子育て情報メディア「コズレマガジン」を運営するコズレは10月17日、「マミーブレインが購買行動に及ぼす影響に関する調査」の結果を発表した。調査は2024年7月29日~8月19日、0歳以上の子を持つ女性709名を対象にインターネットで行われた。

マミーブレインとは?

出産後の女性の身体にはさまざまな変化が見られるが、その1つに「マミーブレイン」と呼ばれる現象がある。この言葉は医学的用語ではなく、一般的に産後の女性に急激に起こる記憶力や集中力の低下の症状を指し、日常生活や意思決定に大きな影響を与えることがある。

約半数のママが「直近1ヶ月で記憶力・集中力ともに低下している」

0歳以上の子を持つ女性709名のうち、直近1ヶ月で記憶力・集中力がともに低下したのは54.30%(385名)、記憶力・集中力がともに低下していないのは45.70%(324名)であった。

  • 記憶力・集中力の低下経験

記憶力・集中力ともに低下したと感じているママ達は、「忘れ物が増えたとき」「今していた行動を忘れたとき」などに記憶力が低下したと感じ、「複数のことを同時にできないとき」「物事を深く考えることができないとき」などに集中力の低下を感じることが分かった。

  • 記憶力の低下を感じるとき

  • 集中力の低下を感じるとき

マミーブレインが購買行動に与える影響を考察

同社では、この結果を踏まえ、マミーブレインが購買行動に与える影響について、(1)衝動買いの増加、(2)重複購入の増加、(3)既知商品に頼りやすくなる、(4)広告の影響を受けやすくなる、(5)オンラインでの買い物の増加、の5つの仮説を立てたという。その際、「記憶力・集中力ともに低下しているグループ(385名)」と「記憶力・集中力ともに低下していないグループ(324名)」とに分け比較し、記憶力・集中力の低下の有無に加え、子供用品と自分自身のものを購入する際、購買行動にどのような違いが生じるかについて考察した。

記憶力・集中力ともに低下した場合、子供用品では34.80%、自分自身のものでは10.90%が「衝動買いが増えた」と回答し、記憶力・集中力ともに低下していない場合(子供用品27.46%、自分自身のもの7.40%)に比べ割合が高いことが分かった。また、記憶力・集中力の低下にかかわらず、自分自身のものより子供用品を衝動買いが増加しており、自分自身のものに関してはむしろ減少傾向にあった。

  • 衝動買い増減の内訳