母親が大ファンだという『ザ・ノンフィクション』は、幼少期から見ていた番組だけに、ナレーションを務めるのは1つの目標だったのだそう。
「芸能界に入って、こういうドラマに出たいとか、こういうステージに立ちたいという夢がたくさんあるのですが、その一つが『ザ・ノンフィクション』さんのナレーションだったので、ようやく夢がかないました。だから本当にうれしくて、Wikipediaでこれまでナレーションをされた人たちの一覧をすぐ眺めて、“ここに私が載るんだ!”ってすごくワクワクしました(笑)」
オファーがきた時に備えてシミュレーションを数年前から行っていたほどの熱で臨んだが、ここまでの長編ナレーションに挑んだのは初めて。
「歌うお仕事もしてきたのですが、“もっとかわいい声だったらなあ”、“もっときれいな声だったらなあ”って、自分の声にずっと苦手意識があったんです。だから今回、声だけで表現するお仕事を頂けて、一つの挑戦でした。それは、キッチンカーのおふたりと同じで、25歳という年齢で新たなチャレンジができるというのは、本当にありがたい経験をさせていただいたと思います」
勇気や力をもらえるドキュメンタリーに
長年母親と見てきた『ザ・ノンフィクション』の魅力を聞くと、「人の人生を映像で見ることで、自分の人生もちゃんと振り返ることができると思うんです。“自分だったらこういう時どうするんだろう”とか“自分がこの年齢の時にあんなことしてたなあ”とか、自分を投影できるところもすごくあります」と力説。
その上で、「今回の『東京キッチンカー物語』のおふたりは、自分の力で頑張ろうとスタートを切っていて、“自分も何か始めてみよう”という勇気や力をもらえるようなお話になっているので、ぜひ見ていただきたいです。そして、私のナレーションは優しい耳で聴いていただけたら(笑)」と呼びかけた。
●山下美月
1999年生まれ、東京都出身。16年に乃木坂46へ加入し、個人としても『着飾る恋には理由があって』『下剋上球児』(TBS)、『舞いあがれ!』(NHK)などのドラマ、『映像研には手を出すな!』などの映画に出演。今年5月にグループを卒業し、ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』(読売テレビ)に出演したほか、映画『六人の嘘つきな大学生』の公開が11月22日に控える。