視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、テレビ画面に視線を向けていた人の割合がわかる「注目度」の週間番組ランキング(2月10日~16日)を発表した。
リラックス視聴できる番組に需要か
この週では、TBSのドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』が個人全体で1位を獲得(70.0%)。前週の5位から堂々のトップへと浮上し、視聴者の関心を一気に集めた。
冤罪事件を巡るサスペンスが物語の展開を一層加速させ、重要な証拠となる動画が登場するシーンは特に注目を浴び、事件の真相に迫るシリアスなストーリーが視聴者を引きつける要因となっている。主演の広瀬すずら登場人物それぞれの行動が複雑に絡み合い、物語の緊張感をさらに高めている。
個人全体6位にランクインしたのは、テレビ朝日『楽しく学ぶ!世界動画ニュース2時間SP』(64.0%)。世界各国のハプニング映像100本を紹介する企画が話題を呼び、SNS上でも「気軽に笑えて楽しめる」との声が多く見られた。
思わず笑ってしまう失敗シーンや驚きの瞬間が連続する構成が、視聴者の好評を得たようだ。ストレスの多い日常の中で、リラックスして視聴できる番組への需要の高まりを示す結果といえるだろう。
昭和と現在を比較する企画に関心
昭和が幕を開けて100年となる2025年。その節目の年に放送された今回の『池上彰のニュースそうだったのか!!SP』は、1925年と2025年の日本を比較し、社会の変化をデータとともに検証した。個人全体で3位(64.9%)にランクインし、多くの視聴者が関心を持ったことがうかがえる。コア視聴層では8位だったが、昭和を直接経験した世代にとっては懐かしさと発見のある内容となった。
番組では、100年前の日本の生活に焦点を当て、税収の変化や流行した名前などを具体的なデータで紹介。特に、昭和初期の平均寿命が40歳代だったことや、大阪が当時の最大都市だったという事実には、驚きの声が上がった。また、昭和初期に流行した「アッパッパ」という簡易服が取り上げられ、SNSでも「初めて知った!」と話題になった。
また、昭和初期と現代の人口の違いや、主要産業の移り変わりなど、データを基にした比較が随所で行われた。SNSでは、「昭和100年という視点が面白い」との声や、「こういう比較は新鮮で興味深い」「祖父母の時代を改めて知る機会になった」との反応も見られた。
今回の放送は、過去と現在をデータで結びつけることで、視聴者に新たな発見を提供した。昭和100年という節目を迎え、改めて社会の移り変わりに注目が集まる機会となったようだ。