元プロ野球選手で野球解説者の江川卓氏が4日、YouTubeチャンネル『江川卓のたかされ』で公開された動画「【空間支配】いよいよキャンプイン! マー君の練習法をどう見る!? キャンプにはどんな気持ちで入る?」に出演。巨人・田中将大が取り組むフォーム改造について語った。
田中将大のフォーム改造について解説
楽天を退団し、今季から巨人に在籍している田中。春キャンプでは久保康生巡回投手コーチの指導のもと、フォーム改善に着手。台を使って逆傾斜でネットスローするという、一風変わったメニューが話題となった。
この練習メニューについてスタッフに質問された江川氏は「やりましたはいっぱい書いてあるけど、なんでそれをやってるかっていうのは、あんまり書かれてるのはなかったもんね」と、報道に対する感想をこぼしつつ、「マウンドって、右ピッチャーだったら投げるほうに下がってますよね。そうすると右に体重がかかって、左足に体重がかかって、自然に落差があるんで左足にかかっていく」と投球時の体重移動を説明。
続けて、「筋肉の弾力とか体の瞬発力っていうのは、どうしても落ちてくる歳になるんですね。そうすると、傾斜のあるところにそのまま左足をついてボールを投げようとする時に、下半身で弾力があったり、筋力が強い若い時は、右の腕が上がってくるまで待てる」ものの、「30歳を超えてくると、手が上がってくるまで下半身の粘りというのが使えなくなる」と解説した。
また、「(右手が)上がる途中で投げちゃう。オーバースローより、スリークォーター気味にボールが出ていくと、どうしてもシュート回転をするので、ボールの威力は弱くなる」と述べ、「たぶん、久保コーチは(腕が)上がるまで、少しでも上がるまで(下半身を粘らせる)」と、フォーム改造の意図を分析していた。
【編集部MEMO】
プロ生活9年で通算135勝、MVP1回、最多勝2回、最優秀防御率1回など華々しい実績を持つ江川卓氏。「自身の経験を元に『野球をもっと好きになる・理解が深まる』コンテンツをすべての野球ファンの皆様に向けて発信」することをテーマにしたYouTubeチャンネル『江川卓のたかされ』では、球界のニュースや自身にまつわる秘話について語った動画のほか、ゲストを招いた動画も配信。掛布雅之氏や松坂大輔氏とのコラボ動画が100万回再生を超えるなど、注目を集めている。