サントリーは2月5日、ノンアルコール飲料戦略説明会を開催。2025年4月より、ビールテイスト飲料「オールフリー」をリニューアルするとともに、サワーテイスト飲料「オールフリー クリア」を発売すると発表した。
「オールフリー」リニューアルのコンセプトは「お酒っぽさを感じさせない潔さとビールテイストらしい品質感の両立」。原料配合の見直しによって味わいに厚みやコクを加え、ビールのような味わいを強化した。デザインも、金色を用いて「ALL FREE」ロゴを立体的に表現、ブランド名の訴求とビールテイストらしい品質感を表現している。
また新しい取り組みとして展開するのが、「オールフリー クリア」。「オールフリー」と同様、アルコール、糖質、カロリー、プリン体の4つのゼロを実現したうえで、爽快感を楽しめるサワーテイスト飲料に仕上げた。
味は「レモン&ライム」「ビターオレンジ」の2種。レモンピールやオレンジピールなど、お酒ならではの素材と創味にこだわり、苦みや複雑な味わいを表現したという。
他にも、4月には「のんある酒場」をリニューアル、秋には"清涼飲料と割ることでお酒らしい複雑な味わいや余韻が付与される"特徴的なノンアルコール飲料も業務用として展開する。
同社は2025年1月、「新時代の酒類文化を築くための、新たなる挑戦をスタートする」とし、ビール本部、スピリッツ本部、ワイン本部それぞれにいたノンアル担当を統合した「ノンアル部」を社内に新設。現状で酒類・飲料市場全体の1%程度にとどまるノンアルコール飲料の市場を、2030年には1,400億円、将来的には全体の1割に達する8000億円規模まで拡大したい、としている。