2023年8月に発売した写真集『Sugarless』(3,300円 玄光社)が1年半にわたるロングセラーを記録し、今年2月に重版となった女優の鳴海唯にインタビュー。重版記念イベントを開催した感想や撮影時のエピソードについて話を聞いた。(前後編の前編)
重版記念イベント前にファンへ伝えていたこと
――写真集『Sugarless』が1年半にわたるロングセラーを記録して、今年2月に重版となりました。このタイミングで重版記念イベントも行われましたが、ファンの方と対面して、いかがでしたか?
本当は写真集発売のタイミングでイベントができたらよかったんですけど、結構時間が経ってしまって。なので、どれくらいの方が来てくださるかなって不安もありましたが、たくさんの方に来ていただいて、すごくありがたかったです。なんといっても、初めてファンの方と直接お会いできる機会だったので、本当にかみしめていましたね。ファンの方からたくさんパワーをもらえる素敵な時間でした。
――イベントに参加したファンの方が鳴海さんのインスタグラムの投稿に書いた感想コメントを読んでいると、とてもいい時間だったんだろうなと感じました。
イベントの前にインスタライブをしたんですけど、ファンの方に「しばらく会ってなかった友だちに会いに来るくらいの感じで来てください」と伝えたんです。「恥ずかしがらなくていいから、『よっ!』みたいな感じで来てくださいね」って。そしたら、当日はお話できる時間もたくさんありましたし、途中から本当に「よ!」みたいな、すごくフランクな感じで皆さんと接することができて(笑)。楽しかったです。
川島小鳥氏との撮影を振り返る
――改めて写真集の内容についてもお話を伺いたいのですが、川島小鳥さんとの撮影はいかがでしたか?
ずっと大好きな写真家の方だったので、本当にダメ元でお声がけさせていただいたのですが、実現していただいて。終始幸せな時間でしたし、川島さんの、日常に潜むおもしろおかしいことをシュールに切り取れるセンスっていうのかな。一緒に撮影していて、あちこちで川島小鳥節を感じるポージングがあって、すごく楽しい空気感でした。
――撮影では、どんなふうにコミュニケーションを?
基本的に、そんなにお話するというよりは、私がうわー! とはしゃぎまくってるところを、静かに切り取っていただきました(笑)。小鳥さんはとにかく優しい方でしたね。
――小鳥さんの撮られる写真を見ていると、被写体の方が本当に自由といいますか、表現する余白を残してくれる撮影なのかなと思っていて。
確かにそうかも。
――その中で写真表現の面白さを感じるタイミングはありましたか?
写真家の方にポージングを指定されるよりは、私は自分で動きたいタイプだと思うんですけど、自分から何かポージングを出して動くのって自分との戦いでもあって。
――自分の中で戦っているんですか?
はい。なんか面白いことしなきゃみたいな。おっしゃるように小鳥さんは余白を残してくださるので、自由度が高いというか、私がふざけてなんとなく動いてるのを、小鳥さんの視点でおもしろく切り取ってくれる。一緒に撮影させていただく空気感は絶妙でした。おもしろかったです。
――今作では、水着やランジェリー姿を初披露され、大人の魅力を感じられる内容になっていると思います。その中でも特に大人っぽいカットを挙げるなら?
下着の上にシースルーの羽織りを着て、ベッドで寝転がっているカットはお気に入りですね。大人っぽく撮ってもらっているんじゃないかな。たぶん、爆笑してる顔のほうが、私の人生の割合的に多いんです。そういった意味で、このナチュラルの延長線上にあるスンとした表情は、自然な大人っぽさが出てるのかなと思います。
鳴海唯
1998年5月16日生まれ。兵庫県出身。2019年、NHK連続テレビ小説『なつぞら』でテレビドラマデビュー。2023年、『どうする家康』でNHK大河ドラマ初出演を果たす。2024年、TBS系ドラマ『Eye Love You』でゴールデンプライムタイム連続ドラマに初レギュラー出演するなど、注目を集めている。