初めて会う人との会話やマッチングアプリでのやり取りで、「なんて呼べばいい?」と聞かれる場面がよくありますよね。呼び名はその後の人間関係において大切な要素になるので、慎重に答えたいものです。今回は、そんなときのベストな返し方をシーン別に紹介します。

「なんて呼べばいい?」と聞く人の心理

  • 「なんて呼べばいい?」と聞く人の心理

「なんて呼べばいい?」と聞く場面は、友達の紹介で人と知り合ったとき、職場や学校で新しい人が入ってきたとき、マッチングアプリやSNSなどで知り合った人と交流するときなど多岐にわたります。名字やアプリ・SNSの登録ニックネームをそのまま呼ぶ人も多い中で、「なんて呼べばいい?」と聞いてくる人はどんな心理なのでしょうか。

あなたと親しくなりたい

まず、相手があなたと親しくなりたいと思っている可能性があります。あだ名で呼ぶことで一気に距離を縮めたいのです。また、あなたに不快な思いをさせたくないという配慮である場合もあるでしょう。

その場の会話をつなぐため

一方で、ただその場の会話をつなぐためだけに聞いてくる人もいます。相手がどういう意図で聞いてきたのかを見極めるのは難しいですが、態度や雰囲気からあなたへの興味があるかどうかを考えてみて、それに合わせて回答するといいかもしれません。

「なんて呼べばいい?」に対するベストな返し方【シーン別】

  • 「なんて呼べばいい?」と聞かれたときのベストな返し方

では、相手から「なんて呼べばいい?」と聞かれたときには、どのように返したらいいのでしょうか。シーン別に紹介していきます。

あまり仲良くなりたくない場合

相手とあまり仲良くなりたくない場合は、名字で呼んでもらうのがおすすめです。「名字で大丈夫ですよ」や「〇〇さんで呼んでください」と伝えると、丁寧かつ適度な距離感を保つことができます。あまり冷たい印象にならないように言い回しに気をつけて、笑顔で答えることも心がけましょう。

仲良くなりたい場合

仲良くなりたい場合は、「〇〇ちゃん(君)」や「あだ名の〇〇で呼んでください」と伝えることで、親近感を抱かせることができます。ただし、相手との関係性や年齢を考慮し、失礼のない範囲で提案しましょう。唐突すぎて不自然にならないように、相手の反応を見ながら対応するのがおすすめです。

相手との距離感がつかみづらい場合

相手との距離感がつかみづらい場合もあるでしょう。どう呼んでもらうのがベストか迷った場合は、「こちらはなんと呼べばいいですか?」と相手に尋ねるのがおすすめです。先に相手の希望を聞くことで、距離感を間違えずに済みます。

好きな人・気になる人の場合

ずっと憧れてた好きな人や、初対面でひとめぼれした人など、今後恋愛関係に発展させたいなと思っている相手から聞かれる場合もあるでしょう。早く距離を縮めたいなら、やはり下の名前を呼び捨てで呼んでもらうのがおすすめです。

このとき、ただ普通に「〇〇って呼んでください」と伝えるのではなく、「〇〇さんにならなんて呼ばれてもうれしいですけど、〇〇って呼んでもらえたら一番うれしいです」といったように少し好意を匂わせるように伝えると、相手をドキドキさせることができます。

また、「みんなからは〇〇ちゃんって呼ばれてるんですけど、〇〇さんには〇〇って呼ばれたいです」といったように特別感を出してみるのもいいでしょう。ただし、相手がまったくこちらに興味がない場合は引かれてしまう恐れもあるので注意してください。なんとなく相手からも好意を感じていて、お互いに意識しているような場合などにはおすすめです。

「なんて呼べばいい?」に「好きに呼んでください」と返すのはアリ?

  • 「なんて呼べばいい?」に「好きに呼んでください」と返すのはアリ?

「なんて呼べばいい?」と聞かれたときに、「好きに呼んでください」と返したい人もいるでしょう。しかし、この返し方にはリスクもあるので注意が必要です。

「好きに呼んでください」のメリット

相手によっては「自分に任せてくれるんだ」と感じ、心理的な距離が縮まる可能性があります。また、相手の個性や主体性を尊重する姿勢を示しつつ、自然な流れで相手との距離感を図ることができるのもいい点です。

「好きに呼んでください」のリスク

その一方で、相手に無関心だと思われてしまう可能性もあります。「どうでもいいと思われているな」ととらえられて、不快に思われることもあるでしょう。また、委ねられると相手が自身で呼び方を考える必要があるので、それを面倒に感じる人もいるはずです。

さらに、相手があまりうれしくない呼び方を選んだ場合に訂正しづらくなってしまうというリスクもあります。「好きに呼んでください」と返す場合は、こういったリスクがあることも覚えておきましょう。

マッチングアプリで「なんて呼べばいい?」と聞かれたときの注意点

  • マッチングアプリで「なんて呼べばいい?」と聞かれたときの注意点

マッチングアプリでの出会いは、ステキなパートナーを見つける機会となる一方で、トラブルに巻き込まれる可能性もゼロではありません。特に、個人情報の取り扱いには注意が必要です。

すぐに本名をフルネームで答えない

そもそもマッチングアプリでは、アプリで使っているニックネームで呼ぶのが一般的です。それにもかかわらずあえて聞いてくる人の中には、本名をフルネームで教えてほしいと言ってくる人もいます。

しかし、マッチングアプリで知り合ったまだ会ったこともない相手に本名をフルネームで教えるのはおすすめできません。相手側が教えてくれていたとしても同様です。伝えるタイミングは、実際に会って信頼関係を築いてからにしましょう。もし聞かれた場合は、「本名は仲良くなってから教えますね」「本名は実際に会ったときに教えます。今は〇〇(ニックネームなど)と呼んでくださいね」と伝えるなど、現段階では教えるつもりがないことを明確に伝えるのがおすすめです。

偽名を伝えない

本名を教えられないからといって、代わりに偽名を伝えることは避けたほうがいいでしょう。なぜなら、偽名を伝えることで、相手に不信感を抱かせてしまう可能性があるからです。関係が発展して本名を伝えることになった際に、相手との間にわだかまりを生んでしまうかもしれません。シンプルにニックネームのまま呼んでもらうようにしましょう。

「なんて呼べばいい?」をきっかけに良い関係を築こう!

  • 「なんて呼べばいい?」をきっかけに良い関係を築こう!

「なんて呼べばいい?」と聞かれたときの答え方は、その後の関係性にも影響するので、相手との距離感やこれからどんな関係になりたいかによってベストな答え方は異なります。あなたの気持ちや相手への配慮を込めて、ベストな返し方を見つけましょう。相手と親しくなりたい場合は、これをきっかけに仲良くなれる可能性もあるので、ぜひ上手く活用して良い関係につなげてくださいね。