アビタスは4月3日、「資格に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は、2025年3月上旬、関東圏(茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)在住の18~25歳の男女学生500人を対象に、インターネットで実施したもの。

  • 将来に向けて新しく資格を取得したいと思っているか

はじめに、将来に向けて新しく資格を取得したいと思っているかを聞いたところ、「なんとなく興味はあるが、まだ考えていない」(58.8%)が最も多い結果に。

さらに、「取得したい資格がある」あるいは「すでに資格を取得しており、今後さらに取得したい資格がある」と積極的な意向を示した層が22.4%で、合わせて8割以上の学生が何らかの資格取得に関心を寄せていることがわかった。

  • 資格を取得しようと思う一番の理由は何か

資格に興味があると答えた学生に、その主な目的を聞いたところ、4割近くが「就職・転職に有利になるから」と回答。次いで「スキルアップのため」(25.8%)、「興味がある分野の知識を深めたいから」(17.6%)と続いた。

  • 資格取得に一番求めることは何か

また、資格取得にあたり重視する点としても、「就職・転職・昇進に有利な資格が欲しい」(キャリアアップ)を挙げる学生が55.4%と過半数を占め、コストの低さ(22.3%)や短期間で取得できること(22.3%)よりも優先されたという。

  • どの分野の資格に最も興味があるか

どの分野の資格に最も興味があるかを尋ねると、「語学(TOEICなど)」(43.2%)が最も多く、次いで「ビジネス・経営」(23%)、「IT・デジタル」(21.6%)と、就職に直結しやすい実学系の資格分野に人気が集まっている。

  • 米国公認会計士(USCPA)の資格を知っているか

国内資格のみならず国際資格の認知度についても尋ねると、代表的な国際資格である米国公認会計士(USCPA)について「知っていて内容もある程度理解している」と答えた学生はわずか9%に過ぎなかったという。

  • USCPAの取得がキャリアアップに役立つとわかったら、取得を検討するか

USCPAの取得が就職やキャリアアップに役立つとわかったら取得を検討するかを聞くと、「ぜひ取得したい」と前向きな回答は8%にとどまった。

一方で「興味はあるが、難しそう」と関心は示すもののハードルの高さを感じている層が34.6%おり、難易度への懸念から二の足を踏んでいる様子がうかがえる。