フジテレビ系ドラマ『119エマージェンシーコール』(毎週月曜21:00~)の第3話が、3日に放送。SNSでは、「たすけて」という言葉の重要性について意見が上がった。

  • 清野菜名

横浜市消防局の通信指令センターを舞台に、一本の電話で命をつなぐ“最前線”に立つ、指令管制員たちのリアルを描く同ドラマ。今回は日本語が分からない外国人からの通報に焦点が当たった。

まず、消防指令センターで外国人からの「たすけて」との通報を受けた粕原雪(清野菜名)。英語の通報相手の女性は腹痛を訴えたが、英語が堪能な新島紗良(見上愛)の機転で、実は恋人に殴られていたことが判明。DVに対し、「たすけて」と周囲に声を掛ける大事さが描かれた。

次に英語とは別の言語での通報を受けた紗良。通訳に苦労し、場所が特定できないでいるところで話者に対し、英語で「周囲に日本語の“たすけて”を叫んでください」と告げたことが、結果的にファインプレーとなった。

何か問題を抱えた人がいても、周囲からはどんな場面に直面し、どんなことに困難さがあるのかの予測は不可能に近い。またパニック状態であったり、自身の問題の重さに押しつぶされ、自分の状況がわからなくなると「たすけて」というシンプルな言葉を発すことすら脳から消え失せてしまう。

そんな自分を守るための大切なキーワードが「たすけて」。シンプルながらに自分の生命にも関わる第3話のエピソードに、SNSでは「“たすけて”って本当に大事な言葉」「“たすけて”の重要性が改めてわかった」など心を新たにしたユーザーが少なからずいたようだ。

同ドラマは第1話から3話まで、TVerとFODで見逃し配信されている。

【編集部MEMO】
『119エマージェンシーコール』第4話あらすじ
消防司令センターでは、粕原雪(清野菜名)、新島紗良(見上愛)、与呉心之介(一ノ瀬颯)、箕輪健介(前原滉)らが指令台で通報の対応に追われていた。インフルエンザによる救急車要請の多さを懸念する高千穂一葉(中村ゆり)に、堂島信一(佐藤浩市)は「このくらい序の口だ」と、さらに増加することを予測。
そんな中、通報者に怪我人の救急処置を頼む与呉。しかし、処置を渋る通報者に与呉は声を荒らげてしまい、クレームが入ってしまう。また、高千穂は指導医の峰元英隆(マキタスポーツ)が司令センターに入ることを管制員たちに報告。患者の症状に緊急性があるかどうかの判断がつかないときは、峰元に相談するよう促した。
兼下睦夫(瀬戸康史)は火災通報に対処。峰元は管制員たちの対応に的確なアドバイスを加える。雪は高齢女性から夫の様子がおかしいと通報を受け、救急車を向かわせようとするが、断られてしまう。通話を終えた雪に、峰元は夫の容態は悪いのではないかと指摘し…。すると、先ほどの高齢女性から再度通報が。雪は、「絶対に助ける!」と口走ってしまい、その言葉に与呉が固まる。実は、3年前まで救急救命士として現場で活動していた与呉は同じ言葉を口にしたことがあり…。

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