今季年俸は“大幅ダウン”…プロ野球、2025年は大減俸で契約した一流選手6人

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 プロ野球選手の年俸は、実力と結果がダイレクトに反映される。そのため、どれだけ成績を残してきた選手でも、成績によっては大幅減俸となるケースが珍しくない。昨オフの契約更改でも、大幅ダウン提示を受けた選手が存在する。今回は、昨オフに大幅減俸を経験した大物を取り上げる。

 

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柳田悠岐

投打:右投左打

身長/体重:188cm/93kg

生年月日:1988年10月9日

経歴:広島商 - 広島経済大

ドラフト:2010年ドラフト2位

 

ベテランの域に入っている柳田悠岐。戦力が充実している福岡ソフトバンクホークスに所属している以上、負傷離脱は避けていきたいところだ。

 

 柳田は、広島経済大でスラッガーと呼ばれる存在になり、2010年ドラフト2位でソフトバンクに入団した。

 

 

 プロ4年目には全144試合に出場し、打率.317、15本塁打、70打点、33盗塁をマーク。翌2015年は138試合の出場で打率.363、34本塁打、99打点、32盗塁という圧巻の成績を残し、トリプルスリーを達成した。

 

 パワーだけではなく、コンスタントに高打率を残すバッティング技術も持ち味の柳田。長期契約の中でも、さすがの成績を残していた。

 

 ところが、昨季は5月31日の広島戦で右太もも裏を負傷して離脱。同年は52試合の一軍出場で打率.286、4本塁打、35打点、3盗塁の成績にとどまった。

 

 それでも、横浜DeNAベイスターズとの日本シリーズ第6戦では、バックスクリーンへホームランを記録。衰えを感じさせないパワーを見せた。

 

 同年オフの契約更改では、大幅ダウンとなった柳田。7年契約の6年目となる今季だが、巻き返しを図れるか注目だ。

大島洋平

投打:左投左打

身長/体重:176cm/75kg

生年月日:1985年11月9日

経歴:享栄高 - 駒沢大 - 日本生命

ドラフト:2009年ドラフト5位

 

 絶対的なレギュラーから一転、苦しい立場となっているのが大島洋平である。

 

享栄高、駒沢大を経て、社会人野球の日本生命でプレーした大島。2009年ドラフト5位で中日ドラゴンズに入団した。

 

 

2012年に初めて規定打席に到達し、全144試合の出場で打率.310を記録。また、同年は盗塁王(32盗塁)のタイトルを獲得し、理想的なリードオフマンとなっていた。

 

それ以降も安定した成績を残し、2019年と2020年には2年連続で最多安打のタイトルを獲得。ヒットを積み重ね、2023年にはNPB通算2000本安打を達成した。

 

しかし、昨季は75試合の出場で打率.198と不振に陥り、スタメンでの出場機会が激減。昨オフの契約更改では、大幅ダウンという厳しい評価が下された。

 

プロ16年目となる今季は、卓越したバッティング技術でチームに貢献したい。

坂本勇人

投打:右投右打

身長/体重:186cm/86kg

生年月日:1988年12月14日

経歴:光星学院高

ドラフト:2006年高校生ドラフト1巡目

 

 大幅減俸となった坂本勇人は、今季の復活に大きな期待がかかる。

 

 光星学院高(現:八戸学院光星高)時代から注目株だった坂本は、2006年高校生ドラフト1巡目で読売ジャイアンツに入団。

 

 

 2008年には、巨人で松井秀喜以来となる10代での開幕スタメン入りを果たし、全試合出場を達成した。

 

 その後はチームの顔となり、2012年は最多安打(173安打)、2016年には首位打者(.344)に輝くなど、リーグを代表する打者に成長した。

 

 しかし、2022年はルーキーイヤー以来2度目となる、規定打席未到達のシーズンを過ごした。特に昨季は、開幕から打撃の状態が上がらず、109試合の出場で自己ワーストの打率.238に終わった。

 

