春は出会いの季節。転職・異動・新入社など、新しい環境に飛び込む人がもっとも多い時期でもある。 そんな慣れない職場では、緊張や不慣れゆえの失敗やすれ違い──いわゆる“やらかし”もつきものだ。今回マイナビニュース編集部では、「新生活の失敗談」をテーマにアンケートを実施。すると出るわ出るわ、“やらかしちゃった”体験談がザクザクと発掘された。思い出すと赤面必至の“しくじり黒歴史”を、まとめてお届けしよう。
■初出社で大爆死
新しい自分としての第一歩。そう思って挑んだ初日は、やらかしが生まれやすいタイミング。失敗しないように気を張った結果、案の定ミスってしまう。“初出社で大爆死”という言葉がぴったりな混乱が、各地で勃発していた。
●「バスの行き先を間違えて、入社式早々に遅刻した。入るなり、事務員さんが『待ってましたよ!!』と凄い勢いでかけ寄ってきた」(40代女性/百貨店)
●「地方から本社へ異動の際、本社のルールがわからず右往左往した」(40代男性/通信関連)
●「『ラフな格好でいいよ』と言われていたけど、新人だしスーツで出社したら本当に自分だけスーツで恥ずかしかった。“はりきってやらかしたな”という目でにこやかに見られた」(40代男性/IT関連技術職)
●「転職後にやる気を出しすぎて空回りしてしまった。まずは人間関係を丁寧に作るべきだった」(40代男性/ソフトウェア・情報処理)
ルールは謎だらけ、右も左もわからない中でやる気は空回り。勝手が全くわからない初日は、たいていの人が思ったようには動けないものだ。とはいえ、頼もしく見える先輩たちも、もとをたどれば誰もが新人。きっと彼らも同じような経験のひとつやふたつ、抱えているはずだ。
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■人や名前を間違えた……
新しい職場では“誰が誰かわからない”のはむしろ通常運転。自己紹介ラッシュで記憶は混線し、顔も名前も一致しない。気づけば違う人を呼び、後輩だと思った人が上司だったり……。
●「上司の名前をしばらくずっと間違えていた」(30代男性/官公庁)
●「社長の名前を間違え、変な雰囲気になりました」(30代男性/IT関連)
●「初日に新しい上司に挨拶し、帰る時に同じ人だと思わず、『今日から入りました』とまた同じ挨拶をしてポカンとされた」(40代女性/その他)
●「今の会社に入社してまもない時、廊下で初老の男性がウロウロして、怪しかったので声をかけたら社長だった。みんな同情モード全開でフォローされて、かえって傷ついた」(40代男性/クリエイティブ)
人や名前の間違いは、気づかずにしばらく間違えたままのこともあれば、気づいた瞬間「オワタ……」と絶望するケースもあるだろう。でも焦らなくていい。アンケートでは「まわりは思っている以上に気にしていないはず」というコメントもあったが、人違いも笑い飛ばせるのが新生活あるある、それが“職場慣れ”の第一歩だ。
■業務でミスった……
新しい業務、新しい手順……慣れないうちは、ちょっとした操作ミスや確認不足が“笑えない大事故”を呼ぶこともある。「え、これを全社に!?」「え、古い住所で手配しちゃったの!?」……そんな背筋が凍る“ヒヤリハットの瞬間”を紹介しよう。
●「移転したのに、移転元の住所で全ての荷物を送付してしまった」(40代女性/建設・土木)
●「社内の全体チャットに、個人への愚痴を誤送信してしまった」(30代男性/営業)
●「メールの返信先を間違え、社外秘の資料を別会社に送ってしまった」(40代男性/製造)
●「電話の保留が切れていたことに気づかず、『このおじさん何言ってるか分かんない』とつぶやいたら『聞こえてるよ』と言われた」(40代女性/クリエイティブ)
宛先ミスにチャット誤爆、電話の保留オフ……その瞬間の胃のキリキリ感と絶望感は、今でも新鮮に思い出せるだろう。やらかし当時は笑えなくても、数年後には、飲み会で語られる「笑い話」に昇華している……はず?
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■酒は飲んでもやらかすな
ようこそ、うちの職場へ! 新しいメンバーの一員として迎え入れられる歓迎会は、周囲と親睦を深める絶好のチャンス。……のつもりが、うっかり飲みすぎて、一夜にして伝説を作ってしまったなんて人も、きっと少なくないはず。そんな酒席の黒歴史をご紹介。
●「最初の顔合わせの飲み会で、酔っ払って記憶をなくした」(40代男性/官公庁)
●「一次会までのつもりが三次会まで参加して、途中から記憶がない」(20代女性/営業)
●「乾杯のグラスを落として割ってしまい、場が凍った」(20代男性/IT)
●「締めのラーメンでスープをぶちまけた」(30代男性/その他)
●「転職した会社の歓迎会で、調子に乗ってピッチャーで梅酒ロックをグイグイ飲み過ぎ、楽しくなっておしぼり投げていたら、だんだん気持ち悪くなり、お開きになってみんなが席を立ち始めたところ、掘りごたつの足元にリバースしてしまいました。たくさんの方々にご迷惑をおかけしたことは言うまでもなく、人生最大の汚点になりました」(40代女性/その他)
最後の方からは「飲み会ではお酒はほどほどにしておいた方が良いです。本当に……」という切実すぎるアドバイスも寄せられた。とはいえ、こうしたパンチのあるエピソードほど、なぜか“職場での語り草”になっていくもの。本人の気まずさとは裏腹に、知らぬ間に“愛され枠”へと昇格している可能性すらある──ただし、掘りごたつへのリバースだけは、本気で気をつけたい。
■まとめ:黒歴史のない春なんて、そうそうない
誰もが多少の“やらかし”を抱えながら、その一歩を踏み出していくのが新生活。その瞬間は真っ青になっても、時間が経てばきっと笑い話になる。今回のアンケートでは、「最初の頃の失敗は誰にでもある」「まわりは意外と気にしていない」という声も多数寄せられた。“黒歴史”とは、裏を返せばあなたが前に進んだ証。あとで「あのときはやらかしちゃったな~」と部下や後輩に語れる日が、きっと来る……はずだ。
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調査時期: 2025年3月31日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 500人
調査方法: インターネットログイン式アンケート