島根県は、リアス式海岸が日本海に面していて、さらに宍道湖と中海という2つの湖があります。また、中国山地が広がっていて自然も豊かであるため、海の幸と山の幸に恵まれています。
そこで本記事では、マイナビニュース会員に「島根県の好きなご当地グルメ」をテーマとしたアンケート調査を実施。島根を訪れたらぜひ食べたい有名な食べ物を、ランキング形式で紹介していきます!
島根県のご当地グルメランキング
島根県に縁のあるマイナビニュース会員に「島根県の好きなご当地グルメ」についてアンケートを実施したところ、以下のようなランキング結果になりました。
1位: 出雲そば(27.5%)
2位: 松葉ガニ(21.1%)
3位: しじみの佃煮(8.2%)
4位: 鯛めし(6.4%)
5位: 隠岐牛(5.8%)
5位: かに寿し(5.8%)
7位: 松江ラーメン(4.1%)
8位: 芋煮(2.9%)
9位: あご野焼き(2.3%)
10位: 赤てん(1.8%)
10位: 出雲ぜんざい(1.8%)
10位: むし寿司(1.8%)
13位: うずめ飯(1.2%)
13位: どんちっちアジ(1.2%)
13位: 豆腐めし(1.2%)
16位: はしまき(0.8%)
16位: 松江カツライス(0.8%)
16位: ぼてぼて茶(0.8%)
19位: 十六島のり(0.4%)
19位: ぼてぼて茶(0.4%)
おすすめしたい島根県の有名な食べ物一覧
ここからはおすすめしたくなるような島根県の有名な食べ物の詳細を紹介していきます。ご当地グルメランキングの上位にランクインした食べ物については、なぜそれを選んだかのコメントもまとめていますので参考にしてみてください。
出雲そば
島根県の名産・出雲そばは、日本三大そばの一つに数えられています。出雲そばと普通のそばの違いは色です。出雲そばは、そばの実を殻ごとすべて挽く挽きぐるみのそば粉を使っているため、普通のそばよりも灰色がかっていて、そば粉の豊かな風味を楽しめます。
食べ方は、冷たいそばを丸くて赤い漆器に盛った割子そば、茹でた釜湯を注いで食べる熱々の釜揚げそばが代表的です。どちらも食べるときにそばつゆをかけます。
・「丸型の三段重ねに盛られた、郷土色豊かな黒っぽい麺の『割子そば』がお気に入りだから」(74歳男性)
・「出雲大社の付近にいろいろなおそば屋さんがたくさんあります。さらっとしたおそばは大変おいしく病みつきになりました」(61歳女性)
・「島根県のお勧めグルメと言ったらやっぱり出雲そばを推したいと思います。日本三大そばの一つに数えられているだけあって、とても美味です。一度は食べてほしいそばだと思います」(63歳男性)
・「出雲そばの特徴である殻のついたそばの実をそのまま石挽きしたそばは香りがよく、風味と食感は抜群です。つなぎに使われている小麦粉も控えめなので他のそばとは一味違い、何度も食べたくなる島根県を代表するそばです」(57歳男性)
・「知名度が一番高くて万人受けする」(50歳男性)
松葉ガニ
山陰地方では、成長した雄のズワイガニを松葉ガニと呼びます。甘みのある上品な味わいと、ぷりっとした食感が人気です。松葉ガニの中でも隠岐諸島の近海で獲れたものは隠岐松葉ガニのブランドがつけられ、大変価値があるとされています。
茹で、焼き、鍋などさまざまな楽しみ方ができるのも、松葉ガニの魅力。現地でいただく際には、新鮮な松葉ガニならではのカニ刺しもぜひ味わいたいですね。
・「島根と言えば何と言っても松葉ガニ。地元で食べるカニの刺身は格別」(45歳男性)
・「御当地で上司にごちそうしてもらった。蟹の食べ放題で仕事(出張)の励みになったので」(45歳男性)
・「松葉ガニは絶品だから」(36歳男性)
・「日本海側のカニはやはり絶品だと思います」(62歳男性)
・「やっぱり、カニですね! 焼いてよし、鍋は最高です。出汁で雑炊にしてシメれば、言うこと無しです」(66歳男性)
しじみの佃煮
宍道湖で獲れるしじみは、島根の名産品の一つとして知られています。宍道湖は汽水湖でしじみが育つのに適しており、日本でも有数のヤマトシジミの産地です。そのしじみを佃煮にしたものは、お土産としても人気があります。
