植物由来のバイオマスプラスチック製ストローの導入や、コーヒーの豆かすのたい肥リサイクルなど、環境負荷低減につながるさまざまな取り組みを展開してきたスターバックス。
そんなスターバックスが2025年2月から、店舗で提供するビバレッジに欠かせないミルクにおける新たな2つの取り組みをスタートします。
今回、スタートに先駆けて行われたメディア向け説明会に参加してきました。気になるその詳細についてお伝えします。
酪農支援プログラムのトライアルをスタート
取り組みの1つ目は、スターバックス ミルク(加工乳)の持続可能な調達を目指す酪農支援プログラムのトライアルのスタートです。
スターバックスラテやキャラメル マキアートなど、多くの方に愛されるメニューでもお馴染みのミルク。スターバックスでは、提供する全メニューのうち半分以上にミルクを使用しており、この先のビジネス成長とともに、ミルクの調達量はさらなる増加を見込んでいるといいます。
その一方で、実は国内ではミルクの調達先である酪農業において高齢化や後継者不足、飼料高騰などによる酪農家戸数の減少といった課題が。さらに、牛の飼養工程における温室効果ガス(GHG)排出や水使用の抑制など、環境負荷低減への取り組みも不可欠になっているそうです。
スターバックスは、そんな酪農業が抱える社会課題や環境問題に対応するため、すでにアメリカやカナダ、中国のスターバックスで取り組んできた酪農支援を日本国内でも2025年2月よりスタートすることに。2025年はまず国内2軒の酪農家とトライアルを予定しているといいます。
ソイミルク変更のカスタマイズを無料化
そして、取り組みの2つ目は、ビバレッジのソイミルク変更カスタマイズの無料化です。
これまでソイミルク変更のカスタマイズはプラス54円/55円(持ち帰り価格/店内価格)と、追加料金が必要でした。しかし、CO2排出や水使用を抑制でき、環境負荷が低いとされる植物性ミルクの利用拡大を進めるため、2025年2月15日からは全店一律でカスタマイズを無料化することに。
また、ソイミルク変更カスタマイズの無料化にあわせて、ソイミルクを使用した「ソイ キャラメル マキアート」、「ソイ チャイ ティー ラテ」、「ソイ 抹茶 クリーム フラペチーノ」が定番商品に新たに仲間入り。より気軽に注文できるようになります。
ちなみにこの3つは、ソイミルク使用のビバレッジを定番商品化するにあたって調査を行った際、特に人気の高かったカスタマイズだったそうです。どれもソイミルクによくあうビバレッジで、豆乳のおいしさを思う存分楽しめるといいます。
【商品詳細】
商品名 | ソイキャラメルマキアート (ホット/アイス) |
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販売サイズ | Short / Tall / Grande / Venti |
価格 | 【店内利用】Short 500円~ / Tall 540円~ / Grande 585円~ / Venti 630円~、【持ち帰り】Short 491円~ / Tall 530円~ / Grande 574円~ / Venti 618円~ |
取り扱い店舗 | 全国のスターバックス店舗(一部店舗を除く) |
商品名 | ソイチャイティーラテ (ホット/アイス) |
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販売サイズ | Short / Tall / Grande / Venti |
価格 | 【店内利用】Short 480円~ / Tall 520円~ / Grande 565円~ / Venti 610円~、【持ち帰り】Short 471円~ / Tall 510円~ / Grande 555円~ / Venti 599円~ |
取り扱い店舗 | 全国のスターバックス店舗(一部店舗を除く) |
商品名 | ソイ抹茶クリームフラペチーノ |
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販売サイズ | Short / Tall / Grande / Venti |
価格 | 【店内利用】Short 555円~ / Tall 595円~ / Grande 640円~ / Venti 685円~、【持ち帰り】Short 545円~ / Tall 584円~ / Grande 628円~ / Venti 672円~ |
取り扱い店舗 | 全国のスターバックス店舗(一部店舗を除く) |
※一部店舗では価格が異なります
「ソイ キャラメル マキアート」をお試し!
今回、定番商品化する中から「ソイ キャラメル マキアート」のホットを試飲させてもらいました。
筆者は普段「キャラメル マキアート」を注文する際カスタマイズなしでそのまま飲んでおり、ソイミルクで飲むのは初めて。「どんな味なのかなぁ」と内心ドキドキしながら飲んでみると……
コク深くまろやかで優しい甘さの味わいに、一口目から思わず笑顔に! 豆乳の風味がキャラメルやバニラシロップと相性抜群で、「なんで今まで試さなかったんだろう...!」と後悔するほど個人的には新たな発見でした。ミルクよりも後味がすっきりするので、ラテをさっぱり楽しみたいときにもおすすめです。
また、この日は特別にソイミルク単体の試飲もさせてもらいました。スターバックスのソイミルクは、エスプレッソなどと合わせたときでも、大豆の甘みやコク、やわらかいのど越しを感じられるよう、風味の調和を追求し一から配合を設計したオリジナルのソイミルク。
ミルクと違いソイミルクは単体では販売されていないため、こちらも飲むのは初めてでしたが、クセが少なくほんのりとした甘さを楽しめる味わいで、「ソイミルクだけで販売してほしい!」と思ってしまうほどおいしく飲めました。豆乳のえぐみが抑えられているので、豆乳が苦手な方でも飲みやすいと感じそうです。
今回のソイミルク変更の無料化で、これまでカスタマイズに躊躇してきた方も気軽に注文できるのではないでしょうか。ぜひこれを機に、ソイミルク変更のビバレッジを楽しんでみてくださいね!