アサヒ飲料は3月18日に事業方針説明会を実施。「ワンダ」と「アサヒおいしい水」から新製品を発売することを発表した。

  • アサヒ飲料株式会社代表取締役社長・米女太一氏(左)と、取締役兼常務執行役員マーケティング本部長・野村和彦氏(右)

冒頭、アサヒ飲料株式会社で取締役兼常務執行役員マーケティング本部長を務める野村和彦氏は、2024年夏に猛暑が続いたことにより、消費者が飲料に求めるニーズは水分補給を意識した「止渇飲料」にあると説明。そこで、水分補給という側面では今までアプローチしてこなかった、コーヒーブランド「ワンダ」から、新しくペットボトル飲料「ワンダ クリアブラック」と「ワンダ ロイヤルラテ」を販売する。

ワンダで水分補給領域に挑戦

「ワンダ クリアブラック」は、ブラックコーヒーの持つ苦味が得意でない人でもゴクゴク飲めて水分補給ができるような味わいに設定。口に入れた瞬間のコーヒー感は残しているものの、後味をすっきりさせて苦味の少ない軽やかさを実現した。

  • 青色がコーヒーの黒と軽やかなコントラストを生む「ワンダ クリアブラック」(左)。白を基調に上質さが感じられる配色とした「ワンダ ロイヤルラテ」(右)

ミルクとコーヒーの味わいを楽しめる「ワンダ ロイヤルラテ」は、それまで消費者から寄せられていた「ミルク感はあるものの、コーヒー感が少ない」という意見に着目し、2種類のバランスを再考。まろやかなミルクの味わいと、華やかな香りが楽しめるラテに仕上げている。

さらに24年ぶりにブランドロゴを刷新。「明るく前向きに過ごしたい人が気分軽く、楽しくいられる(ゴキゲンでいられる)ためのはじまりのコーヒー」というコンセプトを掲げていく。2本とも4月1日に発売。

ミネラルウォーターからは健康を意識した商品を発売

また、ミネラルウォーターの「アサヒ おいしい水」からは、水分補給ができて体にいい成分も摂取できる「アサヒ おいしい水 天然水 からだ澄む水」を4月15日に発売。無糖の水に、植物生まれのアミノ酸である「シトルリン」という成分とレモンのエキスを配合して、レモンの味と香りを付与している。無糖のミネラルウォーターの良さを残した上で、健康感のある商品として販売する。

  • 「アサヒ おいしい水 天然水 からだ澄む水」

ほかにも、国産果実の果汁を贅沢に使用した希釈飲料「Fruits Presso」などのプレミアムカテゴリー創出や、お茶飲料の「十六茶」に「カラダにいい水分補給」という価値観を強化させる、といった取り組みが発表された。

事業説明会に登壇した、アサヒ飲料株式会社代表取締役社長・米女太一氏は、「お客様が求める基本のニーズである『止渇』『栄養補給』『刺激・爽快』を軸に、既存ブランドを強化して成長を目指す」とコメントしている。