フジテレビ新人の上垣皓太朗アナウンサーが6日、同局のトークイベント『久保みねヒャダこじらせライブ VOL.44』の昼公演にゲスト出演し、次々と襲いかかるムチャぶりに完璧な対応を見せた。
落ち着いた台風中継リポートの舞台裏
漫画家の久保ミツロウ、コラムニストの能町みね子、音楽クリエイターのヒャダインによる同イベント。新人ながらベテランの風格で話題の上垣アナだが、久保は「社会によくいるタイプで、どの会社にもどの学校にもいるのに、みんなの中で見慣れているのを勝手にベテランにつなげてるだけなんですよ!」と、久保みねヒャダ3人の結論を力説し、上垣アナも「高校・中学を思い出しても決して珍しいタイプではなかったと思うので、フジテレビに来たからこうなってると思います」と解釈した。
アナウンス室の競馬班への所属が決まったことを報告し、念願の競馬実況に近づいた喜びを語る上垣アナ。8月には台風7号が接近する千葉・御宿からの落ち着いた中継リポートが話題となったが、久保が「情景描写が素晴らしかったんです」と称賛すると、「撮っていただいたカメラマンの方が、若手の頃に御巣鷹(1985年、日航機墜落事故)の現場に行っていた超ベテランの方で、しかも御宿の海の家で学生時代アルバイトをしていたんです。2人で海を見て“今、東風が強いですね”と観察をしながらの中継だったので、すごく助けていただきました」と振り返る。
それを受け、ヒャダインが「ベテランのカメラさんとのコミュニケーションがあったからこそ引っ張り出せたんですよね。それって新人さんには結構難しいことだったりしません?」と尋ねると、上垣アナは「難しいのですが、スタッフとのコミュニケーションが大事からそこを頑張ってやっていきなさいというのがフジテレビのアナウンス室の方針なんです」と、自身の手柄ではないことを謙虚に強調した。
そんな上垣アナに、久保みねヒャダは新人相手とは思えないムチャぶりを連発。「大阪府警のガサ入れニュース」「会場を競馬場に見立てての情景描写」「昼間のFMラジオのDJが話す薄いトーク」、さらには「ボーナス査定のために数字を盛り込んで仕事でいかに結果を出してきたかを目をかっぴらきながらTED風にプレゼン」に至るまで完璧なプレイを披露し、観覧客から鳴り止まない拍手が送られた。
今回は緊急ゲストだったため、30分弱の出演だったが、能町は「次回は上垣皓太朗ショーで2時間全然いけますよね」と太鼓判。ヒャダインは「すごいタレント(才能)が出てきましたね」、久保も「悔しいくらい面白かった」と絶賛していた。
撮れ高抜群の青森旅に会場大盛り上がり
この昼公演ではほかにも、久保みねヒャダ3人による青森旅の模様を上映。避暑目的ながらこの夏最高気温の日に当たるという不運に見舞われながら、久保は八甲田丸でクリエイターとして言ってはいけない感想を述べるなど、スタートから絶好調だ。
避暑移住した能町の青森県民からの愛されぶりに2人が嫉妬したり、ヒャダインがスト―マックコーディネーターとして活躍したり、3人そろって初めての「とびない旅館」で喜怒哀楽の感情があふれたりと、撮れ高抜群の青森旅に会場は大盛り上がりとなった。
オンライン配信もされた夜公演には、岡村靖幸がゲスト出演し、3人の自己紹介ソングを即興で制作。夜公演の模様は、オンライン配信で20日まで追っかけ再生が可能(チケットは同日18時まで販売)となっている。
昼・夜公演の模様の地上波放送は、11月9日・23日・12月7日・21日の深夜を予定。後日、同局の動画配信サービス・FODで配信される。
次回のライブは12月15日もしくは21日に、昼・夜2公演で開催。千葉雄大とヒャダインの「千葉ヒャダ旅【新章】」の上映が予定されている。