岩村明憲、母が亡くなった日も休まず試合に出た理由「常に言ってたので」

元プロ野球選手で野球解説者の岩村明憲氏が4日、YouTubeチャンネル『ダグアウト!!!』で公開された動画「【爆笑】衝撃のメジャーのウラ話! 大爆笑のヒーローインタビュートークも!」に登場。忘れられない2本のホームランを回想した。

• 岩村明憲氏 =BSJapanext提供

2005年8月26日の横浜戦で岩村明憲氏が放った2本のホームラン

自身のホームランベスト1を語るコーナーにて、「ちょうどですね、自分の母親が亡くなった日に」と切り出しながら、2005年8月26日の横浜戦に言及した岩村氏。

母を58歳の若さで亡くしたこの日、岩村氏は5回に勝ち越し2ラン、7回にも2打席連続のソロ本塁打を放って勝利に貢献したが、「心ここにあらずではあったんです。当時は若松監督だったんですけど、何度も相談しても『いいから帰れ!』と(言ってくれた)」と打ち明ける。

しかし、「順位が近いところの上のチームとの戦いではあったんで、なんとかしなきゃいけないっていう責任もあった」という岩村氏は、「今ここでは抜けられない」と判断。また、「生前、母親が『元気であれば試合に出てほしい』と常に言ってたので。『レギュラーから外れないように頑張りなさい』ってことだと思うんですけど、そういうふうに言われてた」ということもあって、「今、僕は帰るとこじゃない」と考えたそうだ。

その結果、2本のホームランを放つことができたことについては、岩村氏としても「打ててびっくり」だったというが、「ほんと母親が打たせてくれたと思って。『あんた正解だよ』ということなのかな」としみじみと語っていた。