――今回のように、すごい技術を持った若いマジシャンたちを見て、日本のマジック界に期待を感じますか?
今回の10人は、テレビ番組というフィルターを通してもしっかり一般の方々にお届けできる技術、力量を持ったマジシャンだったと思います。そして、30代半ば以下で力量があるマジシャンがこうやって育っているのを皆さんにも見ていただけたというのが、良かったですね。やっぱり若い世代に能力がないと、日本のマジック業界が一般に認知されないですから。
個人的には僕以下の世代で(笑)、一般の方々に知ってもらって、人気のあるマジシャンがどんどん出てきて、「KiLaよりあの人のほうがすごかったよね」とお客様の中でプロレスが起こることを望んでいるので、そのきっかけにこの番組がなればいいなと思いますね。
――逆に課題を挙げるとすると何ですか?
この番組の評判が良くて、また次をやろうとなった時に、それに耐えられるレベルのマジシャンがどれだけ日本にいるか。これが課題です。
――裾野を広げないといけない、ということですね。そういった意味で、今回の番組が全国ネットの日曜日のゴールデンタイムというテレビの一番時間帯で放送されることは、意義があるのではないかと思います。
マジック業界にとってはただただありがたいでしかないですね。「マジックって面白いな」「実際に見に行こうかな」となってくれるきっかけになってくれるんじゃないかと、非常に期待したいところです。
神田愛花に「気持ち悪ぃ~」と言われて
――KiLaさんといえば、最近では『ぽかぽか』の「マジックにらめっこ」(※)でも活躍されていますね。
(※)…KiLaが披露するマジックにノーリアクションで乗り切れば勝利という『ぽかぽか』のコーナー
この前スタッフさんに「KiLaさんのところで数字上がってますよ」と言われたので、まだ続けさせてもらえるのかなと思います(笑)
――あのコーナーは結構な頻度でやっていますが、常に新しいネタを見せるのは大変なのではないでしょうか。
ネタが尽きないように頑張らなきゃと思いますよ(笑)。基本的には自分が今までやってきたマジックから引っ張り出して、直して出しているネタが多いんです。
――ハライチの岩井さんにはびっくりさせるネタをぶつけるというお約束もありますよね。
番組側のオーダーにどう応えるかというのが我々の仕事ですから、それに応え続けるのが大事かなと思っています。
――最初に『ぽかぽか』に出演された時に印象深かったのが、マジックに参加された神田愛花さんが「気持ち悪ぃ~」って言ったじゃないですか。あれってすごく斬新かつ正直なリアクションだなと思ったのですが、言われる側としてはいかがですか?
「気持ち悪い」とか「怖い」は僕らにとっては褒め言葉なので、うれしいですね。
■『国民的マジックの祭典! 世界が認めた日本人マジシャンNo.1決定戦SP』(フジテレビ系、23日21:00~)
・MC:川島明、チョコレートプラネット
・進行:小室瑛莉子(フジテレビアナウンサー)
・ゲスト:島崎和歌子、藤本美貴、宮舘涼太(Snow Man)
・出場マジシャン:アツシオノ、izuma、佐々木俊一、JONIO、SORA、高重翔、Cherry、MASA MAGIC、RYUHEI、LUNA