オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」は、全国の20〜80歳の800人を対象に、「新社会人に教えたい資産運用」についてアンケート調査を実施した。 今回の調査では、株式投資に取り組んでいる人と取り組んでいない人を400人ずつに分け、同じ質問を行った。その結果、「新社会人に教えたい資産運用」「自分が知りたかった資産運用」のいずれにおいても、圧倒的な支持を得たのは「NISA」だった。NISAの社会への浸透ぶりと存在感を示す結果となった。

新社会人に勧めたいのは、やはり「NISA」

「新社会人に『今から始めておけ』と教えたい資産運用は何か」という質問に対して、株式投資に取り組んでいる人と取り組んでいない人それぞれに複数選択形式で回答してもらった。

株式投資に取り組んでいる人の第1位は「NISA」で246人、次いで「株式投資」が148人、「投資信託・ETF」が118人という結果だった。

一方、株式投資に取り組んでいない人では、最も多く選ばれたのが「資産運用はしないほうがいい」で175人だった。次に多かったのは「NISA」の115人、3番目は「定期預金」の99人だった。株式投資に取り組んでいる人とは異なる傾向が見られたが、それでも4分の1以上の人が「NISA」を選んでいることになる。

また、複数回答の中から「最も勧めたいもの」を1つだけ選んでもらったところ、株式投資に取り組んでいる人・取り組んでいない人ともに、トップは「NISA」だった(前問で「資産運用はしないほうがいい」と回答した人は対象外)。

特に、株式投資に取り組んでいる人では45.2%にあたる166人が「NISA」を選択。「株式投資」「投資信託・ETF」を合わせると全体の72%を占めた。一方で、「貯蓄型保険(生命保険・個人年金保険など)」や「定期預金」など、投資以外の資産運用も一定の支持を集めていることがわかった。

株式投資に取り組んでいない人では、「NISA」を選んだのが83人(36.9%)だったのに対し、「定期預金」は59人(26.2%)、「貯蓄型保険(生命保険・個人年金保険など)」は39人(17.3%)だった。これらを合わせると「NISA」を上回る割合となった。

自分自身がもっと早く知りたかったことは?

今回の調査では、自分自身が資産運用について「もっと早く知りたかった」と思っていることについても尋ねた。

株式投資に取り組んでいる人では、1位が「NISA」で155人、わずかの差で「株式投資」の146人が続いた。「投資信託・ETF」は97人だった。

一方、株式投資に取り組んでいない人で最も多かったのは、「知りたかったことは特にない」で217人。続いて「NISA」の97人、「iDeCo・401kなど」が32人だった。「新社会人に教えたい」の1位だった「資産運用はしないほうがいい」を選んだのは、わずか18人に留まった。

このうち「最も知りたかった」こととして選ばれたのは、株式投資に取り組んでいる人では「株式投資」が95人(29.3%)で1位、「NISA」は90人(27.8%)で2位、「投資信託・ETF」は44人(13.6%)だった。

株式投資に取り組んでいない人でも、「NISA」が83人(42.6%)で圧倒的に多かった。

株式投資に取り組んでいない人からも支持を集める「NISA」

今回の調査結果は、「NISA」の存在感を強く示すものとなった。新社会人におすすめしたい資産運用として、株式投資に取り組んでいない人からも多くの支持を得ており、NISAの注目度の高さや資産運用における有益性が広く認識されていることがうかがえる。

株式投資に取り組んでいる人の調査結果からは、「株式投資を始めるならまずはNISAを活用すべき」「投資信託・ETFを活用し、若いうちから資産運用を始めるべき」といった〝先輩投資家〟としてのアドバイスが見えてくる。

一方で、株式投資に取り組んでいない人の中には「資産運用はしないほうがいい」という意見も一定数ある。また、株式投資に取り組んでいる人と比べて「貯蓄型保険」「定期預金」の支持が高い。これは、投資には損失のリスクがあるという懸念の表れなのかもしれない。

株の学校ドットコムでは、資産運用における株式投資のメリットを広く伝えるとともに、株取引による資産形成を目指すすべての人が、自身に最適な方法を学び、望む結果を得ることができるよう、今後もより良い情報発信に努めていく、とレポートを結んでいる。

調査概要

調査対象:全国の20〜80歳の800人(株式投資に取り組んでいる人:400人、取り組んでいない人:400人)
サンプル数:800人(男性398人、女性402人)
調査期間:2025年2月22日
調査方法:インターネット調査
調査主体:トレジャープロモート