ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンは2月18日、「たばこに関する健康リスクの認識とたばこ増税に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2024年11月6日〜11日、20歳〜69歳の男女5,000名(喫煙層・非喫煙層各2,500名)を対象にWEBで行われた。

  • 加熱式たばこと紙巻たばこは同等か

    加熱式たばこと紙巻たばこは同等か

加熱式たばこと紙巻たばこが同じ税率に引き上げ⁉

現在、政府・与党は、「加熱式たばこ」と「紙巻たばこ」を同等とし、両者を同水準の税率に引き上げることを検討している。

そこで、「紙巻たばこと加熱式たばこは、同じものだと思いますか?」と質問したところ、72.2%の人が「そう思わない」と回答。多くの人が、「紙巻たばこ」と「加熱式たばこ」は異なるたばこと認識していることが明らかに。また、加熱式たばこやベイプ、オーラルたばこ等の「代替たばこ」と比較して、「紙巻たばこの方が害がありそう」と回答した人の割合も7割近く(69.5%)にのぼった。

さらに、喫煙者やその周囲の人の健康のために、どうしても禁煙できない人は、「加熱式たばこ」を「紙巻たばこ」の代替品として活用すべきと思うかを聞くと、半数以上(54.6%)の人が「そう思う」と回答した。

  • 「加熱式たばこ」が求めやすい価格になった場合の切り替え意向

    「加熱式たばこ」が求めやすい価格になった場合の切り替え意向

次に、価格差が「加熱式たばこ」への完全な切り替えに影響するかを検証した。

まず、(Q.A)現在使用している「紙巻たばこ」から「加熱式たばこ」への切り替え意向を尋ね、その後(Q.B)、「加熱式たばこ」と「紙巻たばこ」の税率差が広がり、現在よりも「加熱式たばこ」が求めやすい価格になった場合の切り替え意向を尋ねたところ、「加熱式たばこ」が求めやすい価格になることで、完全に切り替える意向が1.6倍に高まることが判明。

また、「加熱式たばこ」の税率を引き上げて「紙巻たばこ」と同税率にすることは公平でないと思うかと聞くと、4割以上(41.6%)の人が「そう思う」と回答し、「そう思わない」(18.2%)の2.3倍に。非喫煙層でも、「そう思う」(38.1%)が「そう思わない」(20.8%)の1.8倍にのぼった。

  • 「たばこ税制改正」に関する見解

    「たばこ税制改正」に関する見解

「加熱式たばこ」は「紙巻たばこ」に比べて健康リスクが低い可能性があることから、欧米諸国を中心に税制を優遇する国も多く存在する。そんな中、政府・与党は「加熱式たばこ」の税率を引き上げて「紙巻たばこ」の税率に揃えるという提案をしている。

そこで、提案されている「たばこ税制改正」に関する見解を尋ねたところ、4割以上が「喫煙率を高め、国民の健康を危険にさらし、医療制度にさらなる負担をかける危険性があると思う」(41.3%)と回答。この回答割合は、「そう思わない」と回答した人の2.2倍となっており、さらに、喫煙層と非喫煙層でみると、「そう思う」と回答した割合は非喫煙層の方が高く(47.2%)、「そう思わない」(16.7%)の2.8倍にのぼった。