ローソンストア100では12月25日に「ローソンストア100オリジナルおせち」を発売する。定番の「蒲鉾」「伊達巻」「黒豆」といった商品のほか、高級食材を使った「海老の旨煮」「豚角煮」「酢だこ」「ふかひれ煮こごり」「酢れんこん」も新登場。全40品のラインナップで展開する。

  • 「ローソンストア100オリジナルおせち」が12月25日に発売となる

■注目の商品は?

まずは注目の新商品から紹介する。『海老の旨煮』(324円)には、ブラックタイガーを採用。縁起物ということで、髭の長さ、ツノのカット、発色の良さなど、条件を満たした良い海老を厳選している。こちらの新商品では一括大量輸入を行うことで、高品質な海老でありながら価値ある価格を実現した。また『豚角煮』(216円)は、豚バラブロックを包丁でカット・トリミングした後、タレが肉の中まで味染みするように手作業で丁寧に下処理。自家製特製だれでじっくり煮込み、味がしっかり染み込んだ柔らかな豚角煮に仕上げた。旨味を逃さない真空パックに漬け込み、深みのある味わいとなっている。

  • かじかの『海老の旨煮』(左)、つきじ海鮮の『豚角煮』(右)

『酢だこ』(324円)には新鮮な真蛸を使用。天日原塩でしっかりと塩もみをして旨味を凝縮させた。調味には醸造酢ベースの自社ブレンド酢を使用。さっぱりとした酸味に仕上げている。ぶつ切りのため、真蛸の食感を楽しめる商品になった。『ふかひれ煮こごり』(216円)は北海道産利尻昆布と濃口醤油を使用し、煮凝りで仕上げた一品。原料のふかひれは茶碗蒸しなどに使われる小サイズのものながら、旨味と本格的な風味を凝縮し、贅沢な味わいとなっている。シーズンオフの工場を活用してコストを圧縮したという。

  • 清水商店の『酢だこ』(左)、つきじ海鮮の『ふかひれ煮こごり』(右)

『酢れんこん』(162円)もラインナップに加わった。撫子(なでしこ)の花のような薄い赤色に染まった酢漬の花れんこんで、料理に添えるだけで彩りを豊かにする。このほかローソンストア100では、価値ある価格を感じてもらえる商品として『味付け数の子』(216円)を販売する。上位グレードの数の子を使用しており、高級感のあるプチプチとした食感を楽しめる。生産(成形・カット加工)時に生まれる部位を一括で買い上げることでコストダウンに成功した。

  • マルハ物産の『酢れんこん』(左)、つきじ海鮮の『味付け数の子』(右)

『ふぐ蒲鉾』(162円)は、シロサバフグの身とトラフグの皮を練り込んだ蒲鉾。山口の伝統的な製法「焼き抜き」で作り上げた一品で、驚くほどプリっとした食感が特徴となっている。『田作り』(216円)はサイズ・形が不揃いながら、味良く仕上げた一品。

  • 『ふぐ蒲鉾』(左)、『田作り』(右)

■2025年のコンセプトは?

メディア発表会に登壇したローソンストア100の近藤正巳氏は、近年のおせちのトレンドについて「作るものから買うものに変わりつつあります。購入派が定着しました。また20代、30代の約3人に1人はおせちを食べないとも言われています」と説明する。これを踏まえて「ローソンストア100では日本の良い伝統を守りつつ、次世代にも繋がるおせちを目指します。おせちの多様化に対応した商品で、幅広い世代におせちにチャレンジしてもらえたら」と近藤氏。

  • 今後の戦略

ローソンストア100の2025年のおせちのコンセプトには「自由に選べる」「価値ある価格」「ちょうどいいサイズ」を掲げた。高品質を維持しつつも、販売価格は抑えたい――。このため同社では、オフシーズンの工場を活用、サイズは不選別、早期の数量確約、大量発注・大量生産、商品パッケージの標準化、といった「お取引先様との共創」(近藤氏)によりコストダウンを実現したと説明する。

  • 2025年のおせち全商品

ここで近藤氏は「今年のおせちは、盛り付けを楽しむお客様が増えるのでは、と考えております」とし、料理研究家の小林睦美氏による盛り付けアイデアの紹介につなげた。

  • ローソンストア100 商品開発本部 本部長の近藤正巳氏(左)と、料理研究家・カワイイ食卓研究家の小林睦美氏(右)

小林氏は、はじめに全40品目を豪華に盛り付けた「王道おせち五段重 全種盛」(総額6,210円)を紹介。「同じ色味が隣り合わないように配置して、赤・黄・ピンクの明るい色の具材がどの段にも入るようにすると、華やかさがグッと増します」と解説する。

  • 王道おせち五段重 全種盛

人数別おせち(1人~2人向け)は、少人数でお正月気分を味わえるシンプル&リーズナブルなワンプレートおせち(7品目:1,080円)。「黒豆、蒲鉾、伊達巻きなど、王道おせちを楽しめるよう量で盛り付けました。豆皿を利用すると、直接盛り付けるより豪華に見えます」と小林氏。

  • ワンプレートおせち

  • こちらは3~4人向け(2,160円)

  • こちらは大人数向け(3,240円)

「ハイブリッドおせち」(21品目:3,348円のほか、その他の商品も盛り付け)は、従来の和風おせちにお肉やデザートの洋風料理を追加した、和洋折衷のハイブリッドパーティースタイル。子どもや、おせち料理に苦手な食材が多いという人も楽しめる。

  • ハイブリッドおせち

可愛くお弁当風にした「おせち宝箱」(12品目:2,052円のほか、その他の商品も盛り付け)では、若者が好きな具材も多く取り入れた。お重ではなくクリアなスクエアボックスを使用し、下にレタスを敷き詰めることで彩り良く盛り付けている。

  • おせち宝箱

最後に近藤氏が登壇し、販売チャネルを紹介。ローソンストア100オリジナルおせちは、全国のローソンストア100で12月25日に発売するほか、ローソンアプリやオンライン(au PAYマーケット ダイレクトストア)でも販売する。「これまでおせちに馴染みのなかった若年層の方も、オンラインでお買い求めいただけたら幸いです」と呼びかけた。

  • 販売チャネルに関して