JR西日本が発行する交通系ICカード・ICOCA(イコカ)。利用をはじめるにあたって、コンビニで買えたらいいなと思う人もいるのではないでしょうか。本記事では、コンビニで買えるかどうかを含めICOCAを購入できる場所やチャージ方法、便利な「モバイルICOCA」について紹介します。

ICOCA(イコカ)はコンビニで買える?

  • ICOCA(イコカ)はコンビニで買える?

ICOCAには、誰でも使える「ICOCA」、12歳以下の子どもが使える「こどもICOCA」、定期券ときっぷの機能を併せ持った「ICOCA定期券」「こどもICOCA定期券」があります。「ICOCA」は1枚2,000円(デポジット500円含む)で販売していますが、残念ながらICOCAはコンビニで購入することができません。

ICOCA(イコカ)を購入できる場所

  • ICOCAを購入できる場所

では、ICOCAはどこで買えるのでしょうか。ここでは、ICOCAを購入できる場所をまとめて紹介します。

JR西日本の自動券売機

まずはJR西日本のICOCAエリアの駅にある、「ICOCAマーク」が付いた自動券売機・ピンク色の自動券売機です。「ICOCAを買う」をタッチすると、次の画面で販売金額が出てくるので、希望の金額を押してお金を入れます。普通の切符と同じ感覚で購入できるので、わかりやすいでしょう。

基本的に販売金額は2,000円(デポジット500円含む)ですが、一部の券売機では1,000円、3,000円、5,000円、10,000円(いずれもデポジット500円含む)を選ぶことができます。

通勤通学で使用する大人用の「ICOCA定期券」は、JR西日本のICOCAエリアの駅にあるみどりの券売機・ピンクの自動券売機で購入できます。券売機での「ICOCA定期券」の購入方法は、まず「定期券を買う」をタッチして、「新規購入」か「継続購入」を選択しましょう。続けて定期券の種類や有効期間、利用する駅、経路などを入力し、「ICOCA定期券」を選びます。新規購入の場合は指示に従いながら個人情報を登録し、現金かクレジットカードで支払いをすればOKです。

一方、「こどもICOCA定期券」は新規・継続ともにみどりの券売機・ピンクの自動券売機では購入できないので注意しましょう。ただし、オペレーターが対応する「みどりの券売機プラスオペレータ」であれば購入できます。

JR西日本のみどりの窓口

ICOCAは、JR西日本のICOCAエリアの駅にある「みどりの窓口(一部を除く)」でも購入できます。対面で駅員さんが対応してくれるため、きちんと購入できるか不安な人はみどりの窓口へ行くのが確実でしょう。

また、「みどりの窓口」では、「こどもICOCA定期券」の新規購入・継続購入もできます。

大阪メトロ・私鉄や路線バスの券売機

ICOCAが使えるエリアは広く、大阪メトロや私鉄・路線バスでも利用可能なため、JR西日本以外のICOCAエリアの各線(近畿日本鉄道・京阪電気鉄道・南海電気鉄道・京都市交通局・神戸市交通局・山陽電気鉄道・神戸電鉄・大阪モノレール・泉北高速鉄道・神戸新交通・北神急行電鉄・阪急電鉄・阪神電鉄・北大阪急行電鉄・JR四国・あいの風とやま鉄道・IRいしかわ鉄道・ハピラインふくい・山陽バス等)の駅でもICOCAを購入できます。

たとえば大阪メトロでは、全駅に設置されているピンク色の自動定期券発行機、または定期券発売所で購入が可能です。各鉄道・バス会社により販売方法が異なりますので、購入の際は公式サイトをしっかりと確認しましょう。

モバイルICOCA(イコカ)とは?

  • モバイルICOCA(イコカ)とは?

