俳優の大泉洋が主演を務めるテレビ朝日開局65周年記念ドラマプレミアム『終りに見た街』が、きょう21日(21:00~)に放送される。

  • 『終りに見た街』より=テレビ朝日提供

■主演・大泉洋×脚本・宮藤官九郎『終りに見た街』

戦争体験者の1人として厳しい体験を次世代に伝えることをテーマに脚本執筆され、過去に2度ドラマ化された山田太一氏原作の『終りに見た街』が、約20年の時を経て3度目となるドラマ化。主演・大泉洋×脚本・宮藤官九郎のタッグで令和によみがえる。令和に生きる大泉洋演じるテレビ脚本家・田宮太一の家族が、ある日突然、太平洋戦争真っただ中の昭和19年6月にタイムスリップ。時同じくして過去の世界に迷い込んだ知り合いの父子と共に、過酷な戦時下を懸命に生き抜いていく。吉田羊、奥智哉、當真あみ、今泉雄土哉、勝地涼、三田佳子、そして堤真一が出演し、特別出演には神木隆之介、田辺誠一、塚本高史、西田敏行、橋爪功という豪華なキャストたちが勢ぞろいする。

■大泉洋ら5人の家族が令和から戦時下へタイムスリップ

舞台は令和の東京郊外。パッとしないながらもテレビ脚本家として細々と働く田宮太一(大泉洋)は、妻・田宮ひかり(吉田羊)、娘・田宮信子(當真あみ)、息子・田宮稔(今泉雄土哉)、そして認知症が出始めた母・田宮清子(三田佳子)との5人暮らし。仕事ぶりも地味なら、家では家族から疎まれがちではあるものの、何不自由のない平穏な日々を過ごしていたのだが、ある日を境に状況が一変することに。うたた寝をしていた太一が衝撃音で目を覚ますと、自宅の外には見たことがない景色が広がっていて――なんと、太一たち家族は突然、太平洋戦争真っただ中の昭和19年6月にタイムスリップしてしまったのだ。

にわかに信じられない事態に慌てふためく太一たちだが、時同じくして太一の父の戦友の甥・小島敏夫(堤真一)と敏夫の息子・小島新也(奥智哉)も過去にいざなわれていたことが判明。太一一家、そして敏夫の父子は共にこの時代を何とか生き延びようとするのだが、陽気な性格の敏夫はすぐに順応して仕事を見つけるなど積極的に動き回る一方、太一はこの現実をなかなか受け入れられずもがく。令和では知り得なかった戦時下の厳しい現実の数々に直面し、時代の流れに巻き込まれながら必死に生きる中で、太一や家族それぞれに変化が見え始め……。令和を生きる2つの家族は、過酷な戦時下で何を思い、どう生き抜くのか。そして、その先に待ち受ける衝撃的な結末とは。

【編集部MEMO】あらすじ
テレビ脚本家・田宮太一(大泉洋)は、代表作はないながらも細々と続けて20年。家庭では家族に疎まれつつも、しっかり者の妻・田宮ひかり(吉田羊)、思春期真っただ中の娘・田宮信子(當真あみ)、反抗期が始まった息子・田宮稔(今泉雄土哉)、そして認知症が出始めた母・田宮清子(三田佳子)と共に、ごくありふれた平穏な日常を送っていた。そんなある日、太一はプロデューサーの寺本真臣(勝地涼)から『終戦80周年記念スペシャルドラマ』の脚本を無茶ぶりされ、断り切れず渋々引き受けることに。戦争当時を知らない太一は、寺本から送られてきた膨大な資料を片っ端から読みふける。いつの間にか寝落ちしてしまった太一は明け方、衝撃音で目を覚ます。すると、自宅の外には森が一面に広がり、見たことのない光景が広がっていた。何が起きているのか理解できず混乱する太一は、外に確かめに行ったところ、そこが太平洋戦争真っただ中の昭和19年6月の世界であることを確信――太一たち家族はタイムスリップしていたのだ。この受け入れがたい事実に一家が騒然としていると、太一の亡き父の戦友の甥・小島敏夫(堤真一)から電話がかかってくる。敏夫もまた、息子の小島新也(奥智哉)と出かけていたところ、昭和19年にタイムスリップしてしまったという。敏夫父子と合流した太一はやや安堵したのも束の間、すぐに戦時下の厳しい現実に直面していくことに。兵士に度々怪しまれる太一たちは、誤魔化しながら何とかその場を凌ぐが、戦争に突き進む日本で生き延びるためには昭和19年の生活に順応せざるを得ない。敏夫は持ち前の人当りの良さですぐに仕事を見つけて前向きに動き、ひかりも針仕事などできることを一生懸命やり始める。そんな中、なかなか現実を受け入れられずに抗っていた太一だったが……。