『Popteen』の元専属モデルで、現在俳優、モデル、グラビアと幅広く活動している古田愛理。小学生時代にEXILEのバックダンサーを務めた経験があり、それが芸能界を目指すきっかけになったという古田にインタビューし、当時の思い出や今の仕事に対する思い、今後の抱負などを聞いた。
――2024年はご自身にとってどんな年になりましたか?
とても充実していて、一つ一つのお仕事と丁寧に向き合って、土台を作れた年かなと思います。どんなお仕事も力を抜かずこなして古田愛理という軸をどんどん作っていけた1年でした。
――明確になってきたというご自身の軸や土台についてお聞かせください。
まだ未完成な状態ですが、「何がやりたい」「こうなっていきたい」ということを口にしていくたびに、ちゃんと俳優さんとして成功したいんだなというのがわかってきて、ちゃんと目標を口にすることって大事だなと思いました。
――俳優としてしっかりやっていきたいと思うようになったきっかけがあったのでしょうか。
昨年たくさんの作品に巡り合わせてもらいましたが、一番大きかったのは『素晴らしき哉、先生!』かなと思います。学園ドラマに参加して自分の中ですごく変わったなと。教室のシーンが多かったのですが、クラスに30人以上いて、一人ひとりの演技を間近で見て刺激を受けました。監督も役者の立場になって見てくださって、すごく勉強になり、芝居をより頑張っていきたいと思うようになりました。2025年もいい作品、そして素敵な人たちとたくさん出会えて、頑張ったなと思える1年にしたいです。
――将来的にはどうなっていきたいと考えていますか?
私は『闇金ウシジマくん』とかワル系の作品が好きで、いずれはそういう作品に挑戦していきたいと思っているんですけど、演技力が問われると思うので、まずは経験を積んで、いろんな方の演技を見て吸収し、自分に落とし込めたらと思っています。そして、今はなんとなく「モデル・俳優の古田愛理」ですが、「俳優の古田愛理」という肩書きをちゃんと認めてもらいたいというのが目標です。
――サイコパスな役に興味があるそうですね。
昔からサイコパス系がすごく好きで(笑)
――おっとりしている印象なので、サイコパス系が好きというのは意外です。
おっとりしているんですけど、『ウシジマくん』とか、最近だと『地面師たち』がすごく好きです。
――サイコパス系が好きな理由は?
自分でもよくわからないんですけど、映像が暗くてダークな、どんでん返しがあるのものが好きなんです。犯罪者など自分とかけ離れた役を演じられるというのは、役者の醍醐味だと思うので、興味があります。
――もともと古田さんはEXPG(LDHのダンススクール)に通われていて、EXILEさんのバックダンサーを務めた経験もあるそうですね。
EXPGが今の私を作ったと言っても過言ではないです。ずっとキッズダンサーをやっていて、EXILEさんのバックダンサーをしたときに、ステージからの光景、お客さんの笑顔が忘れられなくて、今でもずっと脳裏にあるんですけど、それを見て私もこっち側に立ちたい、みんなを笑顔にできる存在になりたいと思い、芸能界を目指すようになりました。そして、ダンサーというところにいたんですけど、ちょっと世界を変えて頑張っているという感じです。
――EXPGに入ったきっかけも教えてください。
お母さんがダンスをやらせたかったみたいで。それが私にとってはすごくいい経験になりました。もともと私は人見知りで誰ともしゃべらなくて、でもダンスのときだけ人が変わるみたいで、それって演技にも通ずるものがあるなと。自分と全く違う他人になれる感覚がすごく楽しくて、そこから演技をやりたいと思うようになりました。
――自分ではない誰かになることにやりがいを感じてダンサーではなく女優を目指すようになったんですね。
そうなんです。表現者というのは全部一緒だと思いますが、感情の部分で違う自分になれるのがすごく楽しくて。最初はモデルをやりたいと思っていたんですけど、モデルをやっているうちに演技にもどんどん興味が湧き、今やりたいことができるようになってきてとっても幸せです。モデルのお友達も映像をやっている子が多いので、私も負けないという気持ちで。常にライバルがいるありがたい環境にいるので、私も頑張りたいなと思っています!