ここまではカード式のICOCAを紹介してきましたが、スマホ1人1台時代の今、ICOCAを使うのであれば「モバイルICOCA」も便利です。ここでは、「モバイルICOCA」について詳しく紹介します。

モバイルICOCA(イコカ)のメリット・デメリット

「モバイルICOCA」は、スマホでICOCAが使えるサービスです。ICOCAアプリのダウンロードと、JR西日本グループの共通会員ID「WESTER ID」、クレジットカードの登録で利用できるようになります。

【メリット】
・スマホ1台で通勤通学や買い物ができる モバイルICOCAなら、普段持ち歩いているスマホをタッチするだけで乗車や買い物が可能です。ICOCAカードを持ち歩く必要がないという点は非常に便利でしょう。

・スマホでチャージできる
モバイルICOCAでは、登録したクレジットカードでチャージや定期券の新規購入、変更、払い戻しなどもアプリから利用できます。

・残高・利用履歴などが確認できる
モバイルICOCAでは、アプリで残高をすぐに確認できます。残高不足で改札を通過できない......といった事態も防げるでしょう。また、利用履歴もアプリから確認できます。会社で交通費精算をする際などにすぐに確認できて便利です。

【デメリット】
・利用できない機種もある
モバイルICOCAは、すべてのスマホに対応しているわけではありません。一部の機種では利用できないので、注意してください。モバイルICOCAの対応機種一覧は公式サイトで確認できるので、利用前にチェックしておきましょう。

・電源オフの状態では利用できない
モバイルICOCAは、端末の電源がオフの状態では利用できません。外出中によく充電切れになってしまう人は注意しましょう。なお、改札の入場後に充電が切れてしまった場合は、駅の改札で係員に申し出て運賃を現金で精算することで退場できますが、その後に端末の電源が入った状態にして処理してもらう必要があり、手間がかかります。

モバイルICOCA(イコカ)の発行手順

モバイルICOCAの新規発行手順は以下の通り。

1、ICOCAアプリをダウンロード
2、ICOCAアプリでICOCAを発行する

ICOCA の発行には、JR西日本グループの共通会員ID「WESTER ID」の取得と、決済用のクレジットカードの登録が必要です。

なお、iPhoneの場合は、ウォレットアプリからもICOCAの新規発行ができます。ウォレットアプリを起動したら右上にあるプラスマークを押し、交通系ICカード⇒ICOCAの順に押しましょう。次に、チャージ画面が表示されるので、そこで希望のチャージ金額を入力し、右上の追加を押してください。続けて、支払いカードを選んでダブルクリックを押すと支払いが行われ、新規発行が完了します。

ICOCA(イコカ)をチャージできる場所は?

  • ICOCA(イコカ)をチャージできる場所は?

ICOCAを利用するにはもちろんチャージが必要です。ここでは、ICOCAをチャージできる場所を紹介します。

「IC」「ICOCA」マークのある自動券売機・入金機・のりこし精算機

駅に設置されている「IC」「ICOCA」マークのある自動券売機・入金機・のりこし精算機で、現金によるチャージが可能です。各機械の指示に従って操作を行いましょう。

「モバイルICOCA」はアプリ内でクレジットカードを使ってチャージ可能ですが、駅のトレイ式の機器が付いている一部の券売機・入金機・のりこし精算機にスマホを置いて操作すれば、現金でのチャージも可能です。

コンビニエンスストア

コンビニでICOCAの購入はできませんが、チャージは可能です。チャージしたいときは、まずレジで店員に「ICOCAにチャージしたい」と伝え、チャージ希望額分の現金を支払います。チャージ金額を確認して、カードリーダーにICOCAをタッチすればOKです。

スーパーや家電量販店

イオン、コーヨー、マックスバリュなどのスーパーや、ビッグカメラ・ソフマップ・コジマなどの家電量販店でも、ICOCAのチャージが可能です。コンビニでのチャージと同様に、レジでチャージしたい旨を伝えましょう。スーパーや家電量販店以外にもチャージできるお店があり、ICOCAの公式サイトで確認できます。

セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM

セブンイレブンのセブン銀行ATM、ローソンのローソン銀行ATMでもICOCAのチャージが可能です。ATM画面の中から「電子マネー」をタッチして、その後は案内の表示に従って操作しましょう。

まとめ

  • まとめ

ICOCAが購入できる場所やチャージ方法、便利なモバイルICOCAなどについて紹介しました。

ICOCAはコンビニで購入することはできませんが、駅の券売機などで簡単に購入できます。カード式のほかにモバイルICOCAもあり、それぞれメリット・デメリットがあるので、自身の生活スタイルに合わせて選ぶといいでしょう。