星野リゾートは3月20日から、「朝凪マングローブカヤック」を「星野リゾート 西表島ホテル」(沖縄県八重山郡)で開催する。
同ホテルは日本初の「エコツーリズムリゾート」を目指し、マイボトルの貸し出しやロードキル防止活動など環境に配慮しながら、世界遺産に選ばれた西表島の魅力と価値を感じるネイチャーツアーを1年を通して提案している。このたび、早朝の静寂な空間を堪能できるツアーを、3月20日から5月31日まで開催する。
東南アジアやインドで越冬し、西表島をはじめ南西諸島で繁殖するリュウキュウアカショウビンは、例年3月末頃から島へ渡ってくる。その特徴的な鳴き声や鮮やかな赤い姿は、島の人々に春の訪れを感じさせるという。また、早朝には陸風と海風が入れ替わるタイミングで朝凪が発生し、静寂に包まれた水面をカヤックで漕ぎ出すことで、より鮮明に自然の音を感じ取れる。春の早朝にマングローブ林の川で朝凪を体験し、1日の始まりを迎えてもらいたいという思いから、今回の早朝ツアーが企画された。
水上で朝凪の絶景を堪能する
早朝のマングローブ林の川には、カヤックを漕ぐ音と自然の音だけが響く。風と川の流れが止まった朝凪の時間には、刻々と空の色が変わり、流れる雲や朝焼けが水面鏡のように映し出される、早起きをしたからこその幻想的な絶景を楽しめる。生き物や人も活動を始める前の静寂な時間に、視界の開けた川やトンネルのように木々で囲まれた川などその日の風向きを見ながらフィールドを熟知したガイドが案内。マングローブ林の川をゆったりと進みながら、まるで自然と一体になれるような体験ができる。
鳥たちの鳴き声で目覚めの朝を感じる
静寂なマングローブ林の川に響き渡るのは、春に西表島へ渡ってくる鳥、リュウキュウアカショウビンの美しい鳴き声。日の出とともに聞こえ始める鳴き声の方を探してみると、緑のマングローブ林の中に真っ赤な体と大きなくちばしを見つけられるかもしれない。
マングローブに囲まれた空間で朝食を楽しむ
マングローブの木々で囲まれた水上の特等席で、リュウキュウアカショウビンの赤をイメージしたパンのサンドイッチやパインとゴーヤのスムージーなど色鮮やかな朝食が楽しめる。木漏れ日の美しさや水面に反射する木々の緑など、早朝のマングローブ林に囲まれた景色に没入しながら、贅沢な朝食の時間を過ごすことができる。
実施期間は2025年3月20日~5月31日まで。催行時間は5:00~9:30となっている。料金は1名19,800円(税・サービス料込)。ライフジャケット、フェルトブーツ、防水バッグ、カヤックの上での朝食、景色や自然の音を堪能しながらの約2時間のカヤック体験が含まれている。ホームページにて7日前18:00までの予約が必要。