仮面ライダーシリーズ最新作として、先週1日にスタートした『仮面ライダーガヴ』(テレビ朝日系・毎週日曜9:00~)。「お菓子」をモチーフとするヒーローが誕生することで注目を集めている。異世界からやってきた青年ショウマは、初めて目にする色とりどりのお菓子に興味津々。お菓子を食べると眷属(けんぞく)・ゴチゾウを生み出し、そのパワーで仮面ライダーガヴへと変身することができる。ショウマは幸せな人間をさらおうとする怪物・グラニュートから、人々を守るため戦うという。一方、週刊誌やWEB記事などの原稿を書くフリーライターの青年・辛木田絆斗(からきだ・はんと)も、謎の怪物の情報を追ううちにショウマ=ガヴと接触し、やがて仮面ライダーヴァレンに変身することに。そして、何でも屋「はぴぱれ」を営んでいる、明るくノリのよいギャル社長・甘根幸果(あまね・さちか)もまた、ショウマや絆斗と深く関わっていく。

『仮面ライダーガヴ』放送開始を記念し、仮面ライダーガヴ/ショウマを演じる知念英和、仮面ライダーヴァレン/辛木田絆斗を演じる日野友輔、甘根幸果を演じる宮部のぞみのインタビュー(後編)をお届け。オーディションで役をつかんだとっておきの裏話や、個性的な衣装へのこだわり、そして「お菓子」をモチーフにした仮面ライダーガヴの奇抜なキャラクターについての印象などを尋ねた。

  • 日野友輔、知念英和、宮部のぞみ

    左から日野友輔、知念英和、宮部のぞみ 撮影:宮田浩史

ガヴのチェックしてほしいポイント

――『仮面ライダーガヴ』はグミやポテトチップス、マシュマロといったお菓子をモチーフにしたフォームチェンジを行うとうかがいました。初めてガヴの姿を見たときの感想はいかがでしたか?

知念:ガヴの顔を初めて見たとき、いちばん強いインパクトを感じたのは「大きな目」でした。目の色がイエローなんですけど、映像ではアクションをするときに光ったりするのがカッコいいので、そういうところをチェックしてほしいです!

日野:お菓子のライダーって、最初に聞いたときは「どんな姿なのか?」「どうやって変身するのか?」とか、疑問だらけでしたね(笑)。でも現場に入って実際に変身ベルトを見たとき、なるほどな! とすぐ納得しました。ガヴのスタイルはとても好きです。カッコよさとかわいさが融合しているところが印象的ですね。

宮部:『仮面ライダーガッチャード』はカードを使って変身していたから、ガヴは何で変身するのかなって興味があったんです。そしたら、かわいい「ゴチゾウ」が出てきて、驚きました(笑)。たくさんの種類がいるゴチゾウですがそれぞれ表情が豊かで、本当にかわいいので、これに注目だなって思いました。かわいいマスコットキャラクターが好きな人にも親しんでもらえるんじゃないでしょうか。

  • 知念英和

  • 日野友輔

  • 宮部のぞみ

オーディションではまさかのハプニングも

――みなさんがオーディションを受けた際、審査の方々に「こういう部分でアピールできた」と手ごたえを感じたところがあれば、ぜひ教えてください。

日野:オーディションのとき、どんなことやってたかな?

知念:僕、オーディションで印象付けられたかなって思える出来事、ありました。

日野:ええっ、あるの?

知念:台本をいただいて、お芝居をするテストがあったでしょ。ドアを開けて部屋に入って来る……っていう最初のところで、「引き」と「押し」を間違えて、ガチャガチャやってからバン! と入って来て、芝居を始めたんです。スッと入ってこなかったところが、プロデューサーさんたちの目に留まったみたいです。今思えば、間違えてよかった(笑)。引きだったのか押しだったのか、思い出せないですけど。

日野:同じ芝居をやったから覚えてるよ。引きだったのを、思いっきり押してたね(笑)。

知念:あれ、押してもドアが開かないな? と思っていました(笑)。その後ドアを引いて、何事もなかったかのように入っていったんです。

宮部:そういうところ、ショウマっぽいよね(笑)。

日野:僕もドアを開けて部屋に入って……っていう芝居をしていたんですが、その最中になぜかドアが開いて、フードデリバリーの方が入ってきました。正直「誰っ!?」と驚きましたが、オーディションだとこういうサプライズを仕掛けてくるのかな、対応しなくちゃな、と思ってそのまま芝居を続けていたんですね。そうしたら監督が「ごめん! やり直し!」って。本当に間違えて入ってきたわけで(笑)。だから僕だけ他の人よりも一回分多く芝居をすることができました。ハプニングというか、面白い出来事として覚えています。びっくりしましたよ。いきなりヘルメット被ったお兄さんがやってきたときは。

知念:すごいね。まるでドッキリ仕掛けられたみたい(笑)。

宮部:私は失敗談になっちゃうんですけど……。ヒロインオーディションだといくつかのストーリー台本があり、相手役の方とペアを組んでお芝居をすることになっていました。そのとき、私は緊張しすぎていて「相手と対話する」芝居をしなければいけないのに、「気絶する」ほうだと間違えて、相手が話しかけているのにずっと気絶していました(笑)。

日野:わははは! 相手役の人はびっくりしただろうね。なんで気絶してんの? って(笑)。

宮部:申し訳なかったですね。ダメなミスだと思いますけど、今思えばかなりインパクトを残せたのかな(笑)。

知念:奇跡的ですね。ここの3人がみんな、通常の芝居と違ったことをやって受かったという(笑)。

日野:誰も変わったことをやろうとしたわけじゃなく、ちゃんとやっていたつもりなのに印象を強めちゃった(笑)。