野岩鉄道は、会津高原尾瀬口駅から尾瀬方面の利用者に向けて、10月1日以降、尾瀬方面の路線バスが会津田島駅発着になると発表した。南会津・檜枝岐管内で運行するバス路線の再編(統合)にともない、路線・バス停の廃止等を予定しているという。

  • 会津高原尾瀬口行として運転される野岩鉄道の普通列車

会津高原尾瀬口駅は、1953年に国鉄会津線(現・会津鉄道会津線)の終着駅として開業。当初の駅名は「会津滝ノ原」だった。1986年に野岩鉄道が開業した際、駅名を「会津高原」に改称。2006年、現在の駅名「会津高原尾瀬口」に改称された。会津鉄道会津線と野岩鉄道会津鬼怒川線の接続駅で、浅草~会津田島間の特急「リバティ会津」が停車するほか、浅草~会津高原尾瀬口間の臨時夜行列車もあり、今年は6~10月にかけて「尾瀬夜行 23:45」が運転されている。

駅に隣接して「会津高原 憩の家」があり、尾瀬への玄関口として連絡バスが発着する。現在、会津バスが会津高原尾瀬口駅前~尾瀬沼山峠間で路線バスを運行中だが、10月1日から同社のバス路線を再編。「檜枝岐線」と「内川線」を1つの路線に再編(統合)し、「会津田島駅~山口・内川~檜枝岐・尾瀬を結ぶ」新たな「檜枝岐線」として運行予定(運輸局へ申請中)とのこと。

  • 会津田島駅の駅舎

これにともない、会津バスの会津高原尾瀬口駅前~内川間などが廃止に。バス路線の再編(統合)を受けて、野岩鉄道も「10月1日以降は、会津高原尾瀬口駅からのバスはございません」「ご利用のお客様は十分ご注意ください」と呼びかけている。