生姜やしそ、山椒などさまざまな種類があるので、食べ比べてみるのもおすすめです。
・「ヤマトシジミで有名な島根なので、しじみの佃煮をおみやげに買ったら、とてもおいしかったからです」(50歳女性)
・「宍道湖のしじみは、大粒でおいしいから」(68歳男性)
・「宍道湖のしじみはとても有名で、なかなか食べる機会がないので」(59歳男性)
・「自分がしじみが大好きだから」(63歳男性)
鯛めし
鯛めしは島根県以外でも食べられる料理ですが、島根・松江の鯛めしは松江市の老舗旅館「庭園茶寮みな美」で作られたのが最初と言われています。松江藩の藩主で茶人でもあった松平不昧公(ふまいこう)が考案した御膳料理を参考にしているそうです。
そぼろ状にほぐした鯛と卵、薬味などをご飯に乗せて、出汁をかけてお茶漬けのようにして食べます。
・「魚介類の豊富な地域だけに格別にうまかった」(40歳男性)
・「風味と出汁が上品でおいしいから」(44歳女性)
・「他とは違う違う鯛めしだから」(46歳女性)
隠岐牛
島根県の北東に位置する隠岐で飼育されているのが隠岐牛です。隠岐牛とは、日本食肉格付協会が4等級以上に格付けした未経産の雌牛を指します。市場にはほとんど出回らない高級牛で、「幻の黒毛和牛」とも呼ばれています。
濃厚な旨味と、さっぱりとした口当たりが特徴です。
・「ほかの有名なお肉より味が濃いし肉々しい」(33歳男性)
・「島根で初めて牛肉を食べたのですけど、とてもおいしかったです。島根県産のカニ、そば、牛肉はぜひ食べてほしい食べ物ですね」(51歳男性)
かに寿し
島根県の冬の味覚と言える松葉ガニをたっぷり使った駅弁が、かに寿しです。プリプリで旨味たっぷりなカニの身と、濃厚なカニ味噌を堪能できます。味にも炊き方にもこだわったお米との相性は最高。松江駅や出雲市駅など、島根県内のいくつかの駅で購入できます。
・「カニをおいしく食べられるメニューの中でも、手間なく食べられておいしい」(52歳男性)
・「カニがおいしい。専門店でまた食べたい」(70歳男性)
松江ラーメン
島根のご当地ラーメンは、松江ラーメンです。多くのお店が、同じ製麺所の中太の縮れ麺を使っていると言われています。
スープは塩味で脂が少なく、昔ながらのさっぱりとした味です。豚骨と鶏ガラで取った出汁が中心ですが、中には松江特産のしじみから出汁を取ったラーメンもあり、あっさりと食べやすい点が特徴です。
・「安くて塩味のきいた飽きのこないラーメンが印象的だった」(56歳男性)
・「旅行したときに食べておいしかったので」(32歳男性)
芋煮
島根県・津和野の郷土料理である芋煮。特に青野山麓にある笹山地区で採れた里芋で作る芋煮は、絶品として知られています。
昆布とあぶった小鯛を出汁に、具材は里芋と鯛のほぐし身を入れます。薬味の柚子皮が爽やかなアクセントになり、すまし汁のようにさっぱりといただけます。
・「素朴な味でとてもおいしかったです」(53歳女性)
・「かなり懐かしいからです」(34歳男性)
あご野焼き
あご野焼きは、海の幸が豊富な日本海に面した地域で古くから食べられてきたかまぼこです。あごとはトビウオのこと。新鮮なあごのすり身をメインに地酒などを使って味付けをして、棒に巻き付けて焼き上げます。
歯ごたえがしっかりしていて、噛むとあごの旨味が口の中に広がります。
・「味や食感がおいしいから」(23歳女性)
・「おいしいし、特徴ある食べ物なので」(61歳男性)
赤てん
赤てんは、日本海側の島根県浜田市で食べられる練り製品です。地元では知らない人はいないほど、庶民の味として親しまれているローカルフード。
魚のすり身に赤い唐辛子を練り込み、パン粉をつけて揚げています。ぴりっと辛いかまぼこは、おつまみにぴったり。地元の人たちは、軽くあぶった赤てんにマヨネーズをつけて食べるそうです。
・「独特の味でおいしいから」(44歳男性)
出雲ぜんざい
ぜんざいは日本各地で食べられていますが、発祥は島根県の出雲だと言われています。出雲大社の周辺の多くの店には、メニューにぜんざいが載っていて気軽に注文できます。
