2025年、ついに50周年という節目を迎えた「スーパー戦隊シリーズ」。1975年4月に放送をスタートした『秘密戦隊ゴレンジャー』から始まり、世代を超えて愛されてきた長寿シリーズにおいて、強さと美しさを備え作品に華を添えてきたのが、女性戦士である「戦隊ヒロイン」たちの存在です。

彼女たちを象徴するスーツの色は「ピンク」が最もポピュラー。次いで「イエロー」や「ホワイト」が多く、それぞれの色をまとってさまざまな巨悪と戦ってきました。数は少ないですが「ブルー」や「グリーン」なども存在しており、「ピンク」と「イエロー」など、2人の女性戦士が1作品で活躍するダブルヒロイン体制の作品も人気を博しています。

そこで今回は、マイナビニュース会員501人を対象に、スーパー戦隊シリーズで好きな「ヒロイン戦士」についてのアンケートを実施。結果をランキング形式でご紹介します。

  • ※画像はイメージです

スーパー戦隊シリーズ「歴代ヒロイン」ランキング

スーパー戦隊シリーズで、好きな「歴代ヒロイン」をマイナビニュース会員501名に聞きました。

  • 1位:モモレンジャー(ペギー松山/演・小牧リサ)『秘密戦隊ゴレンジャー』(11%)
  • 2位:オーピンク(丸尾桃/演・珠緒(現・さとう珠緒))『超力戦隊オーレンジャー』(6.6%)
  • 3位:シンケンピンク(白石茉子/演・高梨臨)『侍戦隊シンケンジャー』(4.7%)
  • 4位:デンジピンク(桃井あきら/演・小泉あきら(現・弓あきら))『電子戦隊デンジマン』(3.6%)
  • 5位:ハリケンブルー(野乃七海/演・長澤奈央)『忍風戦隊ハリケンジャー』(3%)
  • 5位:シンケンイエロー(花織ことは/演・森田涼花)『侍戦隊シンケンジャー』(3%)
  • 7位:ダイナピンク(立花レイ/演・萩原佐代子)『科学戦隊ダイナマン』(2.5%)
  • 8位:ミスアメリカ(二代目)(汀マリア/演・萩奈穂美)『バトルフィーバーJ』、ピンクレーサー(八神洋子/演・来栖あつこ)『激走戦隊カーレンジャー』、デカイエロー(礼紋茉莉花(ジャスミン)/演・木下あゆ美)『特捜戦隊デカレンジャー』、ゴーオンイエロー(楼山早輝/演・逢沢りな)『炎神戦隊ゴーオンジャー』(2.2%)
  • 12位:シロニンジャー(伊賀崎風花/演・矢野優花)『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(1.9%)
  • 13位:ゴーグルピンク(桃園ミキ/演・大川めぐみ)『大戦隊ゴーグルファイブ』、アバレイエロー(樹らんる/演・いとうあいこ)『爆竜戦隊アバレンジャー』、ゴーカイイエロー(ルカ・ミルフィ/演・市道真央)『海賊戦隊ゴーカイジャー』、キラメイピンク(大治小夜/演・工藤美桜)『魔進戦隊キラメイジャー』(1.6%)
  • 17位:ミスアメリカ(初代)(ダイアン・マーチン/演・ダイアン・マーチン)『バトルフィーバーJ』、ピンクフラッシュ(ルー/演・吉田真弓)『超新星フラッシュマン』、トッキュウ3号(ミオ/演・梨里杏(現・小島梨里杏))『烈車戦隊トッキュウジャー』(1.4%)

続いて上位にランクインした「歴代ヒロイン」を、コメントとともにご紹介します。

1位:モモレンジャー(ペギー松山/演・小牧リサ)『秘密戦隊ゴレンジャー』(11%)

1位に選ばれたヒロインは、スーパー戦隊シリーズの原点『秘密戦隊ゴレンジャー』に登場する「モモレンジャー」(ペギー松山)でした。1975年に放送された同作は、世界征服を企む黒十字軍と、国際秘密防衛機構イーグルが編成した特別部隊「秘密戦隊ゴレンジャー」との戦いを全84話にわたって描いた作品で、シリーズ最多放送話数を誇っています。

ゴレンジャーの紅一点である「モモレンジャー」は、小牧リサが演じるイーグル北海道支部隊員・ペギー松山が転換した姿で、気丈で心優しい、落ち着いた性格の女性。爆弾の取り扱い、撤去、開発などに高い能力を発揮する爆発物のプロフェッショナルで、格闘技やメカの操縦にも優れていることから、必殺武器ゴレンジャーストーム、ゴレンジャーハリケーンをセットする役目を担いました。

