タニタが、置き社食サービス「タニタカフェ at OFFICE」の提供を首都圏1都7県で開始する。同社が全国で展開する「タニタカフェ」の健康食を、オフィスで手軽に食べられる法人向けの社内設置型の新サービスで、従業員はオフィス内に設置した冷凍庫から弁当を選び、電子レンジで温めるだけで、味と栄養バランスを両立したタニタカフェのメニューを割引価格で購入できるというもの。

  • タニタが置き社食サービス「タニタカフェ at OFFICE」の提供を開始

冷凍弁当の置き社食サービスはすでに複数の競合が展開しているが、タニタが強みに挙げたのが味と栄養バランス。1食完結型の食事メニュー「ショートパスタ」と「カレー」には、厚生労働省が掲げる1日の野菜摂取目標量の3分の1に相当する120グラム以上の野菜を、「スープ」には100グラム前後の野菜を使用。低カロリーながら満腹感を得られるメニューを目指し、JAL国際線機内食の監修事業などで培ったノウハウも活かした。食材の大きさやカット方法、異なる食感の組み合わせを工夫することで、冷凍でも“噛んで食べる”、しっかりした咀嚼感を実現したという。

  • タニタ 代表取締役社長 谷田千里氏(中央)、タニタ食堂 取締役 営業本部長 浅尾祐輔氏(左)、国分グループ本社 執行役員 低温フレッシュデリカ統括部長 御供講之氏(右)

ラインアップは、ショートパスタ2種、カレー1種、スープ3種、スイーツ2種の計8品。サービスを導入する法人側が用意するのは専用の冷凍庫を置くスペースと電子レンジのみで、冷凍庫はタニタカフェから貸し出される。商品は在庫状況に応じて発注し、翌日以降の指定日に冷凍便で配送される。電子レンジで温めるだけで食べられるため、保管や管理の手間が少なく運用も容易だ。従業員はPayPayで決済でき、オフィスでの食事だけでなく、自宅に持ち帰ることも可能だ。

  • 冷凍庫から商品を取り出し、PayPayで決済して、電子レンジで加熱

また、タニタの管理栄養士による健康コラムやオリジナルレシピを、月に1回従業員向けに提供し、従業員の健康づくりをサポート。スマートフォンアプリで計測した歩数やオフィス内に設置した体組成計で計測した回数に応じて「健康ポイント」を付与し、食事と交換できるオプションプランも用意する。初期導入費は6万円(税別)、月額利用料金は4万5000円(税別)で、商品代金は別途必要。初年度は100社の導入を目指すという。

  • 左「『噛む』チキンと雑穀のショートパスタ 豆乳カルボナーラソース」従業員価格750円(通常価格1,080円)、右「トマト仕立てのピリ辛スパイスカレー」770円(通常1,080円)、手前「『噛む』サーモンと雑穀のショートパスタ 豆乳トマトソース」790円(通常1,080円)

  • 左「チーズ香る鶏肉とお豆のチリトマトスープ」従業員価格580円(通常価格730円)、右「かぼちゃとベーコンのとろーり豆乳ポタージュ」580円(通常730円)、奥「大豆ミートとレモンのジンジャースープ」500円(通常680円)