3月17日に放送されるNHKドラマ『明日、輝く』(22:45~23:30)の試写会見が12日、東京・渋谷の同局で行われ、主演の井上祐貴、共演の具志川莉央、脚本の竹上雄介氏、制作統括の須崎岳氏、演出の板垣麻衣子氏が出席した。

  • 具志川莉央

    『明日、輝く』試写会見に出席した具志川莉央

次世代の脚本家を発掘する「第48創作テレビドラマ大賞」で1063作から選ばれた竹上雄介氏の受賞作を映像化したこのドラマは、元ランナーと家出少女の出会いと再生の物語。駅伝レース中のケガで引退し、今はコンビニで働く新野亮介(井上祐貴)はある日、万引きした少女・矢沢心海(具志川莉央)を捕まえるが、心海は「家に泊めてほしい」と言い出し、強引に転がり込む。無邪気でダンスを踊るのが大好きな心海は、ふと「復讐したいほど、誰かを恨んだことはないのか」と問う。否定する新野だが、脳裏にある男の顔が浮かぶ。

心海役の具志川はテレビドラマ初出演の新人。「私にとってはこの作品が初めての作品で、初めて台本を読ませていただいたときに、私が心海役を演じ切ることができるのか不安でいっぱいだったんですけど、周りの方にたくさん支えてもらいながら、一生懸命最後まで演じ切れたかなと思います」と語った。

心海がダンスを踊るシーンも多く登場する本作。具志川自身もダンスが好きで、家でよく動画を見ながらカバーして踊っているそうで、演じる際にも「ダンスを楽しむ」ことを意識したという。

普段踊っているのはヒップホップ系のダンスで、バレエのようなジャズ寄りのダンスは今回が初挑戦。事前にレッスンを受けて本番に挑んだそうで、「一つ一つの動きが難しいし、その中で心海の感情を乗せて踊るというのはすごく難しいなと思いましたが、先生方もすごく温かくて、毎日楽しくレッスンして、最後は心海らしく楽しく踊ることができたのでよかったなと思っています」と振り返った。

終盤にも見せ場のダンスシーンが登場。「きれいに編集されて映っていたので、とてもうれしかったですし、お気に入りのシーンだなと思いました」とうれしそうに話した。

そして、井上や演出の板垣氏らから、「度胸がすごい」「初めてとは思えないお芝居」「すでに大物女優さんの貫禄」などと称賛を受けた具志川。

本作に出演して演技への思いが高まったようで、「演技を始める前は演技の楽しさがまだつかめてなくて、今回撮影する直前まで不安でいっぱいで、自分が演技ができている感覚もあまりなくて。今回撮影を通して、演技の楽しさも知れましたし、共演者の方の演技もたくさん間近で見させていただくことができて、私もこんな風に演技したいと思えたので、新しい自分を見つけられた感じがして、これから先も頑張っていきたいと思いました」と語っていた。

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