BAKEは1月17日、9つ目となる新ブランド「米菓の新境地『トーキョー煎餅』」を、大丸東京地下1階にオープンした。日本茶のみならず珈琲や紅茶にも合う斬新な煎餅サンドは新たな東京土産の定番となりそうだ。
あのBAKEがなぜ煎餅?
BAKEといえば、ベイクチーズタルトやプレスバターサンドなど人気の洋菓子ブランドを多数展開、店舗数は国内外合わせて89店舗にものぼる。これまでは1ブランド1プロダクトの専門店業態を経営方針としていたが、1商品のみで勝負することが「お客様にも飽きられやすかった」ことから方針を変更、ブランド内にバリエーション展開をすることに。
今回新ブランドとして登場したトーキョー煎餅はBAKEがSNS動向やオンラインでの口コミを定期的に集積した結果生まれた。アンケートで「気になるお菓子を教えてください」と募ったところ、「あまじょっぱい」お菓子が気になる人が多かったことから、コンセプトが決定したという。そこから「進化系煎餅を作ろう」と着想、薄く塩味の効いた煎餅の間に甘いクリームを挟んだトーキョー煎餅が誕生した。
開発時に最も苦労したのはクリームの水分量。煎餅の間にクリームを挟むと、どうしても水分がの影響で湿気ってしまったり、逆にクリームのリッチ感が出せなかったりしたという。成分の微々たる分量を変えながら、何度も試行錯誤してようやく完成したそうだ。
パッケージには「マジョリカタイル」のデザインを採用。「マジョリカタイル」は明治維新以降に日本に入ってきたのが始まりとされ、当時は家族の幸せを願って玄関周りに装飾として使われていた。レトロ感が懐かしさと新しさを感じさせ、縁起が良いことも採用の理由の一つだ。
11種のラインナップはどれも個性的
トーキョー煎餅ブランドには大きく分けて3つのカテゴリーがある。
まずは「煎餅サンド」。国産の米でつくられた香ばしく塩味のある薄い煎餅に、風味豊かなクリームをサンドしている。「ビターキャラメル」「プラリネチョコ」「チーズメープル」の3種に加え、大丸東京店限定の「あんバター」がある。「あんバター」はなめらかなクリームとキャラメルが2層仕立てになっており、湿気やすいことから店舗製造でしか実現できないのだそう。
2つ目は「あられ」。国産のもち米100%を使用した一口サイズのあられ3種の詰め合わせだ。「KAORIキッチン」と「SPICEジャーニー」の2種類があり、各3種×5個入り(各1,188円)。
3つ目は「ふきよせ」。米本来の甘味が広がる味わい豊かなあられがアソートされており、「ZARAMEクラシック」「CHEESEフレンズ」「UMEブロッサム」「NEGIブラウン」「JAGAゴールド」の5種類(各324円)がある。
煎餅サンドはどれも繊細な味わいでありながら、これまで経験したことがない斬新な美味しさのトリコになってしまいそう。あられ・ふきよせはいずれもしっかりとそれぞれのフレーバーが感じられ、お酒のつまみとしても最高だと感じた。
バリスタ提案のペアリング・アレンジ
報道陣向けに開かれたお披露目会では、「ブルーボトルコーヒー」の立ち上げに参画したバリスタの藤岡響氏がペアリングを提案。
煎餅サンド「プラリネチョコ」にはガテマラやブラジルのようなチョコレート・ナッツ系のフレーバーを感じやすいコーヒーが「チョコとの相性が良い」と提案。特に油分を多く含む抽出法であるフレンチプレスとドリップを組み合わせることでチョコレートクリームの濃厚さと相性が良くなるという。
煎餅サンド「ビターキャラメル」には日本で作られた紅茶「和光茶」が合うと提案。特に鹿児島県の霧島で作られた紅茶が旨みや甘みを多く感じるため合うのだとか。
煎餅サンド「チーズメープル」には旨味を強めに感じることができる煎茶「伊勢茶」が合うと提案。華やかな香りが特徴の煎茶と合わせることでよりチーズの発酵感と相性が良いそうだ。
大丸東京地下1階に一号店がオープン
1月17日には、大丸東京地下1階にトーキョー煎餅一号店がオープンした。
店舗ではすべてのトーキョー煎餅商品が購入できるほか、大丸東京店限定の煎餅サンド「あんバター」や好きな組み合わせでのアソート商品を販売している。出張や帰省時のお土産にもぴったりだ。
2月19日からはBAKE公式オンラインショップ「BAKE the ONLINE」でも一部商品(煎餅サンド・あられ)が販売される。贈り物としてはもちろん、自分のために購入するのも良いかもしれない。