野岩鉄道は、2022年3月12日に実施するダイヤ改正後の時刻を同社サイトに公開した。会津鬼怒川線(新藤原~会津高原尾瀬口間)の普通列車は現行の上下各11本(区間快速も含む)から上下各5本に減便。一部列車を除き、他社線との直通運転も取りやめとなる。

  • 6050系で運転される東武日光行の列車。ダイヤ改正後、野岩鉄道会津鬼怒川線から東武鬼怒川線へ乗り入れる普通列車は上下各1本のみに

会津鬼怒川線では現在、特急「リバティ会津」(東武鉄道の特急車両「リバティ」を使用)が上下各4本、快速「AIZUマウントエクスプレス」(会津鉄道の車両を使用)が上下各2本運転されるほか、普通列車も一部列車を除き、東武鬼怒川線や会津鉄道会津線と相互直通運転を行い、会津田島駅から東武日光駅へ向かう列車も設定されている。

3月12日に実施するダイヤ改正で、東武鉄道は日光線・鬼怒川線でのワンマン運転区間の拡大にともない、特急「リバティ会津」と快速「AIZUマウントエクスプレス」、鬼怒川温泉駅発着で運転される上下各1本の普通列車を除き、野岩鉄道・会津鉄道へ直通する列車の運転を取りやめると発表。会津鉄道も同日のダイヤ改正で、車両の老朽化などを理由に、会津田島~会津高原尾瀬口間で電車による普通列車の運転を取りやめ、気動車による普通列車を運転すると発表した。

快速「AIZUマウントエクスプレス」も、現行の上下各2本のうち、東武日光駅発着の「AIZUマウントエクスプレス3・4号」が運転取りやめに。野岩鉄道も、開業以来ほぼ維持してきたという運行本数を見直し、普通列車を大幅に減便することとなった。

ダイヤ改正後、会津鬼怒川線を走る普通列車は上下各5本とされ、会津高原尾瀬口駅での新藤原行または鬼怒川温泉行の発車時刻は5時45分・7時11分・9時59分・16時0分・19時43分、新藤原駅での会津高原尾瀬口行の発車時刻は6時30分・8時17分・15時10分・18時44分・20時38分。特急「リバティ会津」と快速「AIZUマウントエクスプレス」も含めた合計の運行本数は上下各10本とされ、現行の本数と比べて約4割減便される。

  • 6050系で運転される会津田島行の普通列車。ダイヤ改正後、会津田島~会津高原尾瀬口間では電車による普通列車の運転が取りやめに

なお、会津鬼怒川線を走る普通列車のうち、早朝の列車を除く上下各4本でサイクルトレインのサービスを実施する予定。特急「リバティ会津」はダイヤ改正に合わせ、停車駅の見直しや乗車方法の変更など行う予定だが、鬼怒川温泉~会津田島間は引き続き乗車券のみで乗車できる。