• 藤ヶ谷太輔

――グループ活動に対する思いもお聞かせください。

グループ活動が軸だというのはブレないですが、当たり前ではないなという思いが強くなってきて、年々グループが大事だという気持ちが大きくなっています。軸だからただグループをやっているということではなく、大切だし楽しいし、1人では見られない景色が見られるし、人数が多いと大変なこともありますが、それすらも面白いというか。例えば、一個の議題に関して全然決まらなくても、話し合っている時間も面白いなと。6人いるとそれぞれの思考や気持ちがあって、「個性豊かだなキスマイ」って思います。

――グループの変化もあって、当たり前ではないという思いが強くなったのでしょうか。

それもありますし、先輩グループが解散されたり、コロナもあってライブができなくなったり。今までライブが毎年のようにできる環境で育ててもらってきたので、それが止まったときに当たり前ではないんだなと感じました。いろんなことが重なりましたが、今はすごくシンプルに、大変だけど最高なグループ活動を長くやってみたいという思いです。

――40代、50代と年齢を重ねてもキスマイとして活動できたらいいなと?

そうですね。グループを長く続けられたら。ただ、そのときに、ぎくしゃくした状態で例えば大きなドームツアーとかはやりたくなくて、集客できなくなったとしても小さい公園や広場で、仲いい少年みたいなおっちゃんたちが楽しそうに何かしていたら、それはそれで面白そうだなと。どちらかというと、そっちのスタンスでやっていけたらと思っています。

  • 藤ヶ谷太輔

――自分たちが楽しいということが大事なわけですね。

くだらないことで笑っている俺らでいたいなと。そういうのをできるだけ長くやっていったら、最後に何を思うのかなというのは楽しみですね。それは1人の気持ちではできないですし、いろんなことが目まぐるしく変わる時代なので、頭の中には「きっといつかグループはなくなる」とか「この公演が最後になるかもしれない」という思いは持っています。コロナで明日からライブが中止になるということも経験して。なので、「もしかしたら最後になるかもしれない」というのは、ネガティブなことではなく、とにかく今にすべてをかけるという、そういう前向きな思いです。

――俳優業に対する思いもお聞かせください。

メンバー全員そうだと思いますが、僕らは自分のやりたいことだけをやっているというより、まず第一にキスマイを知ってもらうためというのがあります。そして、40歳手前になってきて、いただく役が20代の頃とは変わってきて、そういう変化も楽しいなと。今回の桜井のオファーも、「え! 殺し屋!?」って(笑)。役もそうですし、『A-Studio+』(TBS)のMCもそうですし、選んでもらって「俺はもしかしたらこういうことも好きなのかも」と自分を知るきっかけにもなるので、今後も出会いや縁を大切に、楽しみながらお仕事していけたらと思います。

■藤ヶ谷太輔
1987年6月25日生まれ、神奈川県出身。2011年、Kis-My-Ft2のメンバーとして「Everybody Go」でCDデビュー。俳優としても数多くのドラマ、映画、舞台で活躍。2020年からはTBS『A-Studio+』でMCを担当。近年の主な出演作に、ドラマ『やめるときも、すこやかなるときも』(20/日本テレビ)、『華麗なる一族』(21/WOWOW)、『ハマる男に蹴りたい女』(23/テレビ朝日)、舞台・映画『そして僕は途方に暮れる』(舞台18/映画23)、舞台『野鴨-Vildanden』(22)、映画『傲慢と善良』(24)など。
■『幸せカナコの殺し屋生活』
出演:のん 藤ヶ谷太輔 矢本悠馬 山崎紘菜 菅井友香 菅田俊 木村多江 渡部篤郎
監督:英勉
2025年2月28日DMM TVで独占配信スタート (C)DMM TV (C)若林稔弥/星海社

ヘアメイク:大島智恵美 スタイリスト:横田勝広(YKP) 衣装クレジット:SPiKe