東京では1月8日、統計開始以来最も早いスギ花粉の飛散が観測されました。冬の寒さが続いていますが、すでに花粉の症状を感じている人もいるのではないでしょうか?
これから本番を迎える春の花粉シーズンに向けて、日常生活でも取り入れられる正しい対策方法をチェックしておきましょう。
■2025年春の花粉シーズンはいつから?
日本気象協会の「2025年 春の花粉飛散予測(第3報)」によると、スギ花粉は2月末から急増しており、3月上旬から中旬にかけて東北北部で飛散開始となる見込みです。
気になるのはピークを迎える時期。3月上旬には、高松、広島、大阪、名古屋、金沢、東京、仙台など広い範囲でピークを迎え、10日から1か月ほど続くと予想されています。
一方、ヒノキ花粉のピークは3月下旬から4月上旬にかけて、5日から2週間ほど続くといわれ、スギ花粉はおおむね例年並みの時期に、ヒノキ花粉は例年より早くピークを迎える見込みです。
■2025年春の花粉飛散傾向は?
今年の花粉飛散量は前シーズンと比較すると、西日本では飛散量が大幅に増加するといわれており、北陸と関東甲信、東北南部も多い傾向に。東海は前シーズン並み、東北北部と北海道は少ない見込みです。
例年(過去10年の平均) 比では、九州から北海道にかけてのほとんどの地域で多くなるようで、四国や近畿は非常に多く、西日本では過去10年で最多の飛散量とも予測されています。東北北部は例年より少ない見込みではありますが、全国的に今年は例年や前シーズンと比べても多く飛散するところが多い模様です。
■花粉症の主な症状
ウェザーニュースが行った調査によれば、日本人の2人に1人以上が花粉症であることがわかっています。まだ診断を受けていない人や自覚症状がない人でも、これから花粉症になってしまう可能性も……。まずは花粉症の主な症状をみていきましょう。
そもそも花粉症とは、花粉によって生じるアレルギー疾患の総称。主にアレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎が生じます。主な症状は、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみがあげられますが、重症の場合は、微熱や倦怠感、皮膚のかゆみ、のどのイガイガ感など、全身の症状がみられることもあるようです。
これらの症状がみられる前に予防策を打っておきたいですよね。まもなく本格的なシーズンを迎えるスギ花粉は、飛散開始と認められる前からわずかな量が飛び始めるため、早めに対策を始めることをおすすめします。
■花粉症を予防する方法は?
花粉症を予防するために、日常生活で取り入れられる方法は、大きく分けて「花粉を避けること」「花粉を室内に持ち込まないこと」の2つが有効とされています。
1.顔にフィットするマスク、メガネを装着する
最も大切なのは、顔にフィットするマスクやメガネを装着することです。マスクやメガネを用いて物理的に花粉が体内に入り込むのを防ぐことで、鼻の中の花粉数は約7割、結膜上の花粉数は約4割削減できるといわれています。さらに、花粉症用のマスクとメガネを装着すれば、未装着時と比較して鼻の中の花粉数は約8割、結膜上の花粉数は約6割とさらに削減することも可能です。
2.昼前後と夕方の外出を避ける
花粉は昼前後と夕方に多く飛散することから、この時間の外出を避けることがおすすめです。まだ発症していなくても、テレワークが可能な人は活用して予防行動をとりましょう。
3.花粉が付きにくく露出の少ない服装を心がける
目が粗いウール素材の衣服はなるべく避け、ツルツルとした生地を着用することが理想的です。また、体に花粉が付着することを避けるため、なるべく肌の露出は避けましょう。
4.手洗い、うがい、洗顔、洗髪で花粉を落とす
外出から帰ってきたら、手洗いやうがい、洗顔で花粉を洗い流すと効果的です。また、なるべく早めにお風呂やシャワーに入り、髪に付着した花粉を洗い流すのも対策の一つになります。
5.換気方法を工夫する
窓を開ける幅を狭くし、レースのカーテンをすることで屋内への花粉の流入を減らすことができます。カーテンは定期的に洗濯をしましょう。24時間換気システムが設置されている場合は、花粉に対応した給気口フィルターを試してみるのもおすすめです。
6.洗濯物の外干しを控える
花粉を屋内に持ち込まないためにも、洗濯物は室内干しにしましょう。ただ、住宅環境などで室内干しが難しい場合は、花粉を払ってから取り込んだり、昼前後と夕方の飛散量のピーク時間を避けて行いましょう。
■花粉症の治療方法は?
毎年花粉症の症状が出る人は、飛散開始時期や症状がごく軽いときから薬の使用を開始することで症状を抑えられるので、本格的な花粉飛散開始の1週間前までには、医療機関や薬局を活用して薬を準備し、使用を開始しましょう。これまで花粉症と診断されていなくても、花粉症と思われる症状が出た場合は、早めに医療機関に受診することをおすすめします。
最後に花粉症の対策方法に関して、耳鼻咽喉科の専門医に聞いてみました。
花粉症は花粉飛散のピークになると症状は重症化します。重症化してから治療開始するとなると、多くの薬剤を使用しないと症状を和らげることができないことが多いです。すこしでも軽い症状がでた時点で治療を開始することで、花粉飛散のピーク時の症状を軽減することができ、使用薬剤量を減少させることができます。ただし症状の強さと発症時期は個人差があります。少量の花粉飛散でも症状がでる方もいますし、少量の飛散で症状が重くなる方もいます。花粉飛散シーズンになったら花粉飛散情報に注意し、早めに医療機関を受診いただき、例年の症状の強さと発症する時期を伝えて、うまく症状を緩和することを目指しましょう。

