女優の橋本環奈が主演を務める連続テレビ小説『おむすび』(NHK総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)が9月30日にスタートした。平成時代のギャルが栄養士となって人の心と未来をつなげていく物語で主人公・米田結を演じている橋本の起用理由や魅力について制作統括の宇佐川隆史氏に聞いた。

  • 連続テレビ小説『おむすび』主人公・米田結役の橋本環奈

連続テレビ小説(朝ドラ)第111作となる『おむすび』は、平成元年生まれの主人公・米田結(橋本環奈)がギャル文化と出会い、やがて栄養士として、“縁・人・未来”と大切なものを次々と結んでいく物語。結はどんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を胸に、激動の平成・令和を思いきり楽しく、時に悩みながらもパワフルに突き進む。脚本は根本ノンジ氏が手掛ける。

4月にクランクインしてから、座長である橋本が常に変わらぬ笑顔で現場を引っ張ってくれていると宇佐川氏は語る。

「気持ちの上で無理をしないというマイペースさがあり、どんなときでもそのマイペースさを崩さず私たちを引っ張っていってくれるんです。大変なときは、ちょっとマイナスな気持ちになったり、大丈夫かなと不安になったりするものですが、彼女が無理にではなく、主演として変わらぬ笑顔と笑いでみんなを引っ張ってくれる。それがものすごく安心感につながり、物語にもつながっていると思います」

橋本の起用については、新しい一面が出せるのではないかという思いがあったと明かす。

「主人公の米田結は、スーパーな人間では全くなく、今回はむしろおじいちゃんやお姉ちゃんなど、周りが個性豊かなんです。今まで橋本環奈さんは面白いキャラクターを演じることが多かったと思いますが、今回は周りがすごくて米田結は何かの能力を持った人ではないという、そこを彼女に演じてもらうことで新しい部分が引き出せるのではないかと思いました」

そして、第1週を見て「橋本環奈さんだけど米田結がもうそこにいた」と手応えを感じたと言い、橋本の演技を称える。

「彼女が周りにいる面白い人たちにツッコんだりするというのは、飾らない本人の心根と合致して新しい魅力が出ているのではないかなと思います。すごく魅力あふれるヒロインだけど、何者でもないというところが、橋本さんだからできる芝居なのかなと思っています」