アンケートでは、「初代である『モモレンジャー』以外考えられない!」といった熱いコメントが複数寄せられていました。「かわいいから」「顔がタイプ」「声が好き」などに加え、「カッコいい」「憧れ」といった理由が男性からも女性からも挙がっており、当時の子どもたちにとってアイドル的な存在だったことがうかがえました。

ユーザーコメント

  • 初代でかわいらしいキャラなので(40代男性/兵庫県/その他)
  • 世代的に初代ゴレンジャーで、男の中で活躍する女性ヒーローがカッコよかったです。顔のデザインがハート形なのがキュートでした。(50代男性/大阪府/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連)
  • おじさん世代のヒロインなので(50代男性/東京都/鉱業・金属製品・鉄鋼)
  • 子供の頃夢中になって観ていた。モモレンジャーに憧れた(50代女性/千葉県/その他)
  • 攻撃の時の言葉が印象的(50代女性/東京都/その他)

2位:オーピンク(丸尾桃/演・珠緒(現・さとう珠緒))『超力戦隊オーレンジャー』(6.6%)

2位には、1995年放送のスーパー戦隊シリーズ第19作『超力戦隊オーレンジャー』より『オーピンク』(丸尾桃)がランクイン。同作は、地球侵略を開始したマシン帝国バラノイアに対抗するため、U・A(国際空軍)が組織した「超力戦隊オーレンジャー」に選ばれた5人の若者が、強化スーツを身につけマシン獣軍団に立ち向かっていく姿を描いた作品です。

優れた防御力を備えた盾・サークルディフェンサーを用いて戦う戦士「オーピンク」に超力変身したのは、U・A(国際空軍)の中尉・丸尾桃。中国拳法や合気道が得意な女性で、茶目っ気のある軍人らしからぬ性格も魅力のヒロインです。当時「珠緒」の名前で活動していたさとう珠緒が演じており、彼女は同作への出演をきっかけに注目が集まるようになりました。

アンケートでは、後に“ぶりっ子キャラ"としてブレイクした、さとう珠緒の出世作であることから「さとう珠緒を知ったきっかけ」「さとう珠緒が好きだから」といったコメントが多数寄せられました。また、可愛らしい容姿はもちろん、特徴的な声、スタイルの良さなどが指摘されており「戦隊シリーズの中で一番可愛い」という声もあります。

ユーザーコメント

  • 声に特徴があり後のバラエティーでの活躍も納得できる印象の残り方だった(50代男性/大阪府/流通・チェーンストア)
  • さとう珠緒を知るキッカケになったから(50代男性/神奈川県/ソフトウェア・情報処理)
  • 当時も今もかわいいし、明るくて好きだからです。(50代女性/埼玉県/ソフトウェア・情報処理)
  • かわいらしくて華があった(40代男性/静岡県/その他)
  • 戦隊シリーズの中で1番可愛いから。(40代男性/宮崎県/フードビジネス(総合))

3位:シンケンピンク(白石茉子/演・高梨臨)『侍戦隊シンケンジャー』(4.7%)

3位には、2009年に放送されたスーパー戦隊シリーズ第33作『侍戦隊シンケンジャー』より「シンケンピンク(白石茉子)」が登場。同作は、侍の志と技を受け継いだ5人の若者「侍戦隊シンケンジャー」が、はるか昔からこの世を恐怖に陥れてきた化け物・外道衆を退治するため、優れた武芸や不思議な文字の力“モヂカラ"を使って戦う姿を描いた物語です。

舞うようなしなやかな動きで戦う「シンケンピンク」は、“天"のモヂカラを操る女侍・白石茉子が変身した姿。気が強く姉御肌ですが、落ち込んだり弱っていたりする人を放っておけない優しい性格をした女性です。女優・モデルで、元プロサッカー選手・槙野智章の妻としても知られる高梨臨が演じ、注目を集めました。

アンケートでは、「凛としたたたずまいが素敵」「華やかでかっこいい」「当時から目立って華やかさがあった」などのコメントが寄せられ、美人かつ文武両道なキャラクターに好感を抱いた人が多かったことがうかがえました。また、「高梨臨がきれいで、この作品に興味を持った」という声も寄せられています。

ユーザーコメント

  • 軽快さが良かったから(40代男性/埼玉県/精密機器)
  • 凛としたたたずまいが素敵だった(30代男性/兵庫県/化粧品・医薬品)
  • 文武両道 美人すぎるヒロイン(40代男性/福岡県/ソフトウェア・情報処理)
  • 高梨臨がきれいで、この作品に興味を持ちました。(50代男性/千葉県/人材派遣・人材紹介)
  • 今も女優としてもでている作品をみるので(30代男性/兵庫県/官公庁)

4位:デンジピンク(桃井あきら/演・小泉あきら(現・弓あきら))『電子戦隊デンジマン』(3.6%)

