大分県の南東部に位置する津久見市(つくみし)は、豊後水道に面した穏やかなまち。津久見湾の湾口部を囲うようにして半島部の典型的なリアス海岸が伸びており、それを山地が三方から馬蹄型に囲んでいます。

豊かな自然を身近に感じることができる有人離島やみかんの段々畑のほか、「甘夏」発祥の地でもある同市には、日本最古のみかんの木とされる「尾崎小ミカン先祖木」があり、みかん栽培を中心に農業が発展してきました。

漁業はミネラル豊富な豊かな漁場で栄え、明治時代から続く保戸島のまぐろ遠洋漁業は全国有数の水揚げ量を誇っていました。

また、石灰石・セメント産業で栄えてきた歴史から鉱山の独特な景観を有し、セメント工場があることから「セメント町」という地名も存在します。今回は、そんな「石灰石・セメントのまち」としての津久見市の魅力と、人気のふるさと納税返礼品を紹介します。

WEB社会見学も! 「石灰石・セメントのまち津久見」について

・大分県津久見市中央町1番30号(津久見市観光協会)

石灰石は、日本国内で100パーセント作ることができる大切な鉱物資源。道路やビルを作る時に必要なセメントの原料として使われるほか、鉄を作る時にも必要な大事な材料で、ハミガキ粉や乾燥剤など日用品にも幅広く使われています。なんと甘い砂糖を作る時にも使われているのだとか。

津久見市は、石灰石の生産量が日本一! 「カルシウム成分」が多く含まれる良質な石灰石が年間に約3,000万トンも生産され、さらに埋蔵量は約40億トンと言われているそうです。

鉱山から工場、出荷するための港までの距離がとても近いため、石灰石を運ぶための費用を安く抑えることができるという特徴もあります。

江戸時代に発見され採掘が始まったと伝えられており、大正5年に鉄道が開通すると、その生産量は飛躍的に増えて、その後日本の近代化に大きな役割を果たしてきました。今もなお同市を支える重要基幹産業として、多くの市民の暮らしに深く関わっています。

また、リアス式海岸にある津久見の港は水深がとても深いのが特徴で、6万トンクラスの大型船が接岸して、一度に多くの石灰石やセメントを運ぶことができます。

バースと呼ばれる埠頭で積み込まれた石灰石やセメントは、日本国内はもちろんのこと、フィリピンやオーストラリア、中国、アメリカなど世界中に運ばれ、活用されています。

そんな大切な石灰石・セメントがとても身近にある同市では、実際の鉱山に登って作業現場を見ることは通常できませんが、津久見市観光協会が津久見市と連携して作成したVR体験では、WEB上で社会見学ができます。

「石灰石とは? 」「生産量日本一のこと」「セメントができるまでの工程」「市内で多くの会社が石灰石を商品にしている」などの内容で、わかりやすく作成された動画を見ることができます。その場所にいるような感覚でバーチャル体験ができるように360度カメラで撮影された動画もあるのだとか。

鉱山で非常に大きな機械が動いている様子やセメントの製造工程の様子など、臨場感・迫力のある体験を味わえます。

津久見市のふるさと納税返礼品について

かぼす生産量日本一の大分県のかぼす果汁を使用した「かぼすハイボール」、まちのソウルフード「ぎょろっけ」を紹介します。どちらも津久見市の中で人気の返礼品なのだそう。

かぼすハイボール 340ml×24本

・提供事業者:JA全農おおいた(津久見市)
・内容量:340ml 24本
・寄附金額:1万円

津久見市で採れたかぼすの果汁も使用した辛口のハイボールです。かぼすのスッキリとした酸味と香りが生かされた味わいで、食事にもよく合います。リピーターが多く、津久見市の担当者のもとへ喜びの声も届いているとのことです。

ぎょろっけ×20個 エビマルカツ×10個セット

・提供事業者:太田商店
・大分県津久見市千怒6217番地
・内容量:ぎょろっけ 10個入り×2袋、エビマルカツ 10個入り×1袋
・寄附金額:1万円

津久見市のソウルフード「ぎょろっけ」と「エビマルカツ」のセットです。脂身の少ないスケソウダラをすり身にして玉ねぎ・にんじん・キャベツを加えた、昔なつかしい味わいの「ぎょろっけ」は、お弁当のおかずやビールなどお酒のおつまみにおすすめなのだそう。小エビのすり身に、さらに小エビを加えて作られた「エビマルカツ」はプリプリとした食感を楽しめます。


今回は大分県津久見市の「石灰石・セメントのまち津久見」としての魅力と、返礼品を紹介しました。普段見ることができない鉱山の様子やセメントの製造過程などを、臨場感や迫力満点のVRで体験できます。返礼品の「ぎょろっけ」「エビマルカツ」は、トースターでカリッとさせて味わうのがおすすめなのだとか! 気になる方は一度チェックしてみてください。