 同年オフの契約更改では、大幅減俸となった坂本。それでも、チームに欠かせない主力であることに変わりはない。今季はレギュラー奪還に向け、巻き返したいシーズンとなる。

美馬学

投打:右投左打

身長/体重:169cm/75kg

生年月日:1986年9月19日

経歴:藤代高 - 中央大 - 東京ガス

ドラフト:2010年ドラフト2位

 

 昨季はキャリア初の0勝に終わった美馬学。悲壮感を胸に、2025年シーズンを迎えることになる。

 

美馬は、藤代高、中央大、東京ガスを経て、2010年ドラフト2位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団した。

 

 

プロ2年目から頭角を現し、同年は23試合の一軍登板で8勝をマーク。中でも2013年の日本シリーズでの活躍は目覚ましく、2勝を挙げて同シリーズのMVPに輝いた。

 

 さらに、2017年には26試合の登板で11勝8敗、防御率3.26の好成績をマーク。チーム内で存在感を発揮していた。

 

 そんな中、2019年オフに国内FA権を行使し、千葉ロッテマリーンズに移籍。移籍1年目に19試合の登板で10勝を挙げると、2022年は20試合の登板で10勝6敗、防御率2.91と安定した成績を残した。

 

 しかし、昨季は開幕から絶不調に陥り、同年はわずか3試合の一軍登板で0勝。同年オフの契約更改では、減額制限を大幅に超えるダウン提示を受けた。

 

 不退転の覚悟で臨む2025年、移籍当初のような活躍が求められるだろう。

大野雄大

投打:左投左打

身長/体重:184cm/85kg

生年月日:1988年9月26日

経歴:京都外大西高 - 佛教大

ドラフト:2010年ドラフト1位

 

復活を期すベテラン左腕・大野雄大も大幅減俸となった1人だ。

 

佛教大では、1年秋から個人通算16連勝を記録。大学屈指のサウスポーとして注目され、2010年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団した。

 

 

プロ3年目から先発ローテーションに定着し、同年から3年連続で2桁勝利をマーク。左腕エースとしての地位を築いていった。

 

 その後は不振に悩まされる時期もありながら、2019年には25試合の登板で9勝8敗、防御率2.58の成績で最優秀防御率を受賞。同年9月14日の阪神戦では、ノーヒットノーランを達成した。

 

 翌2020年には20試合の登板で11勝6敗、148奪三振、防御率1.82の好成績で最優秀防御率・最多奪三振を獲得。さらには10完投・6完封の成績が評価され、沢村賞にも輝いた。

 

 チームの先発投手陣を牽引し、腕を振り続けてきた大野。しかし、直近2年間はわずか10試合の登板にとどまり、かつての投球は影を潜めてしまった。

 

 昨オフの契約更改では、減額制限超えのダウンとなった。プロ通算100勝まで残り14勝と迫っているだけに、今季の復活が期待される。

髙橋光成

投打:右投右打

身長/体重:190cm/105kg

生年月日:1997年2月3日

経歴:前橋育英高

ドラフト:2014年ドラフト1位

 

 3年連続の2桁勝利から一転、昨季は屈辱のシーズンとなった髙橋光成。今季はその悔しさを晴らすシーズンとなる。

 

前橋育英高でエースナンバーを背負い、2年夏の甲子園で優勝。確かな実績を残し、2014年ドラフト1位で埼玉西武ライオンズに入団した。

 

 

高卒1年目から一軍で結果を出し、8試合の登板で5勝2敗、防御率3.07をマーク。十分な数字を残したが、その後は本領を発揮できないシーズンが続いていた。

 

そんな中、2019年には21試合に登板し、防御率4.51ながらも初の2桁勝利となる10勝をマーク。その後はエース街道を駆け上がった。

 

2021年からは、3年連続で2桁勝利を達成。チームの投手陣を牽引する存在となっていた。

 

ところが、2024年は悪夢の年となった。開幕から勝ち星がつかず、同年は15試合に登板して0勝11敗、防御率3.87。打線の援護に恵まれない試合もあったが、まさかのシーズン未勝利に終わった。

 

同年オフの契約更改では、大幅ダウンとなった髙橋。巻き返しを図る今季は、再びエースの座にふさわしい成績を残したいところだ。

 

 

【了】