4位には、1989年に放送されたスーパー戦隊シリーズ第4作『電子戦隊デンジマン』より「デンジピンク(桃井あきら)」がランクイン。同作は、地球を汚染しようと企む悪のベーダー一族と、彼らによって滅ぼされたデンジ星人の偉大な科学力を得て、地球を守るスーパーヒーローになった「電子戦隊デンジマン」たちの戦いを描いた物語です。

合気道の投げ技を得意とするデンジマンの紅一点「デンジピンク」にスパーク(変身)するのは、小泉あきら(現・弓あきら)が演じる桃井あきら。世界チャンピオンを目指していた元テニスプレイヤーで、スポーツはもちろんのこと、ピアノも弾きこなす才色兼備な女性です。数々のピンチシーンがあるキャラクターとしても知られています。

アンケートでは、「子供時代に良く視聴していた」「毎週楽しみにしていた」「きれいなお姉さんだと思っていた」など、懐かしむコメントが多く寄せられていました。

ユーザーコメント

  • ヒロイン役の小泉あきらさんは美人なうえに、演技力、演出力、アクションと十分にこなす方という印象。劇中の重要なポストだと思う。(30代男性/佐賀県/鉱業・金属製品・鉄鋼)
  • とにかく懐かしい。子供の頃綺麗なお姉さんだと思っていました。主題歌が頭の中を駆け巡りました。(50代女性/鹿児島県/繊維・アパレル)
  • このレンジャーがいちばんかわいいから。(50代男性/兵庫県/総合電機)

5位:ハリケンブルー(野乃七海/演・長澤奈央)『忍風戦隊ハリケンジャー』(3%)

5位には、2002年に放送されたスーパー戦隊シリーズ第26作『忍風戦隊ハリケンジャー』より「ハリケンブルー(野乃七海)」がランクイン。同作は、戦国時代から続く忍者の流派“疾風流"の養成学区・忍風館が、謎の敵「宇宙忍郡ジャカンジャ」の襲撃を受け全滅したことをきっかけに、落ちこぼれ3人組が伝説の忍者「忍風戦隊ハリケンジャー」として戦うことになる物語です。

水を自在に操ることから、海、川など水辺での戦いで本領を発揮する「ハリケンブルー」にシノビチェンジで変身するのは、忍風館水忍科の生徒・野乃七海。いつも明るいムードメーカーで、正義の味方と並行して演歌アイドルとしても活動する頑張り屋です。女優・歌手で、元サッカー日本代表・中田浩二の妻としても知られる長澤奈央が演じました。

ユーザーコメント

  • 当時からとても素敵なヒロインだった(40代男性/東京都/医療・福祉・介護サービス)
  • 今でも記憶に残ってるから(50代男性/埼玉県/その他)
  • 印象に残るエピソードがあったから。(30代男性/香川県/その他)

5位:シンケンイエロー(花織ことは/演・森田涼花)『侍戦隊シンケンジャー』(3%)

同じく5位には、2009年に放送されたスーパー戦隊シリーズ第33作『侍戦隊シンケンジャー』より「シンケンイエロー(花織ことは)」が登場。今回のランキングで第3位にランクインした「シンケンピンク(白石茉子)」とともに、ダブルヒロインとして活躍しました。

多彩な剣術と土石の技を用いて外道衆と戦う「シンケンイエロー」に変身したのは、“土"のモヂカラを操る女侍・花織ことは。気が強く姉御肌な白石茉子と対になるような心優しく穏やかな少女で、「シンケンジャー」では最年少になります。当時16歳だった「アイドリング!!!」の元メンバー・森田涼花が演じ、注目を集めました。

ユーザーコメント

  • かわいらしい表情が印象に残った(50代男性/東京都/その他)
  • アイドリングのメンバーとしても活動して親しみやすい女性だったので(40代男性/群馬県/その他)
  • かわいくて、ときどきセクシー(50代男性/愛知県/公益・特殊・独立行政法人)

まとめ:子どもたちを魅力した戦うヒロインたちに注目!

半世紀にわたり、世代や性別を超えて多くの人を魅了してきた「戦隊ヒロイン」たち。アンケートでは、その美貌はもちろんのこと、男性戦士たちに混ざって活躍する女性戦士の凛々しさやかっこよさも、人気の理由の1つであることが分かりました。また、「戦隊ヒロイン」を演じたことをきっかけに広く知られるようになった女優もおり、「スーパー戦隊シリーズ」という作品の人気や影響力を感じます。

2月に放送を開始した、シリーズ50周年記念作『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』では、史上始めて女性のブラック戦士が登場しています。ぜひこの機会に、「戦隊ヒロイン」たちの活躍にも注目して、各作品を楽しんでみてはいかがでしょうか。

調査時期:2025年3月3日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計501人
調査方法:インターネットログイン式アンケート