――男性ブランコさんも空気階段さんもコントを軸に活動されていますが、改めてコントの魅力をどのように感じているかお聞かせください。
浦井:漫才は2人の関係性が面白いというのが、見ていて楽しいところですが、コントは映像にして改めてわかりましたが、2人の周りの世界も表現されていて、その周りの感じも楽しめるというのがコントの良さかなと思います。
平井:ずっとお笑いが好きで、漫才とか関西のお笑いを見ていたんですけど、ラーメンズさんやシティボーイズのコントに衝撃を受けて、憧れて。その衝撃や憧れがずっと続いているからコントが好きなのかなと思います。
――ラーメンズさんやシティボーイズのコントのどんなところに憧れたのでしょうか。
平井:いわゆるお笑いだけではなく、物語などプラスαの要素がある。漫才は基本的にお笑い90%で、コントも種類によってお笑い90%のものもあると思いますが、僕が見たコントは、お笑いもあり、恐怖もあり、ほっこりするのもあり、いろんな要素があってすごいなと。そういう表現方法もあるんだと衝撃を受けました。
――水川さんはいかがですか?
水川:舞台や映像でいろいろなコントを考えて見てもらっていますが、僕が「見てください」とやっているだけで、この世界はすべてコントなんです。こうやって取材をしていただいている瞬間も、「さあ見てください、コントですよ」と言ったらコントに。
――自分の捉え方次第ですべてがコントになるということでしょうか。
水川:そうですね。この世界はすべてコントでできているんです。
――鈴木さんもコントへの思いをお聞かせください。
鈴木:今から漫才かコントのどちらかをやろうと思っている方には、コントをおすすめします。漫才は2人で完結するのでほかの人は入れませんが、コントは入れるんです。だから芸能人やアイドルと共演できるし、スポーツ選手とも一緒にコントができます。
水川:今回も剛力さんたちが出演してくれて。
鈴木:だからコントをやったほうがいいです(笑)
――最後にコント師としての目標や野望を教えてください。
平井:僕らは、単独ライブをどの地方に行っても即完させることが目標です。
水川:漫才を根絶やしにします(笑)
浦井:それぐらいの気持ちを持っているコント師が1人ぐらいいてもいいのかな(笑)
浦井のりひろ(1987年12月3日生まれ、京都府出身)、平井まさあき(1987年8月1日生まれ、兵庫県出身)によるお笑いコンビ。2011年結成。『キングオブコント2021』で決勝に初進出し、ザ・マミィと同率で準優勝。『M-1グランプリ2022』でも決勝に初進出。TBS系『ラヴィット!』に木曜隔週レギュラーとして出演中。
水川かたまり(1990年7月22日生まれ、岡山県出身)と鈴木もぐら(1987年5月13日生まれ、千葉県出身)によるお笑いコンビ。東京NSC17期。2012年結成。『キングオブコント2021』で優勝。TBSラジオ『空気階段の踊り場』がレギュラー放送中。