出雲ぜんざいはあずきを潰さずに使い、透明感のある汁に紅白の白玉だんごが入っているのが特徴です。
・「甘いものが好きでよく食べます」(70歳男性)
・「お店によっていろいろ違いがあり、変わり種もあって楽しめます」(43歳女性)
むし寿司
むし寿司は、島根県松江市の創業明治20年の老舗寿司店「浪花寿司」の人気メニューとして知られています。
せいろに酢飯を詰めてその上に海老やうなぎ、牛肉、錦糸卵など色とりどりの豪華な具材を乗せて蒸してあります。温かい寿司なので、寒い季節の観光時にもおすすめです。
うずめ飯
うずめ飯は、島根県の石見エリアが発祥とされる郷土料理です。東京の深川めしなどと一緒に、日本五大名飯に認定されています。
細かく刻んだ野菜や鶏肉や鯛などをご飯の下にうずめてあるところから、名前がつけられました。ご飯の上にわさびを乗せて、出汁をかけて食べます。
・「珍しくおいしいから」(60歳男性)
どんちっちアジ
島根県のブランド魚として知られるどんちっちアジは、真あじの一種です。日本海の豊富なプランクトンを食べて育ったどんちっちアジは、真あじの中でも脂質が10%以上と脂のりがよいのが特徴です。特に旬の時期の脂のりは、トロ並みと言われています。
焼き魚や煮魚、刺身などでいただけて、いずれも深いコクと旨味が堪能できます。
・「とてもおいしくて好きだから」(39歳男性)
豆腐めし
島根県で冬至の頃によく食べられるのが豆腐めしです。家庭料理として馴染みのある一品で、乾煎りした豆腐や山菜の炊き込みごはんです。どんどろけ飯とも呼ばれています。
どんどろとは、雷の意味を持つ方言。豆腐を煎るときの音が雷のように聞こえるため、この名前がついたと考えられています。
はしまき
島根県でよく見かける定番のB級グルメとして人気があるのがはしまきです。薄く焼いた生地に天かすや卵、チーズなどを乗せて、割り箸にくるくると巻きつけた食べ物です。ソースやマヨネーズをかけていただきます。
片手で手軽に食べられることから、屋台でよく売られているお祭りの定番メニューです。
松江カツライス
松江カツライスは、島根県の東部でよく食べられている、地元民に愛されている料理です。松江周辺には、カツライスを出すお店が多数存在します。
ごはんの上にカツを乗せて、その上にデミグラスソースやミートソースなどの洋風ソースをかけていただきます。
ぼてぼて茶
ぼてぼて茶は、島根県松江市の郷土料理で、地元民の軽食やおやつとして根付いているもの。泡立てた番茶におこわや煮豆、漬物、刻んだ高野豆腐などを少しずつ入れた、ユニークな食べ物です。
箸を使わずに、茶碗の底を叩いて具を片側に寄せて、お茶と一緒に流し込んでいただきます。仕事の合間でも、立ったままでさっと気軽に食べられます。
十六島のり
十六島のり(うっぷるいのり)は、島根の北端にある十六島鼻周辺で獲れる天然岩のりです。その歴史は古く、風土記にも登場します。食物繊維やミネラル、タンパク質を豊富に含んでいます。
豊かな磯の風味と強いコシがあり、地元ではお雑煮に入れて食べるのが定番です。
おおち山くじら
おおち山くじらとは、島根県美郷町の地域ブランドのイノシシです。田畑を荒らす獣害対策に取り組む中で、そのおいしさや栄養価に着目し、ブランド化に成功しました。イノシシは本来臭みの強い肉ですが、丁寧な下処理と熟練の技術で、獣臭さがなくおいしくいただけます。
味が濃厚で肉質が柔らかいので、ハンバーグやすき焼き、煮込み料理などに最適。ハムやベーコン、缶詰などの加工品はお土産に人気です。
島根県の有名な食べ物やご当地グルメを紹介しました
島根県は海と山の幸に恵まれたエリアで、さまざまなおいしいものがあります。島根県の中でも、エリアによってご当地グルメや郷土料理が異なる点も魅力です。
年間を通して味わえる有名な食べ物ばかりではなく、旬の季節のある人気の食べ物も多いため、訪れる季節によって島根の新たな食文化を楽しめるでしょう。
今回ご紹介した有名な食べ物ランキングを参考に、島根県の充実したグルメを堪能してください!