楽天証券と損害保険ジャパンおよび楽天インシュアランスプランニングは3月23日、楽天証券のNISA口座を保有する顧客を被保険者とする団体長期障害所得補償保険(以下、GLTD)「NISAらくらくおまもり保険」の提供を開始した。

  • NISAらくらくおまもり保険

国内初、NISA口座保有者を対象としたGLTD誕生

同サービスは、加入者が病気やケガで就業不能となった場合、60日間経過後から毎月3万円、5万円または10万円の保険金を上限に、補償内容に応じて最長3年間支払うGLTDである。(Group Long Term Disabilityの略称。病気やケガで就業できなくなった場合に、長期にわたって所得を補償する団体向けの保険)

NISA口座で中長期の資産づくりをしている顧客が、万が一の病気やケガで働けなくなった場合でも、安心して積み立てを継続できるようになる。加入申込に健康診断結果の提出や医師の診査は不要であり、楽天証券でNISA口座を保有するすべての顧客は、楽天証券のウェブサイトから最短1分で申込可能。

また、月額保険料は、楽天証券の投信積立などで利用されている「楽天カード」で決済される。同サービス利用時に新たな登録は不要であり、保険料の1%分の「楽天ポイント」が貯まる。なお、NISA口座保有者を対象としたGLTDの提供は国内初となる。

政府は2022年11月に「資産所得倍増プラン」を策定し、家計の資産を「貯蓄から資産形成(投資)へ」と積極的に振り向け、国民の資産所得を倍増させるとした。特に、国内の家計金融資産の半分以上を占める現預金を投資に繋げることで、「成長と資産所得の好循環」を実現させるとしている。世界的にみると、家計金融資産の伸びは過去20年間で米国が3.4倍、英国が2.3倍である一方、日本は1.4倍に留まっている。政府は国民の安定的な資産形成を促す策の一環として、これまでNISA制度の抜本的な拡充と恒久化などをおこなってきた。その結果、2024年12月末のNISA口座数(ジュニアNISAを除く)は2,560万口座(前年同月比+21%)、NISA口座での購入金額は17.4兆円(同+233%)となり、多くの個人がNISAを活用した資産づくりに取り組むようになった。一方で、投資に関する不安の払拭に向けた取り組みも必要とされている。このような背景のもと、NISAで資産づくりを始めた顧客が今後も安心して運用を続けられるサービスとして、NISAらくらくおまもり保険が誕生した。

「NISAらくらくおまもり保険」5つの特長

1.毎月の所得を補償

加入者が病気やケガで就業不能となった場合、60日間経過後から毎月3万円、5万円または10万円を上限に、最長3年間支払う。

2.精神障害も補償対象

統合失調症、摂食障害、うつ病など、近年増加傾向にある精神障害による就業不能も補償対象となる。

3.医師の診断不要

加入申込に健康診断結果の提出や医師の診査は不要。

4.「楽天ポイント」が貯まる

月額保険料の支払方法は、楽天証券の投資信託や「金・プラチナ」取引サービスの積み立てで利用している楽天カードで決済される。新たな楽天カードの登録は不要で、楽天カード決済により保険料の1%分の楽天ポイントが貯まる。

5.最短1分から申込完了

楽天証券の総合口座に登録している情報を利用し、最短1分で申込が可能。

  • 「NISAらくらくおまもり保険」加入者と3者間のイメージ図

なお「楽天保険の総合窓口」は、楽天インシュアランスプランニングが運営しており、本サービスにおいては損保ジャパンの保険募集代理店として契約締結の手続きから顧客のサポートまでおこなう。