鹿児島県の西部、薩摩半島のほぼ中央に位置する日置市(ひおきし)は、東は県都鹿児島市に、北はいちき串木野市と薩摩川内市に、南は南さつま市に隣接し、また、西は日本三大砂丘の一つ、白砂青松の吹上浜(ふきあげはま)と東シナ海に面しています。

「流鏑馬(やぶさめ)」、「せっぺとべ」に代表される歴史的な伝統行事をはじめ、薩摩焼や優れた泉質を誇る温泉など、古(いにしえ)の情緒と安らぎに満ちた貴重な資源を数多く有しています。

これらの資源を活用しながら「住んでよし訪ねてよしふれあいあふれるまちひおき」を目指したまちづくりを行っているのだそう。

今回紹介するのは、そんな日置市の伝統行事の一つ「妙円寺詣り」。鹿児島三大行事の一つで、江戸時代の初め頃、鹿児島城下の武士によって始められた行事なのだそう。一体どのようなものなのでしょうか。

本稿では、マイナビふるさと納税担当者が、気になったイベントとふるさと納税返礼品を紹介していきます。

今回は、日置市のイベント「妙円寺詣り」の詳細、記念にもなるふるさと納税返礼品などについて調べてみました!

島津公の勇気と苦難を偲ぶ「妙円寺詣り」について

・イベント名:妙円寺詣り
・開催日時:毎年10月 第4土・日曜開催(2024年は10/26(土)・10/27(日))
・開催場所:徳重神社
・鹿児島県日置市伊集院町徳重1786
・参加費:なし

「妙円寺詣り」は、江戸時代の初め頃、鹿児島城下の武士によってはじめられた行事。関ケ原の戦いが行われた日「1600年9月15日」の前日「9月14日」に行われたようです。1600年の9月15日は旧暦で、現在のカレンダーでいうと1600年10月21日。そのため、毎年10月の第4土・日曜日に開催されています。

関ケ原の戦いでは、島津義弘公、島津豊久公が参戦し、多くの犠牲を出しながらも、勇猛果敢に敵中突破を決行、世界に類のない「前進撤退」をしてしまいます。鹿児島城下の武士たちは、この勇気と苦難を偲び、「妙円寺詣り」として参拝するようになったとのこと。

妙円寺は義弘公の菩提寺。明治の初め、廃仏毀釈により廃寺となり、妙円寺のあった場所に「徳重神社」を建立。義弘公を祭神として祀ってあり、その後は徳重神社に参拝する行事となっていたのだとか。

その後、少しだけ離れた場所に妙円寺が再興され、現在ではどちらにも参拝する行事となっています。

イベント当日は鎧冑(よろいかぶと)に身を固めた勇壮な武者行列のほか、市内を代表する民俗芸能などが披露され県内各地から多くの人が訪れるそうです。

自治体からのメッセージ

毎年、妙円寺詣り行事大会に合わせて妙円寺詣りフェスタを開催しています。日置市を訪れる方々を温かく迎えるために、物産品や飲食物の販売などを行っています。また、武道を中心とした体育行事大会なども行われます。ぜひ気になった方は足を運んでみてください!

お土産にも! 日置市のふるさと納税返礼品について

「妙円寺詣り」にも縁のある返礼品を紹介します。

敵中突破! 妙円寺詣り 子供用Tシャツ

・提供事業者:日置市観光協会
・鹿児島県日置市伊集院町徳重285番地12
・内容量:5枚セット 120~150cm
・寄附金額:3万円

好評につき現在は受付終了してしまいましたが、「妙円寺詣り」のロゴ入り限定Tシャツも作られています。白色のシャツに裏面の「敵中突破」の黒文字が映えるデザインで、「妙円寺詣り」を盛り上げる逸品として多くの方の手に取っていただきました。

<数量限定>伊集院まんじゅう・日置茶のふるさとお茶請けセット

・提供事業者:日置市観光協会
・鹿児島県日置市伊集院町徳重285番地12
・内容量:伊集院まんじゅう(白×15個・よもぎ入り×5個)+日置茶(100g×2)
・寄附金額:1万2,000円

「伊集院まんじゅう」と日置茶のお茶請けセットです。伊集院まんじゅうは白い餡が詰まった一口サイズの和菓子で、大正2年の販売から長く愛され、「妙円寺詣り」のお土産としても定番のお菓子。今年は現地に行けないという方も、ご自宅で伊集院のまちを歩いた気分になれるはずです。


今回は鹿児島県日置市のイベント「妙円寺詣り」と、「妙円寺詣り」に所縁のある返礼品を紹介しました。まちの伝統行事で、歴史を感じることができるイベントです。鎧冑に身を固めた勇壮な武者行列は圧巻! ぜひ一度チェックしてみてください。