冬季は海の幸が特にウマい。たとえば、まぐろ、ブリ、サワラ、ヒラメ……そして金目鯛である。そして、そんな冬の味覚を和食として存分に堪能したいなら、「華屋与兵衛」に立ち寄ってみるのが最大の近道である。
ほら、今年もこんな魅惑のメニューが……!
■旨味爆発! 「季節の青森県産金目鯛といくらの釜めし」を食べてみた
関東の首都圏を中心に店舗展開をする和食ファミリーレストラン「華屋与兵衛」。海鮮ものから蕎麦、うどん、天ぷら、甘味まで、ありとあらゆる和食&和スイーツがラインナップし、そのどれもがハイクオリティだが、とりわけファンの間では「華屋与兵衛の釜めしはハンパじゃない」という共通認識で一致しているのをご存知だろうか。
そんな華屋与兵衛で現在展開されている釜めしの期間限定メニューがこちら……
「季節の青森県産金目鯛といくらの釜めし」と「季節の青森県産金目鯛釜めし」である。
特にこのいくらが乗っかっているほうはコレ……ハンパじゃないゾ。金目鯛といくらの発色の良い紅。新年早々、縁起が良い感じもするじゃないか。しかもドリンクバー付きだからね。釜めしは少し調理に時間を要するから、それに対する配慮なのかも。よし、ちょっと奮発して「季節の青森県産金目鯛といくらの釜めし」に決めた!
店員さんによると、やはり炊き上がりには15〜20分ほど時間がかかるらしい。なんせ、生米から炊いてくれるのだそうだ。そりゃあ待ちますよ。むしろ、ちゃんと手間暇を掛けてゼロから作ってくれるんだから、ありがたみしかない。
ということでその間にお茶で一服。選んだのは「梅こぶ茶」だ。なぜか“金目鯛の釜めしを待ち構えるのに最も相応しいお茶”な気がしたのだが、これがめちゃくちゃウマい……! ほのかな梅の酸味、そして昆布の旨味とミネラル感、ほどよい塩味。はぁ〜、落ち着く〜……。
梅こぶ茶のお代わりを楽しんでいると、ついに釜めしが到着! 華屋与兵衛の釜めしって、何度見ても豪勢というか、威厳のようなものを感じるよな〜。
いくらちゃんは別添なのか。そりゃそうだ。一緒に蒸したら多分、弾けたり縮んだりしちゃうもんな。
それではさっそく釜めしの蓋を……オープン!
うわ〜〜〜〜〜〜!
具材がゴロッゴロに入っとる! 金目鯛もイチ、ニ、サン……5切れも!? しかもどれも厚切りっぽいぞ。香りもめちゃくちゃいい! 金目鯛の華やかな香りと釜めしの香ばしさがたまらん!
そして仕上げに……
いくらをドーン! 完成〜! スゴい見栄えだな……めちゃくちゃ豪華。めちゃくちゃ贅沢。でも年始くらい、いいよね。こいつを味わって、今年1年頑張るとしよう。
ということで、さっそく取り分けて……
まずは一口、いただきます!
ヤバッ……。さっ、最高……。これヤバい……。叫び出したいウマさというより、全身全霊で感じ取りたいウマさかも……。でもとりあえず超ウマい! ウッッッマ!! 旨味の凝縮っぷりがえげつないって!!!!
一口目を口に入れた瞬間から口内に金目鯛の上品な旨味とコク、出汁の風味とほのかな香ばしさが突風のように押し寄せ、口の中をジャック。それだけじゃない。しいたけの旨味やごぼうの芳しさなど、多角的で繊細な味わいがひとつの釜の中ですべて綺麗にミックスされているイメージだ。咀嚼中もいくらちゃんがプチプチ弾け、さらなる旨味の渦へと叩きつけてくるじゃないか……。脂が乗った金目鯛はふっくらとしていてコク深い。おこげの部分もカリカリで香ばしく、実に味わい深い。
ウマすぎる。子どもの頃って、肉と比べて魚の美味しさがイマイチわからなかったけど、これなら子どもの頃の自分が食べても「ウマッッッ!!」と唸っていたに違いない。ハンパじゃない!
締めは「絶品黄金だし」でお茶漬け風に。
三つ葉、塩昆布、わさびを乗せて、サラサラ〜っと口に運ぶと……まだウマくなるんかーーーーーい!! と心の中で渾身のツッコミが炸裂。出汁は上品な風味ながら力強い旨味を携えており、これが釜めしと混じり合うことで旨味と風味の相乗効果が発生している。いや、マジでどんだけウマくなるんだ。とりあえず、マジで幸せである。
■旬のいちごを使った「とちおとめの白玉クリームあんみつ」も実食
せっかくだからもうちょっとここで余韻に浸りながらゆっくりしていきたいな……と思っていると、「とちおとめフェア」なるメニューを発見! なるほど、旬のいちご、しかもとちおとめを使ったスイーツね。いいじゃない!
注文したのは「とちおとめの白玉クリームあんみつ」。全体に黒蜜を回しかけて、さっそく一口いただくと……
もうお手上げだ。華屋与兵衛さん、マジでスゴいわ……。ウマすぎる! もっちもちの白玉になめらかなつぶあん、そして高糖度のとちおとめのマリアージュは完璧! 絶品中の絶品であり、至福としか言いようがない。具材もバラエティに富んでいて、組み合わせ次第で味も変化していくので、まったく食べ飽きることがない。これ、緑茶にもコーヒーにも合うぞ……。
金目鯛を食べにきたのにあんみつまで食べてしまったが、華屋与兵衛という場所はそれだけ長居したくなる空間だということの証拠でもある。ぜひ、旬の金目鯛と旬のいちごを味わうべく、お近くの華屋与兵衛を訪れてみてほしい。