本当に感謝しています。

中島:「相思相愛」ってことですね(笑)

――これまでの撮影で最も印象に残ったシーンを教えてください。

中島:今日放送の11話で瀧本が登場した後のシーンです。いや~もうつらかったですね、あれは…。見ていてつらかったし、青木としても辛かったし。 ちょんと(薪を)押したらコロッと倒れてしまうのではという精神状態にまで作っていたのが見えたので、応えてあげたいなと思いました。

板垣:(カメラが)回っている時はもちろんですが、回っていない時でもずっと泣きそうでした。薪はずっと一人で背負ってきて、あそこでまた鈴木じゃないけど、でもまた違う形で受け止めてくれる人がいるんだ、というのをしっかりと感じました。そのシーンが終わった後、すごくスッキリして。そういった意味でもあのシーンは印象的でした。僕は10話からのつらい青木をどうすれば支えられるか、どうするのが一番いいんだろうと。薪も思っていたでしょうし。実際、芝居に集中されている中島さんを見て、何ができるだろうと考えていました。

中島:(第10話の)お葬式のシーンとかは(板垣さんが)すごく慰めてくれましたね(笑)

――最終回を楽しみにしている視聴者の方々にメッセージをお願いします。

中島:薪さんが今まで抱えてきた責任や、全部自分一人で背負ってきた秘密を見てしまっていることへの自戒の念だとか、薪さんがいろんな場面ですごく苦しめられます。一方で青木もすごく辛いことばかり起きますが、今までに作り上げられた第九のチームワークで、今度はみんなが薪さんを助けようという展開になっていきます。また雪子さんと薪さんと青木の、説明できない難しい三角関係も進展がありますし、どこに落ち着くのかは見どころかなと思います。

板垣:1話から見てくださった方は正直、なかなかしんどかったと思います。岡部が唯一の救いでしたけど(笑)最終回は救われるというか救済されるというか、今まで見てきたもの、感じてきたもの、背負ってきたものが全て浄化されると思っています。

中島:最後にはちゃんと救いがあるので安心してくださいね。

板垣:最終回はみんなで一緒に救われて浄化されるような展開にしっかりとなっていますので、最後までご覧いただければと思います。

【編集部MEMO】
門脇麦はクランクアップに際して、板垣李光人と中島裕翔について、「お二人とも作品に真摯に向き合っている姿が印象的でした。お二人も第九のメンバーも、ずっとシリアスなシーンが多かったと思いますが、現場の空気が柔らかかったのも、あの二人の仲の良さがあったからです。スタッフも含めて私たちもみんなが助かっていたのではないかと思います」と語っている。

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