女優の飯沼愛が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『南くんが恋人!?』(毎週火曜21:00~)最終回が、きょう10日に放送される。

  • 『南くんが恋人!?』最終回より=テレビ朝日提供

■“男女逆転”で描かれる『南くんが恋人!?』

1987年に刊行された内田春菊氏の人気漫画『南くんの恋人』。テレビ朝日では、1994年に高橋由美子&武田真治、2004年には深田恭子&二宮和也と二度にわたって連続ドラマ化してきたが、今回は、1994年版でも脚本を担当した岡田惠和氏の脚本で、「男女逆転バージョン」として映像化することに。これまでの作品で15cmの手のひらサイズになってきたのは女の子=ちよみ(飯沼愛)だったが、今作では南くん(FANTASTICS八木勇征)が手のひらサイズになって、ちよみの前に現れる。

■飯沼愛&八木勇征が感動のクランクアップ

放送に先駆け、飯沼と八木がクランクアップ。GP帯ドラマ初主演を務め上げた飯沼は、堀切家の家族=木村佳乃、武田真治、加賀まりこ、さらにはチャコ役の室井滋、そして八木勇征も見守る中での撮了に万感の思い。「あっという間だったような、長かったような……」とこの3カ月を振り返りつつ、「クランクインする前は不安もたくさんあったのですが、優しくて温かい皆さんのおかげで、毎日安心してお芝居させていただけました。ありがとうございました」と、キャスト、スタッフに感謝の言葉を述べた。そして八木のほうへ顔を向けると、「南くん役が八木さんでよかったです」と少し声を震わせ、「たくさん、ありがとうございました!」と涙を浮かべながら笑顔を。最後は花束を掲げ、「また皆さんとご一緒できるように精進します!」と元気いっぱいに宣言し、ひと夏を共に駆け抜けた“ちよみ役”と別れを告げた。

一方の八木は、今作ではおなじみとなったグリーンバックの前でクランクアップ。駆けつけた飯沼から花束を受け取ると、「この作品では、スタッフの皆さんもたくさん苦労されたのではないかと思います」と共に作品を作り上げたスタッフに労いの言葉を。「この作品と向き合いながら、15cmになってしまったお芝居がうまくできるか心配だったのですが、皆さんが支えてくれたからこそやっているうちに自信もついてきました。感謝の気持ちでいっぱいです」と、率直な思いを吐露した。

■最終回、南くん&ちよみは思い出の場所へ

いよいよ、今夜は最終回。幸せな時間を過ごすちよみと南くんだったが、別れの時は近づいてきており……そして、南くんの姿が薄く消えかける!? “その時”が迫る中、楓(木村佳乃)からの大切な言葉を受け取った2人は、思い出の場所へと向かう。

【編集部MEMO】
お互いを思い合う気持ちがますます強くなっていくちよみ(飯沼愛)と南くん(八木勇征)。とうとう堀切家の信太郎(武田真治)、百合子(加賀まりこ)、楓(木村佳乃)、そして家族同然の久子=チャコ(室井滋)にも秘密を打ち明け、ひと夏の思い出に花火を楽しむ。幸せな時間を過ごす2人だったが、別れの時は近づいており、だけども誰もそのことを口に出せずにいた――。ある朝、南くんの父・晴幸(沢村一樹)が堀切家を訪ねてくる。昔お世話になった大学の先生に南くんのことを話し、調べてもらおうと提案する晴幸。「親として、何もせずにいることはできない」という気持ちは皆に痛いほど伝わり、南くんもその思いを汲んで、その検査を受けてみることに。検査から戻ってきたちよみたちは、「自分と同じ高さくらいのケーキが食べたい」という南くんのリクエストを叶えるため、堀切家のみんなでケーキを楽しむ。その最中、南くんの姿が薄く消えかけたことに気づき!? “その時”が迫る中、楓からの大切な言葉を受け取った2人は、思い出の場所へと向かう。