JR貨物は、2025年3月15日のダイヤ改正に向けて、機関車と荷役機械を新製すると発表した。電気機関車のEF510形とEF210形を9両ずつ新製するほか、フォークリフトも新製するとのこと。

  • 日豊本線で貨物列車を牽引するEF510形300番代

EF510形は「ECO-POWER レッドサンダー」の愛称を持つ高速重牽引用の交直流電気機関車。日本海縦貫線を中心に活躍する0番代・500番代をはじめ、2021年から300番代の製造を開始しており、九州で貨物列車を牽引するED76形・EF81形の置換え用として、日豊本線や鹿児島本線などで運用を開始している。EF510形300番代の出力は3,390kW、最高速度は110km/h。EF81形300番代から受け継いだ銀色をベースに、車体下部など紺色で配色し、赤色の帯を施した外観が特徴。おもに交流区間を走行するため、交流回生ブレーキを搭載している。

EF210形は「ECO-POWER 桃太郎」の愛称を持つ高速重牽引用の直流電気機関車。現在は補助機関車(勾配後押機関車)の機能を有する300番代を製造しており、車体側面に配した黄色の帯と「桃太郎」キャラクターのラッピングが特徴となる。EF210形300番代も出力3,390kW、最高速度110km/hとされ、東海道・山陽本線を中心に貨物列車を牽引している。

2025年3月のダイヤ改正に向けて、JR貨物はEF510形を9両、EF210形を9両新製。荷役機械として、12フィート用のフォークリフトも19台新